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2020年8月

失われた5か月を経て新たな生活へ

やっと終わります・・・実に5か月にも及んだ外出自粛・禁止令。精神的に相当追い込まれ、向上心というものを完全に失っていました。どう長くても8月で終わるという覚悟で日々を過ごしていましたので、これが9月以降まで延長されたらもう持たないと悲壮感さえ感じていました。これで一部制限(スーパー等の入店は身分証明書の末尾番号により2日に一度、オフィスでの勤務体制など)はありますが、やっと普通に近い生活に戻れます。
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コロンビア国内線は9月から暫定的に14路線(ボゴタ発着はカリ・カルタヘナ・メデジン・バランキージャ・ブカラマンガ・ククタ・サンタマルタ・モンテリア・パスト・サンアンドレス島・ビジャビセンシオ)が復活運航します。国際線につきましてはまだ未定で、こちらは近いうちに路線等が発表される筈です。
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9月1日から郊外の町その他、陸路移動も可能となります。これまで5か月、国内旅行はおろか隣町さえも行けない軟禁状態が続き、旅行業界関係者としては失意のどん底にありました。コロンビア在留邦人の方々も息抜きで郊外へドライブに出かける事すら許されない日々が5カ月も続いてストレスが最大状態だったと思います。これも8月をもって終了し、9月からは近郊への旅行も可能になります。

この間失ったものは多々ありました。コロナ禍さえなければ今頃はオリンピックの大掛かりな手配を終えてホッと一息ついていた筈です。IDB(米州開発銀行)年次総会のキャンセルから始まり、豪華クルーズ船「飛鳥II」寄港キャンセル、サッカー・コパアメリカ(南米選手権)決勝関係の手配その他軒並みキャンセルとなり一転して苦境に追い込まれました。一時はこの仕事を続ける事に限界を感じたのも事実です。

9月から5か月以上ぶりに移動の制限を受ける事無くあちこち訪れる事が出来ます。勿論コロナ感染には最大限気を付ける必要がありますが、5か月も足を踏みいれていないボゴタ市旧市街地区の観光スポットや郊外の観光地などを訪れてみたいと思っています。一から出直しの人生です。皆さんに「コロンビアへ行ってみたい」と思って頂けるよう、再び情報を発信していければと考えています。


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外出自粛・禁止令から五ヶ月

3月20日にボゴタ市長が「外出自粛令」を発令してからついに"五ヶ月"です。その後大統領令により「条件付き外出禁止令」が発令されてからまさかの五ヶ月・この間経済はズタズタで、最新のデータでは2020年第二四半期GDP(国内総生産)は前年比「マイナス15.7%」と、統計を取り始めて以来最悪の数字となりました(日本は前期比マイナス7.4%)失業率は主要13市においては「約25%」と、もう悲惨そのものです。私が従事している旅行業界も売上収入が「96%減(前期比なのか前年比なのか不明)」正規雇用の社員は公表されているだけで約20%削減という状況です。私は辛うじて仕事がありますが、旅行業界関係の大多数はこの五ヶ月全く売り上げがない所も相当あります。おそらくほぼ全ての方々がそう思っている筈で、まさかこの外出自粛・禁止令が五ヶ月にも及ぶとは当初全く予想だにしなかったでしょう。
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出入国が出来なくなってから、これも五ヶ月になります。この間人道的フライト(特別便)利用により多くのコロンビア在留日本人の方々、そして日本在住で里帰り中に足止めとなっていたコロンビア人の方々の御帰国・再入国航空券手配を承り、先日のカリ発特別便により現在出国が可能なボゴタ・メデジン・カリ・カルタヘナの全都市発による航空券手配を達成しました。外出禁止令発令後しばらくは実質失業・蓄えを潰す日々を覚悟しましたが、幸いな事に毎月何がしかの御依頼を頂いており、本当に有り難く思っています。
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先日はこれまでで最年長の方の御帰国航空券を手掛け、無事に出国・日本への帰国の途に就かれました。70歳を超えるお歳で果敢にもスペイン語の短期レッスンの為にボゴタに御滞在中に足止めとなり五ヶ月、いよいよご自身の身も危ういと心配になられご連絡を頂き、御帰国航空券手配を承りました。最初に御連絡頂いた際は率直に「よくぞ五ヶ月ご無事でしたね」と言わざるを得ないほど驚きました。加えてアパートを借りて一人暮らしをされていると伺い、余計に驚きました。活動的な性格から隣近所の方々ととても仲良くされていたようですが、それでもストレスフルで限界に達していたようです。3月からこれまで、60歳以上の方々は未だ外出に厳しい制限が課せられています。その中での御滞在を経て無事出国する事が出来、私自身ホッとしました。
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私が住んでいる「ウサケン地区(Calle100から北・アウトピスタから東側の広範囲を指します)」では16日から独自の制限が課せられていて、ストレスはもうフルどころではありません。左画像は手芸用品店で制限令の前は編み物などをする女性が列を作っていましたが30日まで一時閉店です。中画像は国内各地に店舗を持つ大手文具店です。こちらも店内の電灯はつけられていますが一時的閉店です。そして右画像は私にとり「憩いの場」朝の散歩時や日中の買い物時にくつろいでいたショッピングモールのベンチも使用禁止になっています。憩いの場さえ使えなくなり、厳しい日々が続いています。


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5か月の外出・活動制限に更に追い打ちをかける原則外出禁止令発令

コロンビア国内における外出・経済活動等の制限はもう五ヶ月に及びます。口には出しませんが、皆疲弊し切っている筈です。かく言う私もさすがに精神的疲労がピークに達しています。そんな中、更に追い打ちをかけるような措置が首都ボゴタ市長より発表されました。

16日(日)から30日(日)まで、これまで制限地区に含まれていなかった「ウサケン(Usaquen)」地区(Calle100から北・アウトピスタより東全域)や、先日も同様の措置が発令された「チャピネロ(Chapinero)」地区(Calle100から南のCalle55あたりまで、アウトピスタ及びカラカス通りより東域)を含む広範囲が条件付き外出禁止となります。これによりスーパーや薬局・銀行など生活に必要な店舗以外の商業施設は一時的閉鎖、買物等での外出は一家族一名に限定、夜8時から翌朝5時まで外出禁止、期間中店舗は酒類の販売禁止などとなります。

これまで五ヶ月、これだけの厳しい措置を施しながらコロナウイルス新規感染者数は増加の一途をたどっており、今回のこの措置が果たして効果的なのか、もはや殆どの人々は懐疑的ではないかと私個人的には思います。私も自分で自分の為の航空券を手配して日本へ帰りたい・・・このコメントをご覧になられた読者の方々は本気なのか冗談なのかと思われる事でしょうね(汗)


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