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首都ボゴタの中の「イギリス」的な街並み・テウサキージョ(Teusaquillo)地区

首都ボゴタにある名門・ハベリアナ大学へ約一年間留学される女子学生さんの為に長期滞在用の学生向けアパートを探す仕事を請け負いました。親御さんと場所の選定を続けていた中で一つ候補に挙がっていたのがテウサキージョ(Teusaquillo)地区でした。
私自身テウサキージョ地区は一度だけ行った事がありますがそれも一部であり、今まで一度もくまなく歩いた事がなかったのですが、以前から建物の景観が美しい地区だという話は聞いていました。その為私自身が実際歩いてこの地区を見て回った所、この地区はまさに「古き良きイギリスの街並み」を思わせる素晴らしい場所である事を改めて知りました。
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テウサキージョ地区自体はボゴタがまだ小さな町だった頃には北部の外れにある最高級住宅街として整備された経緯があります。現在のテウサキージョ地区の位置付けはどちらかというと旧市街・中心地区に近い方になっていて、人口1,000万人の大都会ボゴタの街並みはそこから更に北へ延伸しています。その中にあってここは別世界・前述の通りレンガ造りの建物の外観はまさにイギリスそのもの、それもその筈で昔は当時の大統領の別邸があったほどです。その名残を今に残しています。
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地区内には複数の教会や学校があります。それらはいずれも他の地区ではあまり見かけない様式の建物です。このエリアを歩いていると、ここが南米・コロンビアとはとても思えません。ここだけ別の国にいるような錯覚を覚えます。
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長期滞在用の宿舎について具体的な場所の言及は避けますが無事契約に至り、1月から入居する運びとなりました。そこは元々三軒だった洋館(という呼び方にふさわしい建物)を大改修して一つに繋げて学生向け長期滞在用アパートに仕立てたもので、場所と言い内部の素晴らしさと言い、これ以上の物件はないと断言できる素晴らしい所です。私自身が自ら管理会社と連絡を取り、LINEビデオチャット機能を駆使して日本にいらっしゃる御本人・親御さんと共に実際内覧をして決めたもので世の中便利になったものです。日本側のお二人は当地に出向く事なく、私がスマホのカメラ機能で内部の様子などをライブ配信する状態をご覧頂き、その場にいるような感覚で部屋をご覧頂けました。
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現在の北部最高級住宅街地区の街並みはこのテウサキージョ地区とは全く異なる景観です。その中にあってこのテウサキージョ地区の景観・建物のデザインは後世まで残したい素晴らしいものです。それは旧市街・コロニアル地区の景観とも全く異なるものです。
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このテウサキージョ地区で特筆されるもう一つの特徴にお洒落なカフェが多い事が挙げられます。これにも驚きました。新市街地区にあるモダンな造りのカフェとは異なる、洋館をそのまま利用したレトロ風のカフェはとても落ち着いた空間である事を感じます。
画像のこのカフェは徒歩散策中に偶然見つけた場所で、結果として首都ボゴタでもトップレベルの焙煎エリア付きカフェでした。こ子も素晴らしかったです。
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私が何気にこの場所に入った時は偶然でしたが英語ガイドによる外国人ツアー団体がここを訪れていました。ここはどちらかというとコーヒー豆を焙煎する「ロースター」さんで、併設している10人も入れない小さなカフェはおまけのような場所でした。その中にあってコーヒー豆をガンガン焼いていて焼き上がった豆を卸売り&直売している専門業者でした。加えて二階部分には昔から現在に至るまでのコーヒーメーカー各種が展示されていて、アカデミーとして焙煎業者を養成する教室もあったりしました。
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更に驚いたのがここで取り扱っているコーヒー豆の種類です。国内各地の良質の豆の他、ボルボンSidra・Chiroso、ゲイシャ(Gesha)やHidronaturalなどの希少種&スペシャリティコーヒー豆を取り扱っていて、その価格の安さにも驚きました。
私はここにたどり着くまでに既にコーヒーを二杯飲んでいましたが、試しに一杯2,500コロンビアペソ(約90円)の7Ozサイズ・アメリカーノを飲んだところ苦みがないすっきりした味で、あっという間に飲み切ってしまいました。さすが焙煎業者直営のカフェ、加えて豆自体の質の良さを改めて知る事が出来ました。
お土産として右画像・黒い袋のSierra Nevada(コロンビア国内最北部に近い山間)産の豆(500g入りで28,000コロンビアペソ・約1,000円)を買って帰りました。基本は豆の状態で袋に入っていて、頼むと裏の焙煎エリアで挽いてくれます。挽いた直後の豆ですので袋から漂う香りが半端ではなく、良いものを手に入れました。実際飲んでみると苦み・酸味は殆ど感じず、逆にフルーツを思わせるような味わいでした。この価格でこのクオリティ、お値打ち感大でした。

テウサキージョ地区の素敵な一角とモダンな外観の建物群を徒歩で散策。ガイドブックには載っていない一角ですが特に建築関係に興味がおありの方々には是非ともお勧めしたい場所です。

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