« 国際観光都市・世界遺産の町カルタヘナで本格ラーメン&日本食(Dame Ramen) | トップページ | 世界文化遺産の古都が残る港町、コロンビア・カルタヘナ »

長引くインフレ、購買層の二極化が進むコロンビア

当地コロンビアも例外なく物価高の波に襲われています。8月の時点での年間インフレ率は年率換算で約8%程となっていて、ここ数年と比較すると2倍以上の数値です。実感としては食料品・日用品等は日々とは言いませんが買物をする度に微妙に値上がりが続いていて、特に輸入品の値上がり率が半端ではありません。品目によっては価格が日本で買う以上のものもあります。
当地通貨コロンビアペソも過去最安値を記録しており、このような状況下で消費・購買動向の二極化がはっきりしてきています。富裕層・高額所得者・国外に資産を持つ人達などはインフレに影響されない生活が持続出来ていますが、国外に資産を持たない中産~下層階級は高いインフレ率により日々の生活が厳しさを増す一方です。そんな中、購買層がはっきりしている「スーパーマーケット」を例に、国内展開している5つのチェーン形式スーパーをご紹介します。
Img_7503 Img_9204
(Tiendas D1 / ターゲット購買層・下~中)
コロナ禍以降急速に店舗数拡大を続け2022年に国内全土で2,000店出店を達成したディスカウントストアです。陳列・販売している食品・日用品等全商品の90%以上が他のスーパーでは販売していない独自ブランド・事実上のプライベートブランド(以降PBと表示)という驚異的な品揃えです。PB商品ばかりを販売している事で同じような品物でも国内に流通させているメーカー品と比較して数十パーセントから半額近い安さが特筆されます。それが故、特に低所得~中産階級の購買層には圧倒的支持を得ています。
私自身、最初は見た事もないPB品ばかりで「安かろう悪かろう」という先入観があったのですが、実際買ってみるとパスタはイタリア産の低グレード品と変わらず国内製造のパスタよりははるかに味が良く、ハム・パン・ケチャップその他多くの食品なども有名メーカーの品と比較してそん色ないか、品目によってはPB品にも関わらず質が良いものもあります。その為、私の昨今の買物の殆どはこのD1で行っています。
Img_9208 Img_9207
(Tiendas ara / ターゲット購買層・下~中)
店舗数は前述のD1ほど多くありませんが、やはりコロンビア国内全土に店舗を展開させているディスカウントストアです。販売商品は約80%程度がやはり他のスーパーでは見かけないPB品(D1にも卸していません)で、若干ながら国内メーカーの品々も販売しています。品揃え的にはD1とほぼ似たような感じで、店内でローストチキンやパンなどを調理・販売している点がD1とは異なります。PB品自体の質もD1で販売しているものと比較してそん色ありません。ケチャップやマヨネーズなどはD1を強く意識しているものと思われ、低価格で購入出来るのが有難いです。
Img_9211 Img_9216
(exito / ターゲット購買層・中~上)
コロンビア第二の都市メデジンの本社を置く二大大手スーパーのうちの一つです。EXITOは首都ボゴタの他各地で売場面積が広い大型店舗を展開し、その他住宅街などには小規模店舗形式のexito expressを展開しています。exitoは「econo」という名で自社PB品も製造販売しています。
前述のディスカウントストアが台頭するまでこのexitoは大型スーパーの中では販売品が若干割安の為多くの消費者を取り込んでいました。現在の常連購買層はおそらく中産階級から高所得者層に絞られてきている筈です。私自身がこのexitoで買物をするのは他のスーパーで取り扱っていない品目・若しくは欠品で手に入らないものを購入する場合に限定しています。
Img_9212 Img_9214
(Carulla / ターゲット購買層・中~上)
exitoと並ぶ国内二大大手スーパーです。売場面積が中規模のCarullaと住宅街などで小規模店舗形式で展開しているCarulla Expressで構成されています。このCarullaの店舗は中産~上流階級の人達が居住している地区にのみ限定されていて、いわゆる中の下以下の所得層が住む地区には全くありません。それだけ購買層を絞っています。事実、Carullaは数十年前に高級スーパーPomonaを買収してから高級路線に転換しており、店内もお洒落な感じがします。その為特に富裕層の間では「自分はCarullaでしか買物はしない」と断言する人もいる程です。
Carullaも自社PB品を製造販売しています。その他は全てどのスーパーでも見かける品目を取り扱っており、同じ品目でも他のスーパーと比較して割高です。それでも購買する人がいるのはやはり富裕層などの特別な層をターゲットにしている為でしょう。
Img_9206 Img_9205
(OLIMPICA / ターゲット購買層・中~中の上)
こちらのOLIMPICAもコロンビア国内全土に店舗を展開している老舗大手スーパーです。各店舗に共通するのは前述のexitoやCarullaと比較すると店内の雰囲気に高級感が欠け、コロナ禍以前は「庶民向け大手スーパー」の位置付けでした。事実、国内メーカー品の価格を比較すると、前述の二大スーパーと比較して同じ物なのにOLIMPICAの方が安いケースが多々あり、逆に言えば二大スーパーがどれだけ利ザヤを取っているかが分かってしまいます。このOLIMPICAも自社名を冠したPB品を販売しています。私は食用油などでこのOLIMPICAのPB品を時々購入する事があります。

|

« 国際観光都市・世界遺産の町カルタヘナで本格ラーメン&日本食(Dame Ramen) | トップページ | 世界文化遺産の古都が残る港町、コロンビア・カルタヘナ »

経済・政治・国際」カテゴリの記事