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2023年7月

2023年7月・ボゴタ市内観光ツアー他記録

7月は複数の個人・グループ・ご家族のお客様方をお迎えし、連日ツアーを催行しました。コロナ禍前に戻ったとはまだ言えませんが日本人の方々のコロンビア来訪数が確実に増えている事を実感しています。先日は一人旅の女性の専属ガイドを勤めさせて頂きました。
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NHKラジオ「まいにちスペイン語」をたまたま聴いて「そうだ、コロンビアに行こう!」と決めての一人旅。ノーベル文学賞作家のガブリエル・ガルシア=マルケスの小説もお好きだったようです。正直な所コロンビア来訪のお話しを頂いた際、当初は半信半疑でした。それが実現・本当にコロンビアを訪問され、こちらがかえって驚いてしまいました。先方は海外旅行自体はお好きなようで、その行先にコロンビアを選んで頂いた事をとても有難く思いました。
首都ボゴタでは画像の路面電車を模した観光バスによる混載ツアーをご案内し旧市街地区と周辺をひとしきり巡りました。ツアー開始直前までずっと雨が降り続いていたのですが、路面電車型バスで出発する直前にパッと太陽が顔を出してくれたのは幸運でした。
週末・祝日のみ運行しているこの路面電車型バスによる旧市街地区ツアーは当社ANDES TOURSオリジナルツアーとして採用したものです。自分で言うのも何ですが、なかなか良いアイデアだと思っています。
ツアー終了後、ボリーバル広場周辺を徒歩でご案内しコロンビア料理の昼食、そしてボゴタ市内最古のマーケットで民芸品をご覧頂きました。
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ツアー2日目は観光列車利用によるシパキラツアーを催行しました。ガルシア=マルケスの小説の舞台を彷彿とさせるレトロな車両に乗ってのシパキラツアーは専用車利用とは異なる旅情感があります。
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私が案内するシパキラ岩塩坑道ツアーは他の多くのツアーとは明らかに異なる内容です。岩塩坑道内部をご案内するのは同じですが(但し日本語)その後付近にある製塩工場をご案内し、更には首都ボゴタよりも歴史があるシパキラの旧市街地区も合わせてご案内するのが他のツアーとは決定的に違う点です。ちなみに観光列車に乗車すると車内でシパキラ岩塩坑道入場券と鉄道駅~岩塩坑道入口までの送迎バス利用券を販売していますので事前に坑道見学の準備が整えられます。その上で私がご案内するツアーはオリジナル性があるので他の方々は体験出来ない内容です。
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この日の昼食はシパキラ旧市街地区にあるレストランにてお取り頂きました。これらも含め全て私の頭の中でスケジュールを組んでいますので観光はスムーズに、鉄道駅に停車中の列車を撮影する時間的余裕もありました。そして同じ列車で再びボゴタ向かい到着後にホテルへお届けしてツアーは無事終了しました。
お客様はその後バランキージャ・サンタマルタなどをお一人で旅行され先日無事帰国されました。女性の一人旅という事で多少心配していましたが御本人はコロンビア旅行を存分に楽しまれたようです。

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世界のベストレストラン50常連・首都ボゴタのLeoでランチ

先日首都ボゴタのスーパー・レストラン等の視察同行案内の仕事があり、その過程で世界トップレベルのレストランでランチをする機会がありましたので後の為に記録として投稿します。尚、以下の記述は全て2023年7月時点でのものです。今後メニュー・金額等が変更する事は間違いありませんので予めご了承下さい。
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こちらが2023年版「世界のベストレストラン50」(The World's 50 Best Restaurants)第43位にランクインした"Leo"です。コロナ禍前までは別の場所にあり、そこへは過去に何度かお客様をお届けした事があります。今回移転後現在の場所に来たのは初めて、そして私自ら店内でメニューを実際食したのも実は初めてです。今までLeoで食事をした記事は幾つかあると思いますが、この記事は最も詳細に記述していると自負を持って投稿します。
我々はランチ6品コース+飲物のセットを予約しました。Leoは昼の部・夜の部共に完全予約制、予約時間から15分以上遅刻した場合予約が取り消されるという厳しいレストランです。
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こちらが店内です。モノクロ色を基調とし、照明を極力落としている為落ち着いた感じがしました。実は入店直後、この店のオーナーである有名女性シェフ、Leonor Espinosaさんが取材の為調理場にいました。彼女と話をする機会はありませんでしたが、日本から来訪された方々には彼女を知ってもらえました。
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ランチ6品は2つの異なるメニューがありました。ウエイターは英語も話しますので日本からの出張者の方々は英語で、そして私はスペイン語で一通り説明を受け、各品に合わせた酒(私は酒飲みですが仕事中だった為ノンアルコールで)・ペアリングの説明も受けました。
このクラスのレストランになるとウエイターと確認する事が色々ある為、英語・若しくはスペイン語の会話力がある程度ある事が絶対条件です。そうでないとそこから先に進む事が出来ません。
私の元に運ばれた丸い氷入りの飲物、一口二口飲んでみると甘いどころか「しょっぱい」塩気を強く感じるものでした。これは一体何だろうとしばらく悩んでいたのですが、それは「生生姜」ジンジャー+塩入りの「ジュース」だった事に気が付きました。結果として6品に付いたペアリングに相当するノンアルコールの飲物全ては砂糖が全く入っていない「完全無糖」これは徹底していました。Leoでは食事中に甘い飲物を提供するなど論外・まして炭酸飲料などは店に置いていないそうです。

これから紹介する各品について、Leoで提供されるメニューの大きな特徴が「コロンビア」にこだわり、国内のアマゾン・太平洋・カリブ地域で自生している果物・野菜・魚介類などをふんだんに使用している点です。メニューに表示されている食材名は首都ボゴタでは見かけないものも数多くあり、私としても説明が全く出来ないものでした。
また器にもかなりのこだわりがあり、ある方がこれらの器を見て「日本の懐石料理に似ていますね」ととっさにコメントされていました。
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左画像の二品(画像がブレています)、左は小エビをグアバソース+サワークリームで和えたもので、上には「海苔」が乗っています。右の品はきゅうりの一種・小ぶりのパパイヤ・サボテンの実の一種・そしてアマゾン地域に自生しているフルーツ(Coconilla)を合わせ、シャーベット状にしたものです。
右画像の左の品は魚介類(マグロと何か)をアボカドとArrayan(薬用にもなる木の実らしい)の実をペーストしたもので和えて胡麻ベースのクラッカーで挟んだものです。右の品は左の品にも使用しているアボカドとArrayanを揚げたもののようです。
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左画像ではウエイターが「シトラス」の果汁をスポイトで一滴垂らすパフォーマンスをしました。なかなか粋な演出です。Leoで提供されるメニュー各品のもう一つの特徴は「食べられる花」・エディブルフラワーを多用している点です。各品に添える事で見た目がとても美しく華やかに見えます。女性シェフ・Leonorさんらしい感性と細かさが見事に反映されています。
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こちらは自家製パン+自家製バターです。パンはともかく注目は右に添えられているオレンジ色のものです。これはバターを作った後に"Chontaduro(チョンタドゥロ)"というヤシの実の一種を乾燥・粉状にしてまぶしたものです。Chontaduroはコロンビア第三の都市・カリの人々が愛して止まないもので、現地の路上ではびっしりとたわわに実ったこのチョンタドゥロを枝ごと切ったものを台車に乗せて屋台で売っていて、皮を剥いたオレンジ色の果肉にハチミツをかけて食べるのが一般的です。器もまた凝ったものですが、バター一つとってもこだわりがあり感心しました。
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こちらは私がチョイスした方のメインの一つ、アマゾン流域に生息している世界最大級の淡水魚・ピラルクの塩焼きです。大きな骨が付いていてまるでスペアリブのようでした。添えられているソースは前述のChontaduro+ココナッツ、そしてChachafrutoという名の豆の一種のペーストです。調べた所このChachafrutoは栄養価が高く先住民の時代から薬用としても知られているもののようです。
ピラルク=川魚ですので臭みがあるのではと思いましたが食べてみるとそれは全くありませんでした。
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こちらはどうやっても訳し切れない「ライス」です。右側に赤い飲物が見えますが、これはカリブ海地方ではよく飲まれている「コロソ」(Corozo)という木の実のジュースです(勿論砂糖一切なしの為すっぱいです)どうやらこのコロソの赤い果汁が含まれているようです。
このように各品に付くペアリング用のノンアルコールの飲物はその品にも使用されているという組み合わせが多かったです。
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こちらはビーフでした。添えられたソースは先住民族・アルアコ(Arhuaco)族が現地で作っている「カカオ」を使用した完全無糖のチョコレートソースです。アルアコ族が作るカカオ豆は非常に質が高いもので、カカオ作りの歴史はコーヒーよりも古いとされています。
ビーフ自体は正直かなり固く、日本のような箸でも切れるような柔らかさは全くありません。完全に噛みしめるという歯ごたえでした。上に添えられたエディブルフラワーを乗せた葉はどうやらカカオの木に付く葉のようです(解釈が間違っていなければ)
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こちらがこの日最後の品、いわゆるデザートです。「アラサ」(Araza)という名のアマゾン地方に自生しているフルーツ+ピンクペッパーを使用し、下の白い部分はクリームチーズです。上の焦げた部分はフルーツ独特の強い酸味があり、割って中のクリームを口にすると非常に甘い、とても不思議な食感でした。
それまで紹介した全ての品々は「酸味」「塩気」がかなりはっきりしたもので、添えられたエディブルフラワーと共に口に入れるとその強い香りと相まって美味しいという単一の表現では表しきれない、とても不思議な味でした。それまで甘いと感じた品は一切なく、最後のこの品でかなり甘さを感じましたので強烈でした。

この数年連続して世界のベストレストラン50にランクインしているLeoで提供される品々を初めて味わい、改めてその理由が分かりました。全ての品々が強烈な個性(味)を持っていて、それらをどう表現したら良いのか未だに上手い言葉が見つかりません。6品コース+ペアリングの組み合わせで一人約15,000円ほどでした。
最後に特筆すべきコメントとして、Leoではペアリングの酒として"Sake"「日本酒(純米吟醸)」を提供します。私は元来日本酒党なのですがこの日は仕事という自覚があった為に酒類は一切口にしませんでした。その為、日本酒が出てくると知ってとても悔やまれました(苦笑)
SakeはLeoの個性あるメニューの味を損なわないものとしてLeonorさんが評価・採用されたのでしょう。前述にもある通り、器その他が懐石料理に似ているというある方のコメントと合わせ、単なる偶然かどうか知る由もありませんがとても素晴らしいものでした。

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ボゴタ旧市街地区を巡るTranviaツアー乗車記

7月に入り続々とお客様をお迎えします。その中で標高2,600m・富士山で言えば七合目にあたる高地に位置する首都ボゴタの旧市街地区を楽にめぐる為、数年ぶりに「Tranvia」ツアーに乗車しました。今回はその記録をアップします。尚、以下の記述はいずれも2023年6月現在のものです。料金及びツアールートは今後変更になる可能性があります。
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こちらがボゴタ旧市街地区の小道を巡るTranviaです。100年以上前実際に旧市街地区中心部を走っていた路面電車を模したミニバスです。サイズがちょうど旧市街地区の狭い小道を走れる幅になっています。
このツアー、金・土・日曜祝日の12:30PM、2:30PM、4:30PMに貨幣博物館(Casa de Moneda)前から出発します。私は事前予約なしで乗り場でツアー参加を申し込み運良く乗れましたがこのツアーは人気があるので事前予約する事をお勧めします。場合によっては満席という事も有り得ます。
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ツアーは約1時間10分、料金は大人35,000コロンビアペソ(約1,250円)です。前述の通り私は予約せず当日参加申込をして何とか乗る事が出来ましたがこのツアーは満席でした。ツアーは旧市街地区の細い小道を巡りながら走ります。標高2,600mのボゴタで旧市街地区を徒歩で巡ると思った以上に疲れます。日本で富士山の標高七合目を歩き続けるのと同じですからね。
途中、ボゴタ発祥の地・Chorro de Quevedoを通過します。この辺りが歴史あるボゴタでも最も古い場所です。その後旧市街地区から抜けて昔ボゴタがまだ小さな町だった頃の「郊外」へと向かいます。
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ツアーでは途中「ボリーバル邸(Quinta de Bolivar)」に立ち寄り20分ほど停車します。ボリーバル邸は南米独立の英雄・コロンビア初代大統領であるシモン・ボリーバルの功績を称え、時の政府が私邸としてボリーバルに与えた場所です。安倍首相(当時)が日本の現職総理として史上初めてコロンビアを公式訪問した際、公式日程の一番最初に訪れたのがこのボリーバル邸でした。ボリーバル邸への入場は別途支払いが必要で、内部を見学したい人は待機時間の中で見学する事が出来ます。内部に入らない方はガイドと共に近くを徒歩散策する事も可能です。
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ツアーでは途中ガイドがスペイン語により首都ボゴタやコロンビアに関する様々な歴史その他を説明してくれます。スペイン語が分からない方は無視する他ありませんが・・・その他スタッフが昔の衣装をまとって色々とパフォーマンスを披露してくれたりします。
ボリーバル邸を出発した後、標高約3,100mのモンセラーテの丘付近を通過、その後首都ボゴタ南部を一望出来る場所で一旦停車してくれたりします。私はビデオ撮影を中心にした為この後の画像がないのですが、展望スポットの後再び旧市街地区へ戻り再び小道を巡った後に出発地点に到着してツアーは終了となります。
一時間少々のツアーですが、この距離を歩いて巡るのは不可能に近い事もありますので便利・効率的且つお得なツアーと言えます。週末の古都ボゴタを楽しむツアー、機会がありましたらご参加下さい。

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