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2022年10月

ボゴタ在留邦人向け・地ビール醸造所と別荘+コーヒー農園ツアー催行

先日告知通り、先日首都ボゴタにお住まいの日本人の方々向けに企画した「地ビール醸造所と別荘+コーヒー農園ツアー」、約30名様のお申し込みにより好天の中無事催行出来ました。自画自賛ですが美味しい地ビール各種を試飲して頂きコーヒー農園では赤い実の収穫体験、一日でこれだけ楽しめるツアーはコロンビアではおそらく史上初ではないかと思います。
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今回のツアーは首都ボゴタの隣・FUNZAにあるLINO Brewing様と共同企画により催行しました。韓国人の御主人と日本人の奥様の御夫妻が経営するこちらのLINOさん醸造所内見学からツアーはスタートしました。
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ビール醸造所内部の見学自体普段あまり出来る事ではなく、その意味でも今回のツアーは参加された方々・そして自分にとっても有意義なものでした(ご参加頂きました方々からお顔を出す許可を頂いていませんので、プライバシー配慮の点から画像を加工しました)
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LINO Brewing様では様々なタイプのビール・及びウイスキー等の製造をされています。ビール製造過程・そしてウイスキー醸造用の樽など、色々とご説明頂きました。
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醸造所内見学の後はLINOさんで作られている様々なタイプのビール・そして同じモルトを使ったウイスキーなどを味わって頂きました。お酒が飲めた方には楽しい一時だった事と思います。
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LINOさんの醸造所見学終了後、一団となって次の目的地である弊社ANDES TOURS社長家所有の別荘に向かいました。LINOさんからは一本道で約一時間少々、その間に標高約2,600mから一気に1,000m近く下がり心地良い気候に変わりました。
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別荘があるクンディナマルカ県ササイマは標高約1,500m、ここまで下がると程良い暑さが心地良く、空気もボゴタより濃くなります。ボゴタは雨期の関係で肌寒く凍える事もあったのでとても快適でした。
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昼食をお取り頂いた後、別荘内にあるコーヒー農園ツアーを行いました。敷地内には約1,700本のコーヒーの木々があり、これから収穫期を迎えコーヒーの実が色付いてきました。コーヒー農園の規模としては中規模・ツアーを行う条件は全て整っています。
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ツアーではコーヒーの苗木その他色々な場所をご案内し、最後には赤い実を手摘みで収穫して頂く体験もして頂きました。ボゴタから車で約2時間の距離で実現出来るコーヒーの実収穫、ご参加頂いた方々も喜ばれた事と思います。
今回のツアー、実現出来るか当初は不安でしたがあっという間に定数上限に達し、成功裏に催行出来た事をとても喜ばしく思います。

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コロンビアが世界に誇る竹建築

先日、建築デザイン関係の国際学会が首都ボゴタで開催され、日本からプレゼンターとしてお客様が来訪されました。スペイン植民地時代から南米大陸きっての文化都市として名高かったボゴタは今でも各種学会が数多く行われる都市です。
学会セッションの間でボゴタ近郊などをご案内した中で、通常の観光ツアーでは滅多にご案内する事はない場所もご紹介しました。
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こちらはボゴタの西端にある一見すると何気ない橋です。実はこの橋、約3,000本の「竹」を使用しています。竹と言っても日本で多くみられる孟宗竹ではなく、太いものでは直径30cm前後にもなる肉厚の「グアドゥア(Guadua)」と呼ばれる極太の竹を組み合わせたものです。
橋の長さは約45m・総重量は約130トンにも達するこの橋は竹を使用した橋としては世界最大級のもので、歩行者・自転車専用橋として使用されています。
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2003年に完成したこの竹製の橋を設計したのは竹建築では世界的権威・コロンビア人建築家シモン・ベレス(Simon Velez)が手掛けたものです。彼は天才肌の建築家で、全て頭の中でイメージして設計図を一切作らないとの事です。コロンビア国内にはこのベレスが手掛けた巨大な竹建築物があちこちに点在しています。その中で首都ボゴタではこの竹の橋が彼の代表的建築物です。橋に近づくとそのスケールの大きさに圧倒される事は間違いありません。
ベレスが手掛ける竹建築物は殆ど全てが極太のグアドゥアを決して地面に対して垂直に立てるのではなく、傾斜や曲線を付ける事でお互いに引っ張り合って強度を保たせるという、これまた天才的な感性を持っています。画像をご覧頂くとお分かりになりますが、橋全体が若干湾曲しているのは、竹自体は何本も束ねていますがこれを地面に対して水平にしてしまうと強度が弱く橋が途中から折れてしまう為、あえて山のように湾曲させているのがベレスの設計する建築物の特徴です。実際、彼以外の者が同じように竹で橋を作ったものの、傾斜・湾曲の技術を用いなかった為崩落してしまったようです。
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実際橋を渡り内部に立てば世界でも唯一無二の天才的竹建築家・シモン・ベレスの天才的感性を間近に感じる事が出来ます。極太の竹・グアドゥアは何本も束ねる事で強度的には鉄骨に相当する程らしいのですが、その竹を直角ではなく斜めに組み合わせ、更に土台の部分を微妙に湾曲させる手法、これはもう単なる建築物の域を超える「芸術作品」と言えます。実際には鉄筋を咬ませて強度は保っているものの、約130トンにも及ぶ重さで竹を使用した橋が完成から20年経っても崩落していないのですから驚異的です。
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新国立競技場その他、日本における木を多用した建築物の設計では現在第一人者である隈研吾氏は建築資材としてのコロンビアの竹・グアドゥアの魅力を早くからご存知だった方です。その隈氏から「コロンビアの竹を使いたい」とのお申し出があり当地から約400本を日本へ初めて輸出したのが2006年でした。日本へ初上陸したグアドゥアは熊本市にある老舗醤油蔵・濱田醤油様に届けられ現在に至ります。当時の記事がこちらです。http://jpn-col.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-148d.html
その後2014年に講演の為当地ボゴタを訪問された隈氏とこの地で再会する事が出来ました。
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コロンビアを含めGuadua竹は中米から南米にかけて見られる竹の種類です。コロンビアのGuaduaはコーヒー生産地帯と同じ標高帯・約1,300m前後の地で多く見かけます。現地コーヒー地帯では建築資材として多用される事が多く、その中に前述のシモン・ベレスが手掛けた巨大・且つ芸術的価値のある巨大な建築物も多数現存しています。日本では建築基準法の関係からか竹を建築資材として使用する事は出来ないようですが、コロンビア国内・特にコーヒー地帯は地震多発地帯でもある為数十年に一度大地震により被害を受ける事から、容易に手に入るグアドゥアを使った建築物が多いのはその為でもあります。

建築・設計の分野に従事されている方々には是非ともコロンビアが世界に誇る竹建築物の数々をご覧頂きたいです。竹建築物は世界中に数多く存在しますが、その中でも特に前述の天才的竹建築家シモン・ベレス設計の大規模建築物は日本から時間とお金をかけても見る価値がある、それはもう素晴らしいものです。

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コロンビア・カルタヘナのホテルSofitel Santa Claraが世界で2番目に優れたホテルに選出

Readers' Choice Awardsにおいて世界遺産の古都カルタヘナにある最高級ホテルSofitel Legend Santa ClaraがThe Best Hotels in the World:2022部門で「世界第二位の優れたホテル」に選出されました。
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国際観光都市であるカルタヘナには近年様々なホテルがオープン・林立しています。その中でも1621年にサンタクララ修道院として建設された建物をそのまま活かした造りのSofitel Santa Clraは別格です。一歩ホテル内部に入ればそこはまさに「別世界」です。
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世界第二位の優れたホテルに選出されたSofitel Santa Clara、数ある客室の中でも最高級の部屋ががたった一室の"Suite Botero"です。この客室は現在に至るまで一度だけ、日本から専用機で来訪されたご夫妻に御利用頂いた事があります。それが故にこの客室内部の画像を撮影する事が出来ました。ある種貴重な画像です。
コロンビアを代表する芸術家フェルナンド・ボテロの名を冠したこの最高級スイートルームには氏の作品が壁に掛けられています。中に入るとまず広がるのが大広間です。ここだけで既に一般客室を上回る広さです。
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その奥に小広間・更に奥がベッドルームという造りです。ベッドルームの奥には「バスタブエリア」「シャワーエリア」「トイレエリア」があり、その広さだけでも一般客室の二倍ありそうな広さです。バスルームに置かれている石鹸はこのサイズです。複数種ありお好みのものをカットしてくれるという何とも贅沢なサービスです。
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サンタクララ修道院が完成した1621年をそのまま店名にしたホテル内レストランの評価も高く、このレストランで食事をするだけでも価値があります。お客様御夫妻曰く料理の味も含めて良かったとの事でした。
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SPA・マッサージルームも最高級ホテルにふさわしい造りとサービスです。こちらは奥様のご希望により事前予約をして御利用頂き、世界中の名だたるホテルで御利用頂いている奥様にとって評価は高かったようです。
世界遺産の旧市街地区にある最高級ホテルSofitel Santa Claraはコロンビア国内・中南米域内では勿論トップ、もはや世界第二位の評価を得ました。カルタヘナへお越しの際御利用を希望されるお客様、お待ちします。

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