カテゴリー「ニュース」の記事

安倍元首相非業の死に接し

突如目に留まった安倍元首相狙撃の一報・その後非業の死の報に接し絶句しています。悲しいの一言に尽きます。にわかには信じられません。
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2014年7月、日本の現職の首相として史上初めてコロンビアを公式訪問された際は、政府専用機到着から離陸まで大ミッションをご案内した3日間不眠不休で一世一代の大仕事に挑み、ミッションの空港~ホテル往復・ホテル~大統領府への移動や宿泊など失態は絶対に許されない極度のプレッシャーに押し潰されそうになりながらも全て成功させた、あの時の事は今でも一生の思い出として残っています。
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公式訪問中は当地でも大手紙が一面トップで安倍首相(当時)の公式訪問を報じました。あの公式訪問の最前線に関わり現在もコロンビアにいるのは私を含め今ではわずか数人となりました。仕事は絶対ミスが許されないプレッシャーを含め壮絶なものでしたが、海外在留邦人として日本の首相がコロンビアを公式訪問して頂いた事がどんなに嬉しかった事か・・・
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安倍元首相非業の死の報に接し、心より哀悼の意・そしてお悔やみ申し上げます。日本の強力なリーダーとしてコロンビアを公式訪問して頂いた事を心から有難く思います。

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南米コロンビア・ボゴタの旅行会社ANDES TOURSサイトアドレス変更のお知らせ

南米コロンビアの首都ボゴタにあり、在住19年の日本人係員が常駐し日本語でコロンビア国内外への航空券・ツアー・ガイド・コロンビア政府公認スペイン語通訳士手配を承っています当社ANDES TOURSのURLサイトアドレスが下記の通り変更となります。

http://andestourscolombia.com

当社はコロンビア在留邦人・日本企業・日本政府機関等と長年お取引をさせて頂いています。又、日本や北・中・南米各国の各旅行会社・個人・法人からも手配を承っています。皆様の御連絡を引き続きお待ち致します。

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速報、美女の国・コーヒーの国コロンビアで日本人女性が「コーヒーの女王」に

コロンビアも日本と同様、三連休でした。国内各地でお祭りが行われ、コーヒートライアングル地帯のカルダス県・マニサレスで開催されたお祭りのイベントの一環として毎年開催されている「コーヒーの女王・国際選考会」において、何と日本代表の内田有理さんが優勝・「コーヒーの新女王」となりました。新年早々ビッグニュースです。下記に内田さんの優勝・新女王を報じた現地メディアのサイトをご紹介します。

La Patria.comの記事

コロンビアと言えば紛れもなく「コーヒーの国」、そして3Cとも称される「美女の国」です。特にコーヒー地帯は適度な気候と合いまって、とりわけ美人が多い場所です。そこで開催されたコーヒーの女王国際選考会で、日本人女性が「コーヒーの女王」に選出されたとは驚きました。下記に内田さんが優勝・新女王となった瞬間の動画をご紹介します(スマートフォンでは視聴できない場合があります)

ミス日本・コーヒーの女王・コロンビア2015/Señorita Japón Colombia (左をクリックして下さい)

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7月4日(金)サッカーワールドカップ、コロンビア対ブラジル戦に伴う注意喚起

当地コロンビア時間7月4日(金)3:00PMからサッカーワールドカップ・対ブラジル戦が行われます。前回のウルグアイ戦終了後、直接の因果関係は不明ながら首都ボゴタを含む国内全土で多数の死傷者を出しています。その為、当日に出張や観光等で当地コロンビアに滞在される方は十分ご注意下さい。

当日は「禁酒令」が発動され、スーパーや商店での酒類の販売が禁止されます。また、レストラン等でのアルコール飲料の提供も出来ません。

5:00PMに予定される試合終了の結果次第では、国内全土で騒乱に近い状態が予想されます。その為、試合の状況を見極め、早めにホテルなどにとどまる事を強くお勧めします。また、パブリックビューイング会場付近では試合の結果次第では人々が騒ぎ始める為、なるべく近づかないか、早めに会場から離れて下さい。

尚、当社ANDES TOURSは試合当日につきまして正午をもって営業を終了します。

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ワールドゲームズ期間中のカリ市で実際にあった感動の「タクシー物語」

先日カリ市で行われた「ワールドゲームズ」。実はこの期間中に熱い戦いとは別に、感動の物語がありました。私もガイドとしてその現場に居合わせたのですが、その話が後日全国ネットのニュースで放映されるや、たちまち広がった為、ここでその物語の一部始終をご紹介します。

宿泊ホテルから電話で呼び出した、一台のタクシーに乗車したフライングディスク日本選手団役員の方が車内にビデオカメラを置き忘れてしまいました。ズボンのポケットからスッと落ちた事に気づかずそのまま下車。気付いた時には既にタクシーの姿はありませんでした。

ビデオカメラの中にはウエルカムパーティでロゲ・IOC(国際オリンピック委員会)会長と記念撮影したものや、その他貴重な画像が収まっていた為、試合会場でお会いした際には(お金には代えられない貴重なものだったのに)と、ひどく落ち込んでいました。

しかしながら試合中にフライングディスク会場の関係者が電話をかけて手配をしたタクシー会社に連絡を取った所、ご本人が乗車した際に控えてあった車体番号から運転手と連絡先が判明。早速連絡を取った所、何と「そのビデオカメラは持っているよ。今から会場に届けに行こうか」との返答。ご本人と私は「それならこちらが指定の場所まで行きます」と申し出、早速ドライバー氏の自宅まで車を飛ばして向かったのです。
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ドライバー氏の名前はJavier(ハビエル) Quinaさん。感動の物語の後に頂いた彼の名刺です。自宅付近で車を止めて氏と共に歩き始めると、目の前にハビエルさんが家族や隣近所の人々と共に現れました。しかもその手にはご丁寧にタオルで包まれたあのビデオカメラが。。。

ここからが「感動のタクシー物語」の始まりでした。ご本人は感動でうっすらと涙を浮かべ、英語で感謝の言葉を述べ続けました。私がそれをスペイン語でハビエルさんに説明し、二人の抱擁が続き、周りを近所中の人々が囲む光景となりました。

常識で考えれば、見知らぬタクシードライバーですから知らんふりをされても仕方がなかった中で、このハビエルさんは正直に申告され、しかもそのカメラをとても大事そうにタオルに包んでご本人に手渡ししてくれたのです。その場に居合わせた私も感動する事しきりでした。

ワールドゲームズ・カリ大会の期間中に実際あった「感動のタクシー物語」の真相です。下記にそれを報じた全国ネットのニュース番組を下記にご紹介します。現地カリ市民の温情に接した一時でした。

NOTICIAS RCNより←こちら

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カルタヘナで4月14,15日開催の米州機構首脳会議による影響について

表題通り、4月14,15日の両日、旧市街地区が世界文化遺産に登録されている国際観光都市・カルタヘナにおいて米州機構(OAS)首脳会議が開催されます。この会議には南北アメリカ大陸34ヶ国の首脳が参加予定です。詳しくは下記を御参照下さい。

米州機構(OAS)公式サイト

この両日を含む前後の期間中はカルタヘナ市内の主要高級ホテルが全て満室となっています。その為、首脳会議期間中の現地カルタヘナへの御出張・御旅行の計画は控えられる事をお勧めします。

また、各国首脳が一堂に介する会議の為、既に現地への御旅行等が決定されている場合、期間中は相当厳しい検問や立入制限が課せられるものと思われます。また、反政府組織による会議の妨害やテロ行為の可能性も否定出来ません。十分ご注意下さい。

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2011年コロンビア大水害・現地状況リポート-2-

前回に続き、コロンビアにおける長雨による被害状況の一端をご紹介します。毎年この時期は雨期の真っ只中ですが、今年は例年にも増して国内での水害がひどい事は前回ご案内した通りです。

Img_9414 Img_9424 湖面に浮かぶレンガ造りの建物・・・に見えますが、画面に見える一帯は全て「サバナ大学(Universidad de la Sabana)」の敷地です・・・全滅です。完全に水没してしまいました。これはひどい。。。

このサバナ大学の敷地は、私の記憶では芝生が敷き詰められた一杯の緑が映える広大なものでした。それが洪水被害で湖と化してしまいました。

このサバナ大学は前回ご紹介した場所から徒歩圏内にあり、大学の機能が麻痺したというよりも、この惨状ではまさに全滅状態です。この光景を見て愕然としました。

Img_9412_2 Img_9413_2 左の画像ですが、真新しい建物が完全に水没してしまっています。少なくとも二階部分までは水面下に入ってしまっています。

そして右画像の建物・・・多分二階建てかと思われますが、完全に水没しました。これはひどい。コロンビアにおける水害の典型的な光景です。

Img_9407_2 Img_9406 左画像は、確か車が往来できる「通用門」の場所だったように記憶しています。守衛所らしきものが二つ並んでいます。注目はトラクターの右横にあるもの・・・ドラム缶の上に木材が敷かれていますが、よく見るとこれは・・・何と「手作りいかだ」ではないですか。。。

そして右画像にはゴムボートと手こぎボート(?)が・・・これらを使わないと、向こうにある校舎までたどり着けません。これはすごい光景でした。

Img_9419 湖岸にたたずむアヒル達・・・などと悠長な事を言っている場合ではありません。大学の敷地が水没して喜んでいるのはこのアヒルの群れだけでしょう。

そもそもこのサバナ大学の敷地に沿ってボゴタ川の流れがあり、敷地を造成した際に土地を削ったのか道路よりも位置が低くなっています。そこへ氾濫したボゴタ川の汚水が一気に流れ込んでしまったのですから一たまりもありません。

Img_9443 再びサバナ大学キャンパスの画像です。この大学の「元の姿」をご存じない方がこれを見る限り、どうみても広大な湖にしか見えない事でしょう。こんな惨状ですので、サバナ大学のこの敷地は「閉鎖」です。

コロンビア国内における長雨による被害はこれだけではありません。このサバナ大学の惨状はあくまでも「ほんの一部」に過ぎません。昨今、世界各地で地震その他の天災による被害が深刻化しています。自然の前に我々ちっぽけな人間はなす術もありません。身に沁みて感じたこの惨状でした。

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2011年コロンビア大水害・現地状況リポート-1-

日本では先日の東日本大地震による深刻な被害が、今尚爪跡を残しています。他方、当地コロンビアでも首都ボゴタ近郊のクンディナマルカ県をはじめ、国内各所での大雨・洪水・河川の氾濫等による甚大な被害は史上最悪とも報じられています。今の日本は大震災の復興活動に手一杯で、コロンビアの惨状に気を遣う事は難しいと思います。とはいえ、当地における洪水被害の現状を知って頂ければと思います。実際現地に立って、その深刻さに呆然としました。

Img_9363 Img_9366 各画像をクリックすると拡大します。ここは首都ボゴタから車でおよそ20分の距離にある"Chia(チア)"の町外れです。左画像がボゴタ川(Rio Bogota)です。普段はこんな水かさではありません。あまりの水量の多さに唖然としました。そして右画像は一見すると「湖」に見えますが、違います。画像を横切る「堤防」が決壊してしまったのです。ちなみに普段この場所は広大な「農地」です。

この場所に立つと、悪臭漂うボゴタ川が大洪水をおこしてしまった事によるドブ川そのものの匂いに吐き気をもよおしました。この大冠水地帯を湖に例えれば「悪臭漂う死の湖」です。

Img_9378 Img_9389 この画像、首都ボゴタにお住まいの方でChiaとの往来を経験された方なら見覚えがあり、唖然とされる筈です。この道はChiaから首都ボゴタへ向かう三車線一方通行の「大動脈道」です。左側が完全に水没してしまいました。

右画像奥に緑の"分岐点標識"があり、右に行くと首都ボゴタへ続くAutopista Norte、そして左に行くとトゥンハなどへ向かうパンアメリカンハイウェイです。ここまで来て幹線道路が冠水してしまっています。よってこの道は「通行止め」です。

Img_9395 Img_9392 何のつもりか「水際」まで歩く母娘と、無謀にも冠水した道路を突っ走った救急車です。特に救急車ですが、ものすごい水しぶきをあげて走り去って行きました。しかしながら浸かった水は「汚水」です。後で車体からものすごい異臭が漂う事でしょう。とにかくこの一帯に立つと、すさまじい異臭でした。ここまで冠水してしまっては、道路沿いの田園だった場所は水が引いても使い物にならないでしょう。

Img_9397 Img_9399 左画像は元々田園地帯の中にポツンとあった牛飼い農家?の家です。完全に水没してしまっています。何と言ったらよいのか分からないほど、呆然としてしまいました。繰り返しますが、これは湖ではありません。「水害地帯」です。

そして右画像は堤防を挟んでボゴタ川、そして右が冠水した田園です。ボゴタ川の水位が堤防と同じ高さまで達してしまっています。そして私がいた場所は前述の三車線大動脈道です。

Img_9435 Img_9401 左画像ですが、この道は首都ボゴタから北高速道を経てChia、Cajica(カヒカ)、そして岩塩坑道で有名なシパキラやネモコンへ向かう最短ルートの道路です。元々は画像右から左へ向かう一方通行なのですが、前述のボゴタ方面へ向かう道が冠水してしまった為、強引に相互通行にしてしまいました。しかも片側一車線しかない相互通行になっている為、朝夕は大渋滞と化すのが必至です。

しかも見て下さい、橋の上部すれすれに達しているボゴタ川の水位!この水かさが更に上回ればこの道路も通行止めとなり、Chia・Cajica・シパキラ・ネモコンへ行く最短ルートが断たれる事になります。かなり危機迫る状況です。

右画像ですが、本来であれば向こうの橋から下ってそのまま直進し、前述の冠水してしまった道路を経由して首都ボゴタへと向かうルートです。通行止めの為に迂回措置が取られています。

当社ANDES TOURS催行の「シパキラ」「ネモコン」各岩塩坑道への観光ツアーご利用の際には、今後スケジュールの変更は必至となります。例えば午前中にボゴタ市内観光、そして午後岩塩坑道観光の後にボゴタ帰着という現行スケジュールでは、帰路大渋滞に巻き込まれる事は間違いありません。この一帯の水害状況についてニュースで報じられた事からツアールートの視察目的で訪れましたが、まさに呆然とした次第です。

次回は更に深刻な水害の惨状をご報告します。

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コロンビア空軍機・ボゴタへ帰還

先日当地から援助物資を搭載して日本へ向かったコロンビア空軍(FAC)のKC767-200ER機が、日本からの帰国を希望する自国民に加えて同乗を希望されたチリ・ペルー・ボリビア国籍者を合わせた総計163名を乗せて、首都ボゴタ空港敷地に隣接する空軍基地(CATAM)に帰還しました。下記に当地新聞社EL TIEMPOの記事を拝借します。

コロンビア空軍機ボゴタへ帰還

およそ20時間というフライト時間は妥当だったと思います。民間航空機を使っても同様です。つい昨年まで使用していた運用開始からおよそ40年という年代物の"ボーイング707"でしたら、まずこの二倍はかかった筈です。さすが新規調達しただけありました。

我々日本人としては、救援物資を届けて頂き有難うございましたと、コロンビア政府に御礼を申し上げる次第です。

#空軍機にて帰着された方からお話を伺いました。飛行中はほぼ通常の機内食が提供され、肉や魚等の温かいミールやデザートがあったとの事でした。という事は、空軍機のギャレーが使用され、成田及びシアトルで機内食を調達したようです。しかも、空軍関係者ではギャレーは使いこなせない筈ですので、推測するに民間航空会社(おそらくAvianca航空)から客室乗務員が派遣されたのでしょう。

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コロンビア政府が救援物資輸送と自国民退避支援を決定

日本の大地震による被害は津波と共に現在は放射能被害まで懸念されているようで、この業界関係でも諸外国の航空会社が成田空港への着陸を避け始めている事を聞き及んでいます。また、都内にある諸外国の大使館も機能を関西方面に移すなど、見えない恐怖は深刻なのだと実感しています。

そんな中、本日の当地コロンビアにおけるニュースで、コロンビア政府が日本への救援物資輸送と日本在住の自国民退避支援を決定したとの報道が入りました。この任務を担うのは、コロンビア空軍(FAC)所有の「KC767-200ER」です。これは現在兵員・資材輸送に使用されており、昨年FACに導入されたものです。

このKC767-200ERのベースはボーイング767-200ERです。このB767-200ERはボーイング767シリーズの短胴型で航続可能距離がより長いタイプです。その距離はゆうに10,000kmを超えます。これを使ってコロンビアからは「水」「ヨード」「粉ミルク」を輸送し、帰路にコロンビアへの帰国を希望する自国民を乗せて帰るようです。

B767ですから機体の構造自体は日本への長距離にも十分向いています。ただ、日本までの道のりは途中シアトル・韓国にて経由及び給油を行い、その後羽田空港に飛来するようです。当地コロンビアからの出発は19日、日本への到着は月曜日21日を予定しています。その間の所要予定時間は「約40時間」との事。

帰路には自国民を乗せていきますが、当然の事ながら軍用機の為に「窓」はありません。飛行中、外の景色を眺めながら・・・という訳にはいきません。また、機内にはギャレー(キッチン)もあるようですが、実際に運用はしていない筈です。その為機内食は用意せず、飛行中はコロンビアから持参した簡易食料が配給される事でしょう。

私自身は民間機でさえ40時間というフライトは経験した事がありません。まして窓が全くない軍用機でおよそ40時間は「未知の世界」です。それでも即刻日本からの脱出を希望する人々には有難い存在になるのかもしれません。

日本における事態の深刻さを実感しています。こんな折に何ですが、その救援活動に従事するKC767-200ERの動画を添付します。

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