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2023年2月

コロンビア旅行博覧会2023開催

業界関係者にとっては年に一度のお祭りであるコロンビア旅行博覧会が今年も開催されました。毎年2月最終週に開催される旅行博は国内外から多くの旅行業界関係者が集結する一大イベントです。
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今年のコロンビア旅行博はコロナ禍の影響はもはや片隅にもないという程のすごい熱気に包まれていました。会場内は歩くのも困難な程の入場者で賑わい、活況を呈していました。私は長年コロンビア国内において常勤している唯一の日本人旅行業者という事もあり、一体どれだけの入場者数か分からないほどごった返していた中においても会場内にいた唯一の日本人(含むアジア系)でした。

近年コロンビアを訪れる外国人観光客は増加傾向にあり、新しいデスティネーションとして注目されています。日本人の方々のコロンビアに対するイメージは未だに「麻薬組織・テロ・ゲリラ」と言ったネガティブな印象が根強く残っているようですが、欧米や南北アメリカ大陸各国の人々にとってそれはもはや昔の話として認識されており、事実国内の主要観光地では非常に多くの外国人観光客の姿を見かけます。
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コロンビア国内の観光事情は昨年来インフレ率の高さ(ベネズエラ・アルゼンチンに次いで中南米では三番目の高率)と通貨安・移動費用(航空券やバスなどの運賃)高騰などでなかなか厳しい状況下にありますが、国外から来訪される方々にとって特に通貨安は逆にコロンビアを旅行するのに割安になっています。その事もあってか昨今では国外からの観光客誘致に更に力を入れています。私もそれは同様であり、コロンビア国内唯一の日本人旅行業関係者として近隣諸国・そして日本から来訪される方々の為に日々コロンビアの見どころなどを情報発信しています。
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コロンビアの観光的魅力は何と言っても変化に富んだ地形・地域でしょう。カリブ海から標高5,000m級の雪山まであり、砂漠地帯もあればアマゾンジャングルもあり、世界遺産・コーヒー地帯や五色の川あり、先住民の人々に容易に接する事も出来る。コロンビアに全てがあるという事ではないですが他の国々にはこれはあってもこれはない、それがコロンビアはかなり多く「凝縮」されているように思います。
赤道に近い為一年を通じて気候が安定していて四季がない(雨季と乾季の違いのみ)ので一年を通じて旅行し易い環境にもあります。
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コロンビア国内では地域によって異なる多くの民族舞踊・音楽・お祭りなどが盛んなのも特筆されます。気候帯により伝統音楽のテンポが違い民族衣装も全く異なる、その違いを知ってみるのも良いでしょう。コロンビアの伝統音楽・舞踊などは日本の方々には全くと言えるほど知られていないのが現状だと思います。
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花や鳥・蝶などに興味がある方にとってもコロンビアは魅力的な国です。鳥や蝶類の種類では世界屈指の数を誇るコロンビア。バードウオッチングツアーなども盛んです。日本から来訪されたお客様と共に先日訪れたカリ市内の動物園内にはとても多くの蝶が舞うエリアがあり、日本でもよく知られているモルフォ蝶他多くの蝶達がまさに乱舞していました。

ほかにも国内東部・メタ川流域ではスポーツフィッシングも盛んで世界中からマニアが訪れるフィッシングスポットです。現地は国立公園・且つ厳密に管理されていて認定業者による事前立ち入り許可申請が条件とされている事、個人の単独行動は一切禁止されている事などもあり、スポーツフィッシングの場としては整備されています。それもあってか大型の魚・怪魚(ピラニアでは今や個体数が激減している赤い目が不気味な"レッドアイ"など)等、様々な種類を釣り上げる事が出来るようです(スポーツフィッシングですから勿論その場ですぐリリース)
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コロンビアは時間的・距離的に日本から最も近い「南米大陸の国」です。アマゾンエリアにも空路移動では最短時間でたどり着く事が出来ます。コロンビアアマゾンはブラジル・ペルーと国境を接する三国国境地帯という珍しい地域でもあり、且つ普通に暮らしている先住民の人々に接する事も出来ます。コロンビアアマゾンエリアは開発の手が殆ど及んでおらず、自然のままの状態が未だ多く残っています。

前述の通り私はコロンビア国内唯一の日本人旅行業関係者という存在ですが、コロンビア政府から何かの支援・協力を頂いた事などは一度もなく、全て個人で長年コロンビアの魅力を発信し続けています。勿論支援や協力があればもっと力を入れる事も可能かと思いますが、それがない現状、個人単位で出来る事は資金面的にも限られています。その中で少しでも日本人の方々にコロンビアという国を観光地的魅力の点から知って頂ければと常々思っています。

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NHK WORLD "BENTO EXPO"にてコロンビアコーヒーとコロンビアのお弁当紹介

先日、NHK WORLD "BENTO EXPO"にて日本人の方々に史上初めてコロンビアのお弁当・Fiambre(フィアンブレ)を紹介しました。また、コロンビアのお弁当には「コーヒー」という事で、FNC(コロンビアコーヒー生産者連合会)さんのご協力による空撮映像も含め、弊社社長家所有のコーヒー農園の風景を放映しました。下記のサイトをコピー&クリックしますと放映された番組が2024年2月17日までご覧頂けます(著作権の関係で番組そのものの場面や番組ロゴを掲載する事は出来ません)

https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/ondemand/video/2077068/

BENTO TOPIXコロンビアは10分28秒あたりから始まります。
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コロンビアのお弁当・フィアンブレの中の具はライス・揚げバナナ・チョリソ・ゆで卵・焼いた豚肉・チチャロン(豚の皮や脂身部分を油で揚げたもの)・ギソ(Guiso・野菜類を煮込んだもの)にポテトを細かくカットしてまぶしたものと、ボリュームたっぷりです。これを農園に植えられているプラタノ(調理用バナナ)の葉で包んだものです。日本で言えば昔の「竹皮弁当」みたいな感じです。
番組をご覧頂くと分かりますが、そのプラタノの巨大な葉をあぶっている場面に驚かれた方々が多いようです。勿論家庭の台所ではこんな大きな葉をあぶるのは不可能で、通常はカットされた葉を買うのが普通ですのでコロンビア人もこのような場面は初めて見たという人もいました。

フィアンブレは農作業をする人達のお弁当、若しくは郊外に出掛ける際のお弁当としてコロンビア人には広く親しまれている「コロンビア料理」です。中の具は地域によって微妙に異なり、焼いた豚肉が挽肉だったり牛肉だったりと様々です。その為これが正統のフィアンブレというものはありません。共通しているのはライスが入っている事でしょう。コロンビア人は意外にも米食国民でライスをよく食べます。
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コロンビアコーヒー紹介に際しては弊社社長家所有の農園で収録しました。お弁当にコーヒー・一石二鳥の場面を撮影出来ました。この日は天気も良く、ある程度納得できる映像が撮れたように思います。放送は僅かな時間ですが、少しでもコロンビアの紹介になれば光栄です。

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日本時間2月17日(金) NHK WORLD "BENTO EXPO"で史上初めて「コロンビアのお弁当」を紹介

日本時間2月17日(金) 10:30AM,3:30PM,9:30PM、コロンビア時間2月16日(木) 8:30PM 2月17日(金) 7:30AM,12:30PM,5:30PM、NHK WORLD "BENTO EXPO"にて日本の皆さんに史上初めて「コロンビアのお弁当」として Fiambre (フィアンブレ) を紹介します。
(BENTO EXPO)
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/tv/bento/
(著作権の関係で番組サイトの画像をコピー・添付する事は出来ません)

NHK WORLDは海外向け放送の為、日本の皆さんを含め世界中どこからでもスマホやPCからこちらのサイトアドレスをコピー・クリックする事で日本時間に合わせ誰でも視聴可能です。
(NHK WORLD JAPAN)
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/live/
(著作権の関係で番組サイトの画像をコピー・添付する事は出来ません)
*NHK WORLDサイト中の「Weekly Schedule」にてBENTO EXPOの放映時間と放送内容 "From Colombia, a fiambre bento wrapped in a plantain leaf"と紹介していますので、コロンビアのお弁当の名前を Fiambreとして紹介します
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コロンビアの伝統的なお弁当「Fiambre」この名前を知っている・食べた事がある日本人の方々はかなり少ないと思います。日本で「コロンビア料理」として紹介された事もかつて全くなく、ラテンアメリカの料理に詳しい人でもこのFiambreを知っている人は皆無でしょう。
事実、検索サイトで Fiambre 若しくは Fiambre Colombia で検索すると画像を含め多くのサイトが出てきますが、日本語で フィアンブレ 若しくは コロンビア フィアンブレ で検索してもまず出てきません。このFiambre フィアンブレ はコロンビア人なら誰もが「コロンビアのお弁当」と称しても異論がない、コロンビア料理・且つコロンビア風のお弁当です。
今回史上初めてこのFiambreを紹介し、あともう一つ、コロンビアらしいものを紹介します(添付画像著作・所有権: 新井賢一 KENICHI ARAI)

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ボゴタ日本人学校きさらぎ祭3年ぶりに開催

首都ボゴタ在留邦人の方々が集う一大イベント・ボゴタ日本人学校「きさらぎ祭」が3年ぶりに開催され、好天にも恵まれ大盛況でした。
このきさらぎ祭はボゴタ日本人学校PTAが主催する行事で、店舗販売の収益金は学校備品寄付等に充てられる貴重な機会です。私もPTA会長一回を含め5年間このきさらぎ祭運営に関わった事もあり、今回3年ぶりとなった開催に感慨深いものがありました。
後の記録として保存する為投稿します。尚、画像に写った大多数の方々のお顔につきましては掲載許可を頂いていない事から加工処理させて頂きます。
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まずは「おでん」きさらぎ祭でおでんを出品されたのはかなり久しぶりではないかと思います。海外生活が長いと醤油味に惹かれるものがあり毎日日本食もどきは自炊していますが、おでんを作る機会は滅多にないので頂きました。「これは美味しい」と即座に思った一品です。
昨今寿司やラーメンなどはコロンビア人にも人気で多くの店を見かけますので珍しさ感はないのですが、こちらのおでんは個人的感想ながらお店を出されても良いのではと思ったほど、もっと食べたいと後を引くレベルの高い逸品でした。
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前述の通り普段は自炊していますので煮物・焼き物・蒸し物等は作りますが唯一作らないのが「揚げ物」です(単に油処理が面倒なだけ)その事もあり、唐揚げに惹かれて買ってみました。鶏唐揚げは久しぶりに食べると美味しいですね。
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カレーライス、豚丼、そして以前当ブログで紹介したカルタヘナの日本食レストラン・Dame Ramenさんもカルタヘナから来訪・自家製特製チャーシューを販売し完売されたそうです。
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JICA(国際協力機構)さん出品の「コーヒー」は美味しくて結局4杯飲んでしまいました。こちらのコーヒー豆は先年行われたプロジェクトが実を結んだもので自分も側面で関わった事もあり、より格別な味でした。豚汁・ポップコーン、そして後からこの看板画像を見て初めて気が付いたのですが、オムライスも販売されていました。
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昨年、ボゴタ在留邦人の方々向けにビール醸造所&コーヒー農園ツアーを催行しご好評を頂きました。その際にお付き合い頂いたLINO Brewingさんも出店、暑さもあって売上は上々だったように見えました。たこ焼き・たい焼きも販売、こちらも長蛇の列が出来ていました。
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センスある和小物や日本の文具なども販売されていました。日本の伝統小物は当地ではなかなか手に入らないのでコロンビア人の方々にとっては珍しいものもあったと思います。
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きさらぎ祭が開催される旅に披露されている剣道愛好会の面々によるデモンストレーション、今回も変わらず行われました。自分がPTAにいた頃も行われた伝統、今も続いていました。
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かつて子供達を日本人学校へ通わせていた時も行った和太鼓演奏、こちらの披露も3年ぶりに行われました。子供達が一生懸命演じたあの当時を思い出し、少しばかりグッと来るものがありました。早いものであれから既に6年の歳月が過ぎました。
コロナ禍に巻き込まれずっと中断したきさらぎ祭の復活開催、元学校PTA関係者としてとても喜ばしく成功を心からお祝いします。

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