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衝撃の味・コロンビアゲイシャコーヒー

ゲイシャ(正式名はゲシャ・Gesha)は現在コーヒー豆の品種の中では世界最高級とされ、隣国パナマ産のゲイシャは史上最高値で取引されています。そのゲイシャはコロンビア国内でも近年徐々に苗木植え付け・生産が進んでいます。後日観光で来訪される日本人グループの方々からこのコロンビアゲイシャ調達を依頼されている為、コロンビアに長年住んでいながら今回初めて自らゲイシャを購入・試飲してみました。
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生産農園のロゴマークを消しています。その理由は後述します。こちらのゲイシャは500g入りで配送料込み40,000コロンビアペソ(2021年11月現在・約1,250円)市販の通常種の豆の約二倍です。こちらの農園ではゲイシャ種の他にカトゥーラ・ボルボンと言ったコーヒー業界の方には割と評価が高い品種の木も手掛けていてその豆も販売しています。不思議なのはこの農園はオーストラリアやアメリカといった国には生豆輸出をしていますが、日本の業者さんとは取引がないとの事です。この農園のゲイシャ豆に興味がある方、取次します。その為ロゴマークを消しています。また、首都ボゴタにはまだ店舗がない為、ボゴタ在住の社員の方に電話連絡すると自宅まで配送してくれます。

初めて買って飲んでみたコロンビアゲイシャ・・・あまりにも衝撃的で絶句しました。どうやら注文を受けた後に豆を挽いて袋を閉じて持ってきてくれたようで、その香りはもはやコーヒーの香りではなく「チョコレート+ワイン」を合わせたような独特のものです。こんな香りのコーヒー豆は初めてです。あまりにも強烈な香りの為、冷蔵庫に入れた後も4-5回香りを嗅いでしまったほどです。これはどう考えてもコーヒーではなく「チョコレート」としか思えません。衝撃的という一言では収まらないすさまじいコーヒー豆です。

そして肝心の味ですが、通常のコロンビアコーヒー豆は肉厚の為中深煎りが適当とされているのですが、このゲイシャは「浅煎り」が大前提です。この浅煎りによる味は酸味+独特のフローラルな味わい、それがすっきりとしていて「これがコーヒーか・・・」と衝撃を受けました。今まで数え切れないほどいろいろな種類のコーヒーを飲みそれなりに味にはうるさい方だと思っていますが、こんなコーヒーは初めてです。チョコレートのような香りと合わせ、これはもはやコーヒーとは言えない別ものです。凄いものを口にしてしまったような感じでした。

こちらの農園は以前からゲイシャ豆を農園内の直売店舗で販売していてそれを知っていました。それが現在首都ボゴタでも販売していると聞いた為今回購入してみました。さすが世界最高品種ゲイシャと言うだけあり、コーヒーというものの香り・味の常識の「規格外」というすごいものを手にしてしまった思いです。ちなみにゲイシャ豆500gで約1,000円ちょっとは産地コロンビアでも生産農園であるこの農園直売価格ですので念の為。輸送コスト・そして届いた豆を更に選別する為販売する量が減る事なども加味されますので単純に比較できませんが、日本でのコロンビアゲイシャ豆は100-200gで約5,000円から10,000円前後するようですね。しかしこのコロンビアゲイシャにはガツンとやられました。

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