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高原都市ボゴタと大スラムエリアを一望・ロープウエイで空中散策ツアー

先日取材コーディネートの一環で首都ボゴタ南部にある公共交通システム・TransMiCable(トランス・ミ・カブレ)を初めて利用しました。2018年に開業したこのロープウエイシステムは以前から知ってはいたものの、場所が大都会ボゴタの中でも特に危険な南部の丘陵エリアを結ぶものである為、長らく利用を躊躇していました。しかし初めて乗ってみると「条件付きながらこれは観光名所としてお勧め出来る」と判断しましたので、今回初めて日本人の皆さんに紹介します。
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TransMiCable乗り場は市内南部にあるTransmilenio(トランスミレニオ)Tunalステーションにあります。大都会ボゴタを網羅するトランスミレニオの南西部最終駅・ここで乗り換え、または車ですとこのEstacion Tunalへ直接到着して下さい。トランスミレニオ・及びトランス・ミ・カブレの乗車運賃は3,550コロンビアペソ(2026年1月現在、約155円)これに加えて初回利用時に各駅発券売り場でプリペイドカード(一枚8,000コロンビアペソ、約350円)を購入し利用代金以上の金額をチャージする必要があります。これは車でTunalステーションに到着した場合も同様です。
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こちらがゴンドラ乗り場です。2018年開業という事もあり全てがまだ真新しく清潔感があります。ゴンドラ内の座席は木材調のプラスチック製で落ち着いた感じです。TramsMiCableは平日は先にある大スラムエリア住民の足に加えて週末は他の地区に住む市民達がいわば観光目的で利用しています。動いているゴンドラの数が相当多い事から乗り込むのに列を作るような事は現時点ではありません。
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TramsMiCableは出発駅のTunalステーションを含め全4駅で構成されています。全長は約3.4kmでコロンビア第二の都市メデジンにある有名なメトロカブレ(MetroCable)K線の全長2.1kmよりも長く、その分空中滞在時間も長くなります。今までこのロープウエイシステムが日本人の皆さんに全くと言えるほど紹介されなかったのが不思議なくらいです。Tunalステーションを出発すると目の前には巨大なスラムエリアが広がります。最初のJuan Pablo II駅に向かうまではフラット、途中から斜面がせり上がってきます。
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いわゆる駅前には商店などが並び人の姿が見られます。但しこれから何度かコメントしますが各駅では「絶対」途中で降りないで下さい。斜面を覆うこの大スラムエリアは大都会ボゴタの中でも特に凶悪地帯として知られていて、このエリアに住んでいる人達以外は決して近づかない場所です。このTransMiCableが開業した事により「上空からだけ」が実現したからこそ見られる場所です。Juan Pablo II駅を過ぎると山の斜面にびっしりと民家が張り付いているリアル大スラムエリアが視界に広がります。
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二つ目の駅Manitasを過ぎると大スラムエリアの様相が更に変貌し民家の姿もかなりリアルな状態になります。このエリアに立ち入ればただでは済まないという事が一目瞭然で解かります。大都会ボゴタのいわゆる影の部分ですが目を背けることなく現実を直視する必要もあります。
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終着駅Mirador del Paraíso駅です。この駅で全乗客がゴンドラから降りる必要があります。しかし改札を出ることなく手前でUターンして再びゴンドラに乗る事が出来ます。この駅を出て数百メートル歩くと駅の名前と同じ「楽園の展望台」という場所があり週末は市民が多数集まる場所になります。しかしこの駅でも絶対降りないで下さい。このロープウエイをボゴタの新ツアーとして販売するにあたり、私は絶対この駅で降りない事を条件としています。
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そして下りになると今度は大都会ボゴタの景色が視界一杯に広がります。ボゴタ平原(Sabana de Bogota)という別称があるほど広い高原都市でそれを実感出来る素晴らしい眺望です。この日は素晴らしい好天だった為かなり遠くまで見渡す事が出来ました。
首都ボゴタを見渡せる観光名所として有名なのが標高約3,100mの「モンセラーテの丘」です。ここも地上からロープウエイ・ケーブルカーなどを利用して頂上部まで行く事が出来ます。但しモンセラーテの丘から見える大都会ボゴタの景色は全体の約半分・残る半分はせり出した山の斜面に阻まれ見る事が出来ません。また頂上までのロープウエイ・ケーブルカーは昨今外国人観光客の利用が相当多く時間帯によっては乗り込むまで一時間近く要す場合があり、完全に需要が供給を上回りパンクしています。それに対してこのトランス・ミ・カブレは待ち時間なし、且つボゴタの全景が見られる超穴場的名所です。
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山の斜面の上側へ行く往路ではリアルな大スラムエリアだけが視界一杯に広がりますが、特にManitas駅からJuan Pablo II駅への途中ではその大スラムエリアと遠くまで広がるボゴタの街並みがそれは素晴らしく圧巻です。このTransMiCable全ルートの中でも特にお勧めの光景です。
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そしてJuan Pablo II駅から終着駅Tunalステーションまでは再びフラットな地形となり到着です。途中小高い山をびっしりと覆いつくす多数の家々の姿も見られます。この間一度も途中駅で降りることなく戻る事により当然ですが身の危険を感じる事はありません。Tunalステーションを出発してから帰着するまで約30分ほどの上空移動観光を楽しむ事が出来ました。

このTransMiCableはボゴタ市民でさえもまだ乗ったことがない人がかなり多く、その存在すら殆ど知られていません。当然外国人観光客の姿は全くと言えるほどありません。ボゴタ市内でも最凶悪地域である山の斜面に面した大スラムエリア・特に終着駅であるMirador del Paraíso付近を大規模整備し警察官を多数配備すれば今後数年以内にこのトランス・ミ・カブレは外国人観光客に「バズる」要素を持っています。

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