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世界のベストレストラン50常連・首都ボゴタのLeoでランチ

先日首都ボゴタのスーパー・レストラン等の視察同行案内の仕事があり、その過程で世界トップレベルのレストランでランチをする機会がありましたので後の為に記録として投稿します。尚、以下の記述は全て2023年7月時点でのものです。今後メニュー・金額等が変更する事は間違いありませんので予めご了承下さい。
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こちらが2023年版「世界のベストレストラン50」(The World's 50 Best Restaurants)第43位にランクインした"Leo"です。コロナ禍前までは別の場所にあり、そこへは過去に何度かお客様をお届けした事があります。今回移転後現在の場所に来たのは初めて、そして私自ら店内でメニューを実際食したのも実は初めてです。今までLeoで食事をした記事は幾つかあると思いますが、この記事は最も詳細に記述していると自負を持って投稿します。
我々はランチ6品コース+飲物のセットを予約しました。Leoは昼の部・夜の部共に完全予約制、予約時間から15分以上遅刻した場合予約が取り消されるという厳しいレストランです。
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こちらが店内です。モノクロ色を基調とし、照明を極力落としている為落ち着いた感じがしました。実は入店直後、この店のオーナーである有名女性シェフ、Leonor Espinosaさんが取材の為調理場にいました。彼女と話をする機会はありませんでしたが、日本から来訪された方々には彼女を知ってもらえました。
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ランチ6品は2つの異なるメニューがありました。ウエイターは英語も話しますので日本からの出張者の方々は英語で、そして私はスペイン語で一通り説明を受け、各品に合わせた酒(私は酒飲みですが仕事中だった為ノンアルコールで)・ペアリングの説明も受けました。
このクラスのレストランになるとウエイターと確認する事が色々ある為、英語・若しくはスペイン語の会話力がある程度ある事が絶対条件です。そうでないとそこから先に進む事が出来ません。
私の元に運ばれた丸い氷入りの飲物、一口二口飲んでみると甘いどころか「しょっぱい」塩気を強く感じるものでした。これは一体何だろうとしばらく悩んでいたのですが、それは「生生姜」ジンジャー+塩入りの「ジュース」だった事に気が付きました。結果として6品に付いたペアリングに相当するノンアルコールの飲物全ては砂糖が全く入っていない「完全無糖」これは徹底していました。Leoでは食事中に甘い飲物を提供するなど論外・まして炭酸飲料などは店に置いていないそうです。

これから紹介する各品について、Leoで提供されるメニューの大きな特徴が「コロンビア」にこだわり、国内のアマゾン・太平洋・カリブ地域で自生している果物・野菜・魚介類などをふんだんに使用している点です。メニューに表示されている食材名は首都ボゴタでは見かけないものも数多くあり、私としても説明が全く出来ないものでした。
また器にもかなりのこだわりがあり、ある方がこれらの器を見て「日本の懐石料理に似ていますね」ととっさにコメントされていました。
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左画像の二品(画像がブレています)、左は小エビをグアバソース+サワークリームで和えたもので、上には「海苔」が乗っています。右の品はきゅうりの一種・小ぶりのパパイヤ・サボテンの実の一種・そしてアマゾン地域に自生しているフルーツ(Coconilla)を合わせ、シャーベット状にしたものです。
右画像の左の品は魚介類(マグロと何か)をアボカドとArrayan(薬用にもなる木の実らしい)の実をペーストしたもので和えて胡麻ベースのクラッカーで挟んだものです。右の品は左の品にも使用しているアボカドとArrayanを揚げたもののようです。
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左画像ではウエイターが「シトラス」の果汁をスポイトで一滴垂らすパフォーマンスをしました。なかなか粋な演出です。Leoで提供されるメニュー各品のもう一つの特徴は「食べられる花」・エディブルフラワーを多用している点です。各品に添える事で見た目がとても美しく華やかに見えます。女性シェフ・Leonorさんらしい感性と細かさが見事に反映されています。
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こちらは自家製パン+自家製バターです。パンはともかく注目は右に添えられているオレンジ色のものです。これはバターを作った後に"Chontaduro(チョンタドゥロ)"というヤシの実の一種を乾燥・粉状にしてまぶしたものです。Chontaduroはコロンビア第三の都市・カリの人々が愛して止まないもので、現地の路上ではびっしりとたわわに実ったこのチョンタドゥロを枝ごと切ったものを台車に乗せて屋台で売っていて、皮を剥いたオレンジ色の果肉にハチミツをかけて食べるのが一般的です。器もまた凝ったものですが、バター一つとってもこだわりがあり感心しました。
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こちらは私がチョイスした方のメインの一つ、アマゾン流域に生息している世界最大級の淡水魚・ピラルクの塩焼きです。大きな骨が付いていてまるでスペアリブのようでした。添えられているソースは前述のChontaduro+ココナッツ、そしてChachafrutoという名の豆の一種のペーストです。調べた所このChachafrutoは栄養価が高く先住民の時代から薬用としても知られているもののようです。
ピラルク=川魚ですので臭みがあるのではと思いましたが食べてみるとそれは全くありませんでした。
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こちらはどうやっても訳し切れない「ライス」です。右側に赤い飲物が見えますが、これはカリブ海地方ではよく飲まれている「コロソ」(Corozo)という木の実のジュースです(勿論砂糖一切なしの為すっぱいです)どうやらこのコロソの赤い果汁が含まれているようです。
このように各品に付くペアリング用のノンアルコールの飲物はその品にも使用されているという組み合わせが多かったです。
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こちらはビーフでした。添えられたソースは先住民族・アルアコ(Arhuaco)族が現地で作っている「カカオ」を使用した完全無糖のチョコレートソースです。アルアコ族が作るカカオ豆は非常に質が高いもので、カカオ作りの歴史はコーヒーよりも古いとされています。
ビーフ自体は正直かなり固く、日本のような箸でも切れるような柔らかさは全くありません。完全に噛みしめるという歯ごたえでした。上に添えられたエディブルフラワーを乗せた葉はどうやらカカオの木に付く葉のようです(解釈が間違っていなければ)
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こちらがこの日最後の品、いわゆるデザートです。「アラサ」(Araza)という名のアマゾン地方に自生しているフルーツ+ピンクペッパーを使用し、下の白い部分はクリームチーズです。上の焦げた部分はフルーツ独特の強い酸味があり、割って中のクリームを口にすると非常に甘い、とても不思議な食感でした。
それまで紹介した全ての品々は「酸味」「塩気」がかなりはっきりしたもので、添えられたエディブルフラワーと共に口に入れるとその強い香りと相まって美味しいという単一の表現では表しきれない、とても不思議な味でした。それまで甘いと感じた品は一切なく、最後のこの品でかなり甘さを感じましたので強烈でした。

この数年連続して世界のベストレストラン50にランクインしているLeoで提供される品々を初めて味わい、改めてその理由が分かりました。全ての品々が強烈な個性(味)を持っていて、それらをどう表現したら良いのか未だに上手い言葉が見つかりません。6品コース+ペアリングの組み合わせで一人約15,000円ほどでした。
最後に特筆すべきコメントとして、Leoではペアリングの酒として"Sake"「日本酒(純米吟醸)」を提供します。私は元来日本酒党なのですがこの日は仕事という自覚があった為に酒類は一切口にしませんでした。その為、日本酒が出てくると知ってとても悔やまれました(苦笑)
SakeはLeoの個性あるメニューの味を損なわないものとしてLeonorさんが評価・採用されたのでしょう。前述にもある通り、器その他が懐石料理に似ているというある方のコメントと合わせ、単なる偶然かどうか知る由もありませんがとても素晴らしいものでした。

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衝撃の味・コロンビアゲイシャコーヒー

ゲイシャ(正式名はゲシャ・Gesha)は現在コーヒー豆の品種の中では世界最高級とされ、隣国パナマ産のゲイシャは史上最高値で取引されています。そのゲイシャはコロンビア国内でも近年徐々に苗木植え付け・生産が進んでいます。後日観光で来訪される日本人グループの方々からこのコロンビアゲイシャ調達を依頼されている為、コロンビアに長年住んでいながら今回初めて自らゲイシャを購入・試飲してみました。
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生産農園のロゴマークを消しています。その理由は後述します。こちらのゲイシャは500g入りで配送料込み40,000コロンビアペソ(2021年11月現在・約1,250円)市販の通常種の豆の約二倍です。こちらの農園ではゲイシャ種の他にカトゥーラ・ボルボンと言ったコーヒー業界の方には割と評価が高い品種の木も手掛けていてその豆も販売しています。不思議なのはこの農園はオーストラリアやアメリカといった国には生豆輸出をしていますが、日本の業者さんとは取引がないとの事です。この農園のゲイシャ豆に興味がある方、取次します。その為ロゴマークを消しています。また、首都ボゴタにはまだ店舗がない為、ボゴタ在住の社員の方に電話連絡すると自宅まで配送してくれます。

初めて買って飲んでみたコロンビアゲイシャ・・・あまりにも衝撃的で絶句しました。どうやら注文を受けた後に豆を挽いて袋を閉じて持ってきてくれたようで、その香りはもはやコーヒーの香りではなく「チョコレート+ワイン」を合わせたような独特のものです。こんな香りのコーヒー豆は初めてです。あまりにも強烈な香りの為、冷蔵庫に入れた後も4-5回香りを嗅いでしまったほどです。これはどう考えてもコーヒーではなく「チョコレート」としか思えません。衝撃的という一言では収まらないすさまじいコーヒー豆です。

そして肝心の味ですが、通常のコロンビアコーヒー豆は肉厚の為中深煎りが適当とされているのですが、このゲイシャは「浅煎り」が大前提です。この浅煎りによる味は酸味+独特のフローラルな味わい、それがすっきりとしていて「これがコーヒーか・・・」と衝撃を受けました。今まで数え切れないほどいろいろな種類のコーヒーを飲みそれなりに味にはうるさい方だと思っていますが、こんなコーヒーは初めてです。チョコレートのような香りと合わせ、これはもはやコーヒーとは言えない別ものです。凄いものを口にしてしまったような感じでした。

こちらの農園は以前からゲイシャ豆を農園内の直売店舗で販売していてそれを知っていました。それが現在首都ボゴタでも販売していると聞いた為今回購入してみました。さすが世界最高品種ゲイシャと言うだけあり、コーヒーというものの香り・味の常識の「規格外」というすごいものを手にしてしまった思いです。ちなみにゲイシャ豆500gで約1,000円ちょっとは産地コロンビアでも生産農園であるこの農園直売価格ですので念の為。輸送コスト・そして届いた豆を更に選別する為販売する量が減る事なども加味されますので単純に比較できませんが、日本でのコロンビアゲイシャ豆は100-200gで約5,000円から10,000円前後するようですね。しかしこのコロンビアゲイシャにはガツンとやられました。

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コロンビア産カットアボカド、全国のセブンイレブン店舗で発売

メデジンの工場で加工・冷凍処理されたコロンビア産カットアボカドが関東の一部店舗を皮切りに、5月には全国のセブンイレブン約20,000店舗で発売されます。
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左画像は長年懇意にしているコロンビア人実業家で㈱アスク(東京)社長のエドゥアルド・カルデナス氏自ら撮影されたもので、画像の使用許可を得ています。右画像は実際にカットアボカドを購入・試食された方のコメントです。現在首都圏のセブンイレブン一部店舗で発売中のようです(一袋130g入り・213円)コロンビアと言えば「コーヒー」近年では「カカオ豆」などが日本に入ってきています。一番最近では「ハス(Hass)」という種類のアボカドも日本へ輸出されています。アボカドの生産国と言えばメキシコが巨大市場ですがコロンビアも実はアボカドの生産国であり、世界各地へ輸出されています。

私もそうですが、アボカドは切ってみないと食べ頃か否かが分からないというリスクがありますが、このカットアボカドは食べ頃だけのものを選んで2.5玉分入れているのではずれなし・お得感があると思います。コロンビア産カットアボカド、お近くのセブンイレブンで見つけたら食べてみて下さい。

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苦境に立つ首都ボゴタ・コロンビアの飲食業界

7月に入りコロンビアにおけるコロナ禍は益々悪化を続けており、一日あたりの新規感染者数は平均して3,000-4,000人前後で推移しています。首都ボゴタにおけるICUの稼働率は最高警戒の目安である75%をついに突破してしまい、80%に近づく勢いです。かなり深刻な状況に陥ってきています。市内南部を封鎖して住民の外出を禁止するなどの措置を講じていますが、効果は殆どないと言えます。あらゆる業界が深刻な状況に陥っていますが、レストラン・カフェなどの飲食業界もかれこれ3ヶ月以上座席提供による営業が禁じられていて、壊滅的危機の際たる業界の一つです。
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先日衝撃的なニュースが飛び込んできました。おそらく首都ボゴタ・そしてコロンビアのレストラン業界にとっても悲劇的な一報でしょう。市内にある高級コロンビア料理レストラン「Club Colombia」が廃業(閉店)を発表しました。コロンビアにおけるカリスマシェフ、Harry Sassonが手掛けたこのClub Colombiaは政財界の名士達御用達の場であり、接待・社交の場として長年高い地位を保ち続けていました。私も日本からの観光その他でコロンビアを訪れた個人・団体での日本人の方々を数多くご案内した場所だけに、コロナ禍による閉店決定のニュースに愕然としました。
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古い館をそのまま利用した店内は高級感にあふれていました。基本は庶民的な味であるコロンビア料理を優雅な雰囲気の中で味わえた数少ない・と言うか、ほぼこのClub Colombiaしか選択肢がなかったのですが、ここが閉店はあまりにも痛すぎます。
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また、以前このサイトで紹介した中華料理レストラン「徳信酒家」もコロナ禍の影響をまともに受けて廃業しました。左画像の店舗は現在もぬけの殻で店の看板・内装が全て取り払われました。ボゴタ市内の中華レストランは料金が極端に高いか・不味いか・場末過ぎてどうしようもない所が大半の中、本場から呼び寄せた料理人が作る品々がそこそこの金額で美味しく食べられる数少ない店舗だっただけに、こちらも廃業に接しショックに打ちひしがれています。

この他、画像はないのですが首都ボゴタにあった「ハードロックカフェ」も6月末をもって閉鎖となりました。座席が提供出来なければ店として何も出来ないのですから必然的に廃業する運命にありました。
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ボゴタ市内だけで300店舗以上を展開・3,000人以上の従業員を抱えている一大カフェチェーン「Tostao」もコロナ禍の影響をまともに受けています。報道発表ではコロナ禍による外出禁止・自粛令発令で座席提供が出来ずテイクアウトのみでの営業によりそれまでの平均売上高と比較して85%以上の減少となっているとの事です。

私がこの他に気になっているのは、観光スポットである旧市街地区におけるレストランの状況です。ボゴタ観光の途中で昼食を取っていた複数のレストランは現在どうなっているのか・・・観光客が皆無の現状では厳しいなどというレベルではないと思います。かく言う私もかれこれ三ヶ月以上「仕事場」である旧市街地区に行っていません。厳しすぎる日々です。


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店名は明かせない(笑)ボゴタの街並みと美味しい食事を楽しめるレストラン

日本から来訪されるグループをフルアテンドするにあたり、全日程のレストランとメニューを選定する必要があって色々と調べていた中で、今まで全く知らなかった所があり先日下見(味見)をしてきました。
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ビルの最上階にあるこのレストラン、タイトル通り店名は明かせない(笑)ものの自分なりの評価としてはとても高いものでした。この日はあいにくの空模様で視界があまり良くありませんでしたが、それでもこのレストランから見えたボゴタの街並みはとても素晴らしいものでした。ボゴタ市街地のレストランとしては最も高所にあるのかもしれません。左画像は市内中心部に向かっての風景、中画像は市内北部に向かっての風景、そして右画像では「モンセラーテの丘」も見えます。
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店内はこんな感じでした。この日は平日の昼過ぎでしたがボゴタの景色が一望出来るテーブル席は概ね殆どが予約席でした。勿論我々も事前予約した上で訪れました。
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まずレストランから見える素晴らしい景色は高評価、そしてグループ向けに提供予定の同じメニューを味見してみました。左画像のカボチャのスープ、これは一口食べて「合格」でした。コロンビアの料理は味付けが濃いのが大半の中、このカボチャのスープは日本人好みのあっさりした薄味・且つやけどするほど熱い状態で出てきました。これは美味しかった!

中画像はメイン(白身魚)で、付け合わせのココナッツライスは当日に提供しない(本当は白ご飯)でしたが、まあいいやとそのままにしました。このレストランはどういう理由なのかよく分かりませんが、コロンビア・カリブ地方でよく食される品(ココナッツライスや揚げバナナその他)がメニューに盛り込まれています。という事で食べてみた白身魚は柔らかくて臭みがなく、素焼きに近い状態でこれも日本人好みの薄味でした。これも合格の味でした。

右画像は予備的にビーフを注文したものです。見た目は固そうに見えますが、切ってみるとこれまた日本人好みの焼き具合でした。焼き具合については"Azul(アスール・日本語では青)"と言うと、約四分の一位に火が通って中の部分までは入っていない状態で出てきます。正直焼き具合と味については期待していなかった分、塩だけで味付けした(ように思いました)あっさりとした味と上手い焼き方に驚きました。
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こちらはデザートの「アイスクリーム三種」です。向こう側はバニラ、下に沈んでいるのは「マラクジャ(パッションフルーツ)」これらは他の店でも食べる事が出来ますが、手前の黄色いアイスクリームの味が何とも言えない不思議なもので、どうしても分からず店員に聞いた回答が「チョンタドゥーロ(Chontaduro)」でした。これには驚きました。チョンタドゥーロは首都ボゴタですと手押し荷車に山と積まれて路上で売られていて、皮をむいた状態では「柿」に似ており、独特の臭いを発するヤシ科の植物の実です。チョンタドゥーロを使ったアイスクリームは生まれて初めて口にしました。このアイスクリーム三種もまたあっさりとした味でした。

この「店名を明かせないレストラン」のメニューは全てが薄味で全くもって合格点・高評価でした。今までノーマークで観光ツアーの昼食場所として採用しなかったのを悔やんだほどです。更には素晴らしい景色を堪能出来る立地ながらランチメニュー(20,000コロンビアペソ・約670円)もあり、コスパ最高です。私はこのレストランをお勧めします。但し店名は明かせませんが(笑)

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ボゴタでの食生活向上計画

前回ご紹介しました通り、ボゴタ市内北部に日本食材や魚介類を取り扱う「Hipermar」新店舗がオープンしました。この新店舗開店により付近にお住まいの日本人の方々などは随分便利になったのではと想像します。

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それに合わせてという事ではありませんでしたが、今回の一時帰国の際に調達・持ち帰った様々な品々の中の一つがこの「土鍋炊飯器」です。この土鍋で約一合のご飯を炊く事が出来ます。ボゴタにお住まいの日本人の方々は昨今どんどん増えているようですが、土鍋でご飯を炊いているお宅はさすがに少ないのでは。

私はカリフォルニア米を炊いていて、これはいわゆる日本の米とは若干異なるので同じような食味は出せませんが、それでも 土鍋で炊いたご飯はなかなかイケる味です。

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Hipermarの新店舗は私にとっても便利な存在になりました。店内には魚介類も並んでいて、その中で目に付いた一つが左画像にあるロブスターの赤ちゃんのようなものです。このエビは店員に申し出れば、例えば「10個(Diez Unidades)」など数(Unidad)指定で購入する事も出来ます。 早速このエビを使ってダシを取り、味噌を加えて頂きました。磯の風味がしてこれはメチャうまでした 土鍋炊きご飯と共に「小料理あらい」の新メニューに加えます。

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今回の新店舗開店に合わせて新たに仕入れた日本食品の中には、前回もご案内しました和菓子などもあります。以前限定品として一部の方々に販売した品々です。左の大福餅は意外な事に日本人だけではなく、中国・韓国人の他にコロンビア人も結構買っているようで、私が店内にいた際にちょうどコロンビア人男性が買っていきました。コロンビア人はいわゆる「甘い豆 」は決して受け入れないと思っていたのですが、意外でした。

中画像の「ポッキー」、ボゴタでは既に一部店舗で韓国製の同じような製品が販売されています。それは承知していて、前回一時帰国の際に日本でポッキーを買ってHipermarにお土産として渡して「これは売れるから」と進言して、今回の仕入れ・販売となりました。ポッキーはコロンビア人の「コスプレ」関係者には有名な存在である事を知っていますので、売れると信じています。

今回入荷の「日本のスイーツ」系で一番数が少ないのが右画像の「たい焼き」です。これは早い段階で品切れになると思います。お早目に買い置きしておいてください(笑)

それにしても、昨今の首都ボゴタにおける日本食材等の普及ぶりはめざましいものがあります。これからもどんどん向上すると良いですね。

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ボゴタの日本食材店Hipermar新店舗オープン

首都ボゴタ在住の方々には有名な日本食材と魚介類販売店・Hipermarの新店舗が11月30日からオープンです。新店舗開店祝いのパーティーに招待され、行ってきました。
 
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新店舗は総五階建て、場所はボゴタ市内北部の高級住宅街エリアにあります。一階右奥が寿司レストラン、二階が店舗、そして三階以上はレストランです。
 
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二階店舗には様々な日本食材が並んでいます。以前に比べると品目数が格段に増えています。右画像は冷凍うどんです。以前は中国製でしたが、私が店側に「中国製は美味しくない、日本風のうどんに変えるべき」という助言を受け入れての販売です。これが結構なヒット商品になっています。あるレストラン(ボゴタの日本食レストランではありません)からは「あるだけ全て買い取りたい」との申し出があるらしく、さすがにそれは断っているらしいですが、その為一時的に品切れになる可能性もあります。
尚、製造元からのメッセージで「茹でる際に箸でほぐすと切れてしまうので、自然にほぐれるまで絶対うどんに触らないで」との事です。
その他にはまだ新店舗の店頭には並んでいませんが、紀文の「かまぼこ」「ちくわ」「なると」その他も到着しています。
 
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和菓子その他も新店舗オープンに合わせて入荷しました。冷凍たい焼きや大福、餅アイスなどがあります。この他、ポッキーも入荷しています。それ以外に今後日本のロッテから「コアラのマーチ」「雪見だいふく」も入荷予定です。ちなみにお菓子類は今回限定販売の為、品切れになり次第一旦販売終了予定です。

新店舗の営業時間は二階店舗・レストラン共に月~水曜が7:00AMから8:00PM、そして木~日曜日が7:00AMから9:00PMとの事です。遅くまで営業しているので私自身有難いと思っています。

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コーヒーの国コロンビアのカフェチェーンの新風・TOSTAO'

タイトルにもあります通り、コロンビアと言えば誰もが思い浮かぶのが「コーヒー」でしょう。当地での主なカフェチェーンと言えば「Oma」、国内最大の「Juan Jaldez(ファン・バルデス)」そして世界的に有名な「スターバックス」が挙げられます。この三つのチェーンでもはや飽和状態かと思っていましたが、昨今首都ボゴタにてまさに破竹の勢いで出店を続けているのが「TOSTAO'」です。

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このTOSTAO'は2017年6月現在ではボゴタ・メデジンの二都市のみ展開しているカフェチェーンです。とはいえ公式ホームページを見ると既にボゴタ市内だけで130店舗以上と、すごい勢いで出店を続けています。当初私的にはノーマークだったのですが、意を決してリサーチしてみました。

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このTOSTAO'が他のコーヒーチェーンと明らかに異なるのは、何しろ「全てが安い」これがまず第一に挙げられます。紙コップで提供されるブラックコーヒーが一杯たったの700コロンビアペソ(約27円)からという驚愕の安さです。その他カプチーノやラテ・エスプレッソなどいずれも激安です。これらの飲物は全て機械による自動抽出の為、店員は特別な研修を必要としないのでしょう。味は常に均一です。

更に特筆すべきがパン類の充実ぶりとその安さです。全店においてパン類は店内にて焼き上げているのでしょうか、安いパンは一個たったの500コロンビアペソ(約20円)からと、他のカフェチェーンでは有り得ないほどの安さです。焼き立てのバゲットがたったの1,500コロンビアペソ(約60円)、ちょっと待ってよという程の安さですがそれが結構美味しかったりします。

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試しにコーヒー(7Ozで1,300コロンビアペソ・約50円)とチョコレートクロワッサン(2,100コロンビアペソ・約80円)を注文してみました。コーヒーがあまりにも安いので味については正直期待していなかったのですが、飲んでみると「えっ、美味しい」雑味・苦みのない味ははっきり言って他のチェーンのコーヒーよりも私好みの美味しさでした。これには驚きました。

クロワッサンの方は有名な店舗のそれに比べれば劣りますが、私的にはなかなかイケる味です。少なくとも場末のパン屋・コーヒーチェーンのものよりも味的には美味しいです。クロワッサンとコーヒーでたったの130円。他のチェーンでは不可能な安さ、それでいていずれも美味しいのですからこれには驚きました。

このTOSTAO'は店内で飲食が出来るスペースを持つ店舗はそんなに多くありません。立って飲食するか、或いはテイクアウトを基本としているようです。画像のこの店舗にはテーブルと椅子があって私は店内で飲食しました。その最中に訪れた客の全てはコーヒーを注文せず、パンだけを買って持ち帰っていました。つまりこのTOSTAO'はコーヒーチェーンでありながらパンが安く、しかも美味しいのが他のチェーンとは明らかに異なります。

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コーヒーが予想に反してあまりにも美味しかったので、店売りしている豆(500gで12,000コロンビアペソ・約480円)とバタークロワッサン(1,700コロンビアペソ・約65円)、ハム・チーズ入りパン(2,500コロンビアペソ・約100円)を買って持ち帰りました。

コーヒー豆は豆のまま(Grano)と挽いたもの(Molido)の二つのタイプがあります。私は豆のままを店にあるミルで挽いてもらいました。その場合には袋を一旦切るので後からビニールテープでぐるぐる巻きにされましたが 家で改めて飲んでみた所、炒り(焼き)がミディアムローストの為かインパクトが薄いですが、個人的には前述の二大カフェチェーンの豆よりもマイルドでしかも美味しいと評価します。また、持ち帰ったパン二種もこの安さである程度納得出来る味ですから、私的には評価出来ます。

TOSTAO'が展開しているカフェの新しいスタイルは「新風」とも言えます。街角でふとコーヒーが飲みたくなった時、加えてちょっと小腹が空いた時にこのTOSTAO'はお勧め出来る場所です。

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納豆正式販売のご案内

先日の試験入荷以来、大分お待たせしてしまいました。一部の方々には予めメールにてご案内しました通り、ついにコロンビア・ボゴタに「納豆」が上陸し、この度Hipermarにて正式に販売を開始しました事を当地在留邦人の皆様に御報告します。

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記念すべき「棚入れ」の瞬間です。ちなみに店内商品は通常撮影禁止です。当面の間は二種類の納豆(3パック入り)を6,500コロンビアペソ(2016年11月現在)にて販売します。梅黒酢たれ付きの納豆は関東以北出身の方々には馴染みがないものですが、意外にも結構美味しいです。

まだ棚のスペースが小さいので、一時的に棚から消えている事もあるかもしれません。加えてまとめ買いを希望される場合にはこの画像を店員に提示して「Natto」と申し出られますと奥の冷凍庫から持って来てくれます。今回入荷分は相当数ありますので、まとめ買いされても当面品切れになる事はないと思います。

ちなみに私は旅行業を止めて納豆販売を専業にする訳ではないのでこの場でちゃんと説明します。ある事情があっての「サービスの一環」です。とはいえ、先日の悲しい出来事で重い雰囲気が漂っているであろう当地在留邦人の方々にちょっとした朗報をお届け出来る事を嬉しく思います。

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当方(当社)をいつもご利用頂いています御贔屓筋の上顧客様には、後日限定品の販売に関しましてご連絡致します。

尚、今後につきましては皆様の購買力次第です。継続的・且つ大量にお求め頂ければ引き続き仕入れる事をHipermar側も約束してくれます。そして値段、こちらは多くの方々が数多くお求め頂けるよう、価格設定をかなり下げています。皆様のご協力を賜りたく、宜しくお願いします。

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ボゴタ(コロンビア)在住日本人の皆様へ納豆入荷のお知らせ

この度、キッコーマングループの食品商社JFC International USA(本社カリフォルニア州)が当地ボゴタにおいて「納豆」と「大福」を試験的に販売する事になり、商品が届きました。

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いずれも日本でよく見かける三パックセット(たれ・からし付き)です。画像の二種類をボゴタ市内にあるHIPERMARにて近日発売します。今回は様子見という事で発送数量そのものが少なくなっています。売れ行きが良ければ今後出荷数量を一気に上げる事になります。

店頭販売価格について私は関与しませんので若干高めになるかもしれませんが、「納豆が食べたくて我慢出来ない」と禁断症状がある方にお勧めです 売れ行き次第ではあっという間になくなってしまい「幻の納豆」になってしまう可能性もあります。それが分かればすぐに追加発送される事になっています。

とりあえず先に試食してみました。たれ付き納豆を食べたのは久しぶりでしたので、日本の味をしみじみと堪能しました

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こちらはまさに「試験販売」的に発送された大福です。コロンビア人は甘い豆(餡)はまず絶対口にしないので、購買対象は日本・中国・韓国人だと思います。この大福は納豆よりも更に少ない量の発送でしたので、こちらこそまさに「幻の品」になるかもしれません。この大福も売れ行き次第で追加発送も有り得ます。

JFC International USAが従来から取り扱い、当地向けに発送をしている商品は、例えば三袋入りパックの生ラーメンやカリフォルニア米の「錦」その他多数あります。今回は加えて日本人の方々に売れるであろうと見越しての納豆の新規発送です。

コロンビアで納豆かけご飯、当地での生活がまた一つ豊かになると良いですね。

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