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2020年9月

ボゴタ在留邦人向けコーヒー農園ツアー催行

コロナ禍により外出禁止・自粛令となって以来首都ボゴタから出る事もままなりませんでしたが、8月末をもって解除されたのを機に先日首都ボゴタにお住まいの在留邦人(当地在日本企業駐在員御夫妻)からのお申し込みにより郊外にあるコーヒー農園ツアーを催行しました。自分としては2月以来実に「7カ月」ぶりにガイド業務を行いました。
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画像は全てツアー前週に下見を兼ねて現地を訪れた際に撮り溜めたものです。前週に訪問した時点で私としては実に半年ぶりに標高2,600mのボゴタを離れ、1,200mも下ったフサガスガの地を踏みました。整備された現地までの街道を1,000m以上も標高が下がると空気が濃く、程良い暑さは快適過ぎでした。今回ご参加頂きました御夫妻も同様で、特に奥様は外出禁止・自粛令下の5か月間を含めツアー当日まで殆ど家から出る事無く過ごされていたとの事で、とても良い気分転換になった事と思います。
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コロマコーヒー農園は中規模ながら外からでは全く分からないたたずまいで、何度訪れても飽きない特別な空間です。園内では複数の色鮮やかな鳥達を観察する事も出来ます。この日はまるで全身にペンキを塗ったような黄色の鳥を見かけました。
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コロマコーヒー農園ではコーヒーの木々だけではなく、画像のカトレア(蘭)が現在は見頃で満開の花を咲かせていました。このカトレアは「トゥリアネイ」という種類で、1800年代にこのフサガスガで発見され世界に紹介されたものです。トゥリアネイは大輪の花が特徴で、蘭マニアにはよく知られた品種です。
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現在は収穫期ではありませんので赤い実を付けたコーヒーの木々は極めて少ないですが、それでも幾つかの場所で真っ赤な実が鈴なりになった木を見る事が出来ました。そして右画像は「カカオ」の実です。農園オーナーが趣味で植えた木に実がついていました。通常、コーヒーとカカオは生産に適した標高帯が異なる為、同じ場所で見られる事は稀です。このコロマコーヒー農園ではこんな楽しみもあります。

現在中南米の複数国ではいわゆる「オンラインツアー」を企画催行しています。自宅に居ながらその場にいるような雰囲気を味わえるのがオンラインツアーです。他方、実際にガイド付きで現地を観光するツアーはまだ殆どの国で出来ないままです。そのような厳しい条件下にあってこの日7カ月ぶりにツアーを催行する事が出来、とても感慨深いものがありました。「次」はまだ未定ですが、私としては実に久しぶりに外で仕事が出来た・これだけでも有難い事でした。

ボゴタ在留邦人の皆様、長きにわたる外出禁止・自粛令でストレスフルの毎日をお過ごしの事と思います。例えば移動はご自身の車(+運転手)を御利用頂き、ガイドのみの御用命も可能です。ご自身で巡ると見逃してしまう見所も含め私がご案内します。ボゴタから車で片道約2時間という近い距離で標高は一気に1,200mも下がり、快適な時間を過ごす事が出来ます。お申し込み・御用命お待ち致します。

 

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コロンビア関連の取材・映像収集等承ります

首都ボゴタは一部についてまだ制限が解除されていないものの外出禁止・自粛令は解除されています。とは言え国外からの入国は当分の間不可能です。コロンビアに関連する画像・映像等の取材撮影を承ります。
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また、オリンピック・パラリンピック関係の方々におかれましてもコロンビアに関するこんな画像・映像が欲しいというご要望に首都ボゴタ在住の新井がお応えします。尚、マーケットなどの密な場所・治安上危険と思われる場所の取材撮影は出来かねますのでご了承下さい。 お問い合わせ・ご連絡はこちら←をクリックして下さい。




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コロンビア在留邦人の方々向け・9月の御帰国航空券手配承ります

未だ国際線商業便運航再開の目途が立っていない中、人道的フライト(特別便)の運航本数も少なくなってきています。その中ですが日本への御帰国航空券手配を承っています。
KLMオランダ航空はボゴタ発15日に運航します。途中カルタヘナ(給油)・アムステルダムを経由して成田へのご到着となります(17日)、アムステルダムでは約7時間の乗り継ぎ・お荷物はスルー扱いとなります。この他、以前から運航していますSpirit航空御利用での御帰国航空券も承ります(途中フォートローダーデールにて一泊)。
9月はこの他、18日にメキシコ・19日にニューヨーク(JFK)への特別便が運航しますが、いずれも乗り継ぎが悪くメキシコでは二泊、ニューヨークはその日のうちに他都市へ向かいそこから日本へ向かうか(ボゴタから乗り継ぎ二回)・若しくは二泊を要す事になります。
ご用命お待ちします。

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外出禁止・自粛令解除後の首都ボゴタ旧市街地区

8月31日をもって5か月以上に及んだ外出禁止・自粛令が解除されました。コロナ感染はまだ終息した訳ではありませんので引き続き注意が必要ですが、これで一区切りとなり今後はコロナウイルスと共存の道を歩む事になります。
政令が解除された事で9月1日から活況が戻るかと思ったのですがそうではなく、私の勤務先も含め大半のオフィスビルや店舗はボゴタ市当局から立入り及び全面営業許可が得られた訳ではありませんので、閑散としていて解除前と殆ど変わりません。オフィス街は引き続きゴーストタウン化していて、スーツ姿のサラリーマンは皆無に近いです。ほぼ完全停止に近い状態になってしまった経済活動を元に戻すにはまだ相当の時間がかかる事を実感しています。そんな中、ボゴタ市旧市街地区を半年近くぶりに訪れてみました。
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左から順に「金博物館」「ボリーバル広場」「国会議事堂から大統領府へ向かう道」です。各博物館・教会はボゴタ市当局から入場者受け入れの許可が出ていない為引き続き閉鎖中です。また、ボリーバル広場も閑散としていました。当たり前ですが外国人観光客の姿など全くなく、活況が戻るにはまだまだ時間がかかりそうです。そして大統領府へ向かう道はどこも完全に封鎖されたままでいつ近づけるのか今の所目途が立っていません。
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旧市街地区中心部に近いコロンビア料理レストラン各店はとりあえず営業を再開していました。その中でもボゴタ市内最古・1816年創業(コロンビア独立戦争時)の老舗"La Puerta Falsa"はコロナ禍に巻き込まれて一旦廃業を宣言し、市民の間に衝撃が走りました。その後存続を求める多くの人々の後押しもあり、復活営業を成し遂げていました。
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その他のコロンビア料理専門レストランも5か月に及んだ困難に耐え、営業を再開していました。しかしながら現在外国人を含めた観光客の姿は全くありませんので引き続き困難な日々が続くのは間違いありません。まだまだ道のりは険しい・それを実感した視察でした。この日の旧市街地区は密とは程遠い、ガランとしていたのでそれも余計に寂しさを感じました。5か月の空白期間を戻すのは容易ではありませんね。


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