カテゴリー「文化・芸術」の記事

コロンビア民芸品博覧会2023・質の高い伝統工芸品を紹介

毎年12月に開催される「コロンビア民芸品博覧会」には国内各地で作られている様々な伝統工芸品が一堂に会します。首都ボゴタでは滅多に見かけない逸品もあり、私自身この機会を毎年楽しみにしています。
他国の伝統工芸品の全てを知っている訳ではないので確たる証拠は何もありませんが、コロンビアの民芸品・手工芸品は他国と比較して単なる観光土産のレベルを超えた実用品として十分使えるものが多く、質の良さと作り手の手先の器用さは群を抜いているのではないかと思っています。
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毎年開催されるこの民芸品博覧会を楽しみにしている人は多いと思います。例え買わずともコロンビア国内各地にどれだけの民芸品・手工芸品が存在し、その伝統技術が継承されているかを知る良い機会でもあります。私も仕事柄コロンビアを訪れるお客様に「お土産」としてどのようなものがあるのか知っておく良い機会でもあります。
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こちらは昨今日本人女性の間で人気が高まっている、国内北部に住むワユー族の女性が一つ一つ手編みで作り上げる手提げバッグです。カラフルな色合いが特徴で、幾何学模様の一つ一つにはワユー族独特の象形文字的な意味があります。美しいデザインはまさに女性受けするものですね。このコロンビア民芸品博覧会で数多く出店している伝統工芸品の中でもひときわ目立つ存在です。
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こちらのワユーバッグは通常サイズの二倍以上の大きさで、実用品として買い物バッグなどに使える大型のもので、まさに逸品です。但し全て手編みですので値段もそれなりにするもので、日本円換算で約25,000円程度します。ワユーバッグ自体は無数に出回っていますがこの位の大きさは記憶では初めて見たように思います。
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こちらもほぼ同じ大型サイズのバッグです。隣に並んでいる通常サイズと比較して大きいのが分かります。柄が分かりやすいよう折りたたんだ状態で撮影しましたが実際は円柱状のバッグです。こちらもやはり日本円で2万円以上する逸品です。
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対してこちらはモノクロ色のアルアコ族が編み実用品として使用している肩掛けバッグです。ワユーバッグの方は木綿糸を使用しているのに対し、アルアコバッグの方は羊毛を使用している為ごわごわした手触り感です。ワユー族は国内最北の砂漠地帯に多く住んでいるのに対し、アルアコ族は南米大陸最北の雪山・クリストバル・コロン山の麓に住んでいる事から気候帯の違いもあり、その事もあって色使いも異なるのかもしれません。
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こちらはコロンビア国内に数多くある伝統工芸品の中でも最高傑作品の一つと言える「モパモパ」細工です。モパモパ細工とは国内南部・ナリーニョ県だけに自生している「モパモパの木」の樹液を煮詰め染料を加えて色付けし、冷ました所で口と手を使い大きく広げて薄く延ばした後、カッターで細かく切って黒地の素材(木材)に貼り付けたものです。カラフルな異なる色の部分は塗ったのではなく全て色付けしたモパモパの樹液を貼り合わせたものです。日本で言えば金箔工芸品に若干似ているかもしれません。細かく且つ芸術的にカットする事が出来る職人の数が減少し、且つモパモパの木自体もこの数を大きく減らしています。将来的には技術の伝承も含め絶滅の危機にあります。
画像の二点ですが、手前の壺は日本円で約5万円、奥の皿に至っては何と約12万円もします。
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これらは首都ボゴタの北隣にあるボヤカ県やその他各地に伝わる伝統工芸品です。葦の茎を細かく裂いて編み上げたものなど素材は様々ですが基本的にはがっちり編み上げている為丈夫であり、且つデザイン的にも優れたものです。実用品として全くそん色なく使用出来るものです。異なる色の素材を器用に編んでいて芸術的価値のある逸品でもあります。値段的には数千円から数万円するものまであり、単なる民芸品の域を超えた品々です。

この場で紹介するものは全工芸品の中でもほんの僅かです。この他にも逸品は数多くありとても掲載し切れません。コロンビアを訪れる事がありましたら是非ともこれらの民芸品・伝統工芸品をお求めになられる事をお勧めします。

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巨匠フェルナンド・ボテロ、星になる

コロンビア・そして世界的芸術家であるフェルナンド・ボテロ氏がイタリア・ミラノの自宅で逝去されました。91歳でした。画家・そして彫刻家でもあったボテロ氏の作品はどれも丸みを帯びた独特の作風ですので、これだけで分かる方もいるでしょう。昨年は生誕90年記念として日本国内でも「ボテロ展」が開催された事もあり、足を運ばれた方も多いと思います。
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首都ボゴタにある「ボテロ博物館」に常設展示されている数多くの作品のうちの三点です。左が言うまでもない「モナリザ」、中画像の作品で描かれている男性、これはボテロ氏本人です(御本人は痩身でした)、そして博物館に入るとまず目にする大きな作品「手」です。ボテロ博物館内にはこの他多くの作品が展示されており、自作品の他にも氏が所有していたピカソ・ミロ・シャガール・ルノアール・ダリその他世界的巨匠の作品も展示されています。
「ボテロ博物館」という名前ですが、実はオープン当初は「ボテロ寄贈館」という名前でした。名前の由来通り展示されている大半の作品はボテロ氏が寄贈されたもので、首都ボゴタに数多くある博物館・美術館等で「通年入館無料」の施設としては史上初めてのものでした。無料で入館出来るのは現在も変わりません。そこには多くの芸術作品を国家に寄贈するにあたり「来館者からお金を取るな」というボテロ氏の強い意向があったようです。街中に溢れるボテロ作品のコピーの数々、例えば民芸品店でいくらでも見かける彫刻作品のレプリカや絵画のコピー等について商標権を巡り争ったという話は一度も聞いた事がありません。これも氏の意向が反映されたものでしょう。
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こちらはボテロ氏逝去の翌日、仕事でボゴタ旧市街地区にいた時に撮影したものです。博物館入口の「手」には献花が捧げられ、国会議事堂・コロンビア大統領府では偉大なる"マエストロ"ボテロ氏の功績を称え、哀悼の意を表す半旗が掲げられました。そしてペトロ大統領は3日間の服喪を発表しました。逝去当日のテレビ各局ニュース番組はマエストロ・ボテロ逝去の報で大半を費やし、各局ニュースキャスターはいずれも黒の喪服を着用してマエストロの逝去を報じました。ボテロ氏がいかに偉大な巨匠であったかが分かり得たものです。
マエストロ・ボテロ逝去の投稿に際してどのようなタイトルがふさわしいか色々考えました。氏のような偉大な方であれば死去・逝去というよりも遥か遠くに見える星になってしまったという方が自分なりにふさわしいと思い「星になる」と付けました。
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こちらはコロンビア第二の都市・メデジン市の中心部にある「ボテロ広場」に常設されている大掛かりな作品です。ボテロ氏はこのメデジン出身であり、前述のボテロ博物館に寄贈された多くの作品は当初出身地のメデジン市に寄贈する予定でしたが、結果として他の世界的巨匠の作品も含め値がつかない程の価値がある多くの作品はコロンビア国立銀行が管理を引き受ける事になり現在に至っています。
ボテロ博物館はメデジン市内随一の観光名所でもありますので、メデジンを訪れる際には是非とも立ち寄って頂きたい場所です。設置されている作品もいずれも丸みを帯びた作風です。これらはかなり大きな作品ですがボテロ氏が手掛けた彫刻作品等は世界各地に置かれており、日本国内でも複数の場所に設置されています。
コロンビア・そして世界的巨匠であった偉大なマエストロ・ボテロの御冥福をお祈りします。

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コロンビアの芸術的巨匠フェルナンド・ボテロ個展日本で26年ぶり開催

太った作風で知られるコロンビアの芸術的巨匠で画家・彫刻家フェルナンド・ボテロの個展「ボテロ展 ふくよかな魔法」が2022年4月29日より東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムを皮切りに名古屋・京都で開催されます。詳しくは下記のサイトをご覧下さい。

【公式】ボテロ展 ふくよかな魔法サイト
美術手帖・ボテロ展 ふくよかな魔法ご案内

日本でのフェルナンド・ボテロ個展は実に26年ぶりとなります。ボテロ生誕90年を祝う特別展として開催されるのが今回の個展です。
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折しも先日当ブログにて投稿したのがボテロが国に寄贈した自らの作品が多数展示されている「ボテロ博物館」を紹介しました。ここには有名なボテロ版モナ・リザやボテロ自身の自画像(本人はスリムな体系です)も描かれている女性など多数のボテロ作品を無料で鑑賞する事が出来ます。
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こちらは別の場所「国立博物館」に寄贈・展示されているこれも有名な作品「オレンジ」です。あのオレンジもボテロの手にかかればこの通りです。今回日本で展示される予定の作品の大半はヨーロッパ各地に点在しているものを集めて送るのかもしれません。いずれにしてもボテロ独特の画風を日本国内各地で見る事が出来る機会が訪れます。
このボテロ展 ふくよかな魔法の他にもコロンビア人たる彼の作品が多数展示されている当地ボゴタやメデジン等で是非とも数多くの作品をご覧頂ければと思います。コロンビア御来訪お待ちします。

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コロンビア民芸品博覧会2018

毎年12月に行われる「コロンビア民芸品博覧会」今年も行ってきました(12月15日まで開催)。この博覧会ではコロンビア各地で伝統的に作られている手工芸品が首都ボゴタに集まる滅多にない機会です。

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コロンビア民芸品博覧会には国内各地の優れた手工芸品の他、それらを作る先住民の人々も首都に集まってきます。普段ボゴタで先住民の人々の姿を見る事は滅多になく、その点でも貴重な機会です。博覧会では展示品を購入する事も出来、いわゆる掘り出し物も見つかります。

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こちらはコロンビア最北・グアヒラ半島一帯に昔から住んでいるコロンビア国内最大(最多)の先住民族・Wayuu族の女性が編むバッグの数々です。カラフルなこのデザイン、私は当初これは機械編みかとおもっていましたがそうではなく、現地の女性が一から手編みをして二週間前後から一カ月もの時間をかけて作る秀作です。Wayuu族は子孫を残し、手提げバッグその他の手工芸品を作る技術を持つ女性優位の社会です。

昨今このWayuuバッグは日本でも販売されるようになりました。手先が器用なWayuuの女性ですので、デザインや色合いなどの好みを伝えれば希望に応じたものを作ってくれます。Wayuu族は普段県都リオアチャからかなり離れた砂漠地帯などに住んでいて首都に来ることなど滅多にありません。その点で彼女達と商談も出来る絶好の機会がこの博覧会です。

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実の所、この民芸品博覧会会場では作品(商品)を撮影する事はあまり好ましくないようで、先住民族をあからさまに撮影したり、秀作を撮影していると拒否される事もあります。その為撮影した画像は多くありません。その中でとても質が高い品々を幾つか紹介する次第です。画像はカリブ海に近い内陸部の先住民族が葦の茎を使って編み上げている壺その他です。壺についてはとても大きなものもあり、独特のデザインと共に優れた逸品と言えます。

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このコロンビア民芸品博覧会には先年からJICA(国際協力機構)が支援している「一村一品」プロジェクトも出展しています。左からLa Chamba(黒陶器で有名)、Tuchin(葦の茎を使って編み上げたブレスレットやソンブレロで有名)、Mompox(世界遺産の町、フィリグラーナという金・銀を非常に細かく加工した品で有名)です。JICAの一村一品プロジェクトはこの他国内の複数地域において展開しています。こちらのブースはパビリオン6の入口付近にあります。

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こちらはエクアドルとの国境に位置するナリーニョ県で伝統的に作られている「モパモパ」です。左側の作品ですが、カラフルな色は塗装しているのではなく、実は「モパモパの木」の樹液を煮詰めて色付けし、手と口を使って薄く延ばしたものを小さく切っては素材に貼るという非常に手間のかかる工程の集大成です。コロンビア国内に現存する民芸品(手工芸品)の中でもとりわけ芸術性の高い秀作です。

壺や皿の周りを囲んでいる色の部分は全て事なる色のモパモパの樹液膜を切り貼りしたもので、中サイズのもので約一万円前後、大きく色使いの多彩な秀作ともなれば一点数万円します。右の黒い物体・これがモパモパの木の樹液の塊(かたまり)で、これを煮ながら色を付け、その後手と口を使ってグイっと薄い膜にした後に小さく切って使います。

現在、モパモパの木が減りつつある事、モパモパ職人の数も減ってきている為、将来的にこのモパモパ細工は消滅の危機に瀕しているようです。その点でとても希少価値のある逸品です。

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会場にはフードコートもあり、コロンビア国内で作られる伝統食品などを味わう事が出来ます。中画像は先住民族・コギ(Kogui)族が作っているオーガニックコーヒーです。白い帽子を被った男性こそがまさにコギ族の方です。現地に行くと本当にこのような姿をしたコギ族に出会う事が出来ます。そして右画像は珍しいヤギの乳を使ったチーズその他の製品販売コーナーです。

コロンビアの優れた手工芸品は一部を除いて日本人の方々には全く知られていません。しかしながらこの国、実は「隠れた民芸品大国」なのです。

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コロンビア・ボゴタに日本紹介の発信基地「日本センター」オープン

この度首都ボゴタに日本の文化・伝統その他を紹介する発信基地となる「日本センター(Centro del Japon)」がオープンしました。

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日本センターは市内中心部(セントロ)からほど近い「ロス・アンデス大学(Universidad Los Andes)」敷地内にあり、地上三階・地下一階で構成されています。大学敷地内とはいえ一般の方々も自由に出入り可能な造りになっています。

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こちらは一階フロア部分です。私はオープンから数日後に訪れました。奥には相談コーナーのような場所が設置されています。

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今後のセンターの運用方法についてはこれから決まっていくものと思われます。日本文化の紹介や日本語教室、そしてイベントなどが行われる事でしょう。現在はコロンビアへの移住の歴史をパネル写真や当時の品々の展示で紹介しています。ちなみにコロンビアへの移住が正式に始まったのは1929年からでした。

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二階部分には戦前・戦後当時使用されていた品々や新聞その他が展示されていました。その中で私が最も興味深く・且つ感慨深く拝見したのが左画像のパスポートです。これは1935年(昭和10)・戦前に発行されたものです。

私の祖父が生前外務省在籍時、若き外交官として1929年(昭和4)にブラジルへ渡り、在サンパウロ日本総領事館で移住領事業務兼ポルトガル語通訳官(長崎出身でした)をしていた当時のパスポート(一般旅券)はこのようなデザインだったのかとしばし感慨に浸りました。

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地下部分には着席人数で約100名収容可能なサロンがあります。この日は何かの講義を行っていました。今後この日本センターを通じて多くのコロンビア人の方々に「日本」を知って頂ければと願っています。

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日本で初めて南米コロンビアの竹を採用された建築家・隈研吾氏デザインの新国立競技場A案採用決定

タイトル通り、私が輸出した南米コロンビアの竹・グアドゥア(Guadua)を日本で初めて採用して頂いた建築家・隈研吾氏がデザインした新国立競技場A案が採用決定との報に接しました。

隈氏から先年、仲介業者を通じて「コロンビアの極太の竹を使いたい」とのお申し出があり、青山の隈事務所で打ち合わせを行って以来相当の年月を経て再会したのが昨年2014年11月でした。その時の投稿が下記です。

日本有数の建築家・隈研吾氏が講演でコロンビアを訪問

隈事務所で氏を交えた打ち合わせの際にコロンビアの竹の使い方を伺ってびっくりしたのが思い出されました。当地ボゴタでの再会後、約一年の時を経てビッグプロジェクトの設計をされる事を喜ばしく思います。隈先生、おめでとうございます。

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コロンビア国内最大の民芸品博覧会Expoartesanias2015関連手配受付中

少々早い話ですが、12月4日から17日まで首都ボゴタの国際見本市会場Corferiasにてコロンビア国内最大の民芸品博覧会「Expoartesanias2015」が開催されます。Expoartesanias2015の公式サイトは下記をご参照下さい(スペイン語のみ)

Expoartesanias2015公式サイト

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画像は全て昨年2014年のExpoartesaniasで撮影したものです。このコロンビア民芸品博覧会Expoartesaniasには国内各地から優れた民芸品の数々が集まる最大の機会です。展示される民芸品の数々は一点数万円相当もする秀作もあり、単なる民芸品の域を超える素晴らしいものもあります。

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左から、カリブ海に近い地域に住む先住民の伝統工芸品・手編みの肩掛けバッグ、国内最南部・ナリーニョ県特産のモパモパの木の樹液を煮詰め、色付けした後に手と口で大きく延ばした後に切っては貼るという作業の集大成作、そして右画像は葦の茎を細かく裂いたものを編み上げた壺の数々です。

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当社ANDES TOURSではこのコロンビア民芸品博覧会Expoartesanias2015に合わせ、ホテル宿泊・会場への移動車両手配・買い付けや出店業者との商談に必要なガイド・通訳手配などを承っています。民芸品愛好家・そして民芸品販売業者の方々、お問合せ・手配お申込みお待ち致します。

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ちなみにこの民芸品博覧会Expoartesanias開催中、コロンビアの伝統食も堪能する事が出来ます。こちらも国内各地から珍しい食品なども含め出店されます。コロンビアの優れた伝統工芸品と食文化を視覚・味覚で楽しまれてみては如何でしょうか。

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2014年外交団夫人の会バザーのご案内

毎年恒例となっていますコロンビアに公館を持つ外交団夫人の会主催のバザーが今年も開催されます。

日時 6月7日(土)  10:00AMから4:00PMまで
場所 Museo de El Chico 地図は→こちら(昨年までと場所が異なります。御注意下さい)
入場料 12歳以上の方につきお一人様20,000コロンビアペソ

普段味わえない世界各国の料理、滅多に手に入らない名産品などが並びます。私も楽しみにしています。尚、今回の会場付近には駐車場がありません。車での来場は困難ですのでご注意下さい。

「2014.pdf」をダウンロード

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トヨタ「夢の車アート・世界コンテスト」でコロンビア人少年がファイナリスト入り

世界70ヶ国以上の国と地域で毎年開催されている「トヨタ・夢の車アートコンテスト」で、年齢別部門のファイナリスト10人の中にコロンビア人少年Dilan Gonzalez君(10)が選出されました。この夢の車アートコンテストは勿論日本でも、そして当地コロンビアでも毎年実施されているものです。詳しくは下記をご参照下さい。

トヨタ・夢の車アートコンテストサイト

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こちらは日本で行われる表彰式に出席する為の渡航前打ち合わせ時の様子です。トヨタ・コロンビア社より特製のバッグが贈られました。

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日本への出発当日の模様です。当日はCARACOL TVの「Sabados Felices」という番組が取材に来ていました。どうやらコロンビア国内コンテストの時点から取材していたようです。一行は無事に日本へ旅立ち、表彰式に臨む事が出来ました。

当社ANDES TOURSは今でこそコロンビア国内ツアーも手掛けていますが、元々は企業・個人向けの航空券予約・販売を主業務としており、訪日手配業務も当社の受託事案です。今回の一行の訪日航空券も当社が手配を受託させて頂きました(JTBグローバルマーケティング&トラベル・JTBGMT社より受託)。

今回の手配でDilan君へ航空券に「夢」を乗せて日本までお届けした事をとても嬉しく思います。また、トヨタ様並びにトヨタ・コロンビア様にはこのような機会を与えて頂きました事に御礼申し上げます。来年は、我が子達もコロンビア国内コンテストに参加させようかと考えています。小さなお子様をお持ちの読者の皆様も、来年は是非トヨタ・夢の車アートコンテストに応募してみて下さい。

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コロンビアを代表する建築家、ロヘリオ・サルモナの建築物を訪ねて

先日ご案内通り、日本からご来訪中のお客様と共に、コロンビアを代表する建築家である"ロヘリオ・サルモナ(Rogelio Salmona)が手掛けた建築物の数々を視察しました。

Img_1170 Img_1190 Img_1184 ヴィルヒリオ・パルコ公立図書館(Biblioteca Publica Virgilio Barco)です。ここは首都ボゴタ最大の面積を持つ「シモンボリーバル公園」に隣接した建物です。

実の所、私はこの公立図書館に初めて足を運びました。サルモナ独特の、円形・そして流れるようなラインが特徴の建物です。また、建物を貫くように「水の流れ」が表現され、よく整備されています。建物に丸みがある分、直線・直角の建物よりも落ち着きがあります。それにしても首都ボゴタには実に数多くの図書館がある事に驚かされます。その点でボゴタ市民は恵まれているように思います。

Img_1201 Img_1231 Img_1243 先日ご紹介しました旧市街地区にある「ガルシア・マルケス文化センター(Centro Cultural Gabriel Garcia Marquez)です。こちらも円形・流線型の建物です。

このガルシア・マルケス文化センターは今まで何十回と「通り過ぎた」事はありますが、興味と関心を持って内部に入ったのは今回が初めてでした。

Img_1272 Img_1274 こちらもボゴタ旧市街地区にある「ヒメネス通りの景観」です。これもサルモナが手掛けたものです。

この場所はそれまで車が行き交う通りでしたが、2000年にトランスミレニオ新交通システムが開通した際、ここを通行止めにして水の流れを表現しています。これも流れるようなデザイン、そして所々に丸みがあります。

Img_1291 Img_1277 Img_1278 左画像手前に見えるのが「サンタマリア闘牛場」そしてその向こうの高い建物が、サルモナが手掛けた「パークタワー(Torre del Parque Residencial Complex)」です。

場所によっては闘牛を見る事が出来る環境にある、緑に囲まれたこのアパート群も彼が手掛けたもので、彼は実際住んでいたそうです。

Img_1262 Img_1259 大統領府からほど近い場所にある「国立公文書館(Archivo General de la Nacion)です。建物全体を撮影する事は出来ませんでしたが、内部に入るとぐるっと囲むよう、完全な円形に設計・建築された造りにサルモナらしさを感じました。

公文書館という建物というよりも、やはり一つの「芸術作品」ですね。

まだ他にもありますが、代表的なものをご紹介しました。

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