外出自粛・禁止令から五ヶ月
3月20日にボゴタ市長が「外出自粛令」を発令してからついに"五ヶ月"です。その後大統領令により「条件付き外出禁止令」が発令されてからまさかの五ヶ月・この間経済はズタズタで、最新のデータでは2020年第二四半期GDP(国内総生産)は前年比「マイナス15.7%」と、統計を取り始めて以来最悪の数字となりました(日本は前期比マイナス7.4%)失業率は主要13市においては「約25%」と、もう悲惨そのものです。私が従事している旅行業界も売上収入が「96%減(前期比なのか前年比なのか不明)」正規雇用の社員は公表されているだけで約20%削減という状況です。私は辛うじて仕事がありますが、旅行業界関係の大多数はこの五ヶ月全く売り上げがない所も相当あります。おそらくほぼ全ての方々がそう思っている筈で、まさかこの外出自粛・禁止令が五ヶ月にも及ぶとは当初全く予想だにしなかったでしょう。
出入国が出来なくなってから、これも五ヶ月になります。この間人道的フライト(特別便)利用により多くのコロンビア在留日本人の方々、そして日本在住で里帰り中に足止めとなっていたコロンビア人の方々の御帰国・再入国航空券手配を承り、先日のカリ発特別便により現在出国が可能なボゴタ・メデジン・カリ・カルタヘナの全都市発による航空券手配を達成しました。外出禁止令発令後しばらくは実質失業・蓄えを潰す日々を覚悟しましたが、幸いな事に毎月何がしかの御依頼を頂いており、本当に有り難く思っています。
先日はこれまでで最年長の方の御帰国航空券を手掛け、無事に出国・日本への帰国の途に就かれました。70歳を超えるお歳で果敢にもスペイン語の短期レッスンの為にボゴタに御滞在中に足止めとなり五ヶ月、いよいよご自身の身も危ういと心配になられご連絡を頂き、御帰国航空券手配を承りました。最初に御連絡頂いた際は率直に「よくぞ五ヶ月ご無事でしたね」と言わざるを得ないほど驚きました。加えてアパートを借りて一人暮らしをされていると伺い、余計に驚きました。活動的な性格から隣近所の方々ととても仲良くされていたようですが、それでもストレスフルで限界に達していたようです。3月からこれまで、60歳以上の方々は未だ外出に厳しい制限が課せられています。その中での御滞在を経て無事出国する事が出来、私自身ホッとしました。
私が住んでいる「ウサケン地区(Calle100から北・アウトピスタから東側の広範囲を指します)」では16日から独自の制限が課せられていて、ストレスはもうフルどころではありません。左画像は手芸用品店で制限令の前は編み物などをする女性が列を作っていましたが30日まで一時閉店です。中画像は国内各地に店舗を持つ大手文具店です。こちらも店内の電灯はつけられていますが一時的閉店です。そして右画像は私にとり「憩いの場」朝の散歩時や日中の買い物時にくつろいでいたショッピングモールのベンチも使用禁止になっています。憩いの場さえ使えなくなり、厳しい日々が続いています。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 2022年を振り返って (2022.12.31)
- 2022年三が日日記(2022.01.05)
- コロンビアにおけるコロナウイルス「ミュー株」と「ワクチンパスポート」(2021.09.28)
- 首都ボゴタにてコロナワクチン接種(第二回目)(2021.07.01)
- コロンビア・争乱から復旧へ(2021.06.13)
最近のコメント