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2020年3月

外出禁止令発令中(1)

普段であれば仕事に追われなかなかブログ記事を書く時間がありませんが、現在は19日間に及ぶ外出禁止令の最中です。当面の大きな仕事は全てキャンセル・延期となってい中、何もせずだらだらと過ごすのは性に合わないのでこれから何回か外出禁止令期間中の日々の出来事などを綴っていきたいと思います。ずっと後になって自分なりに「こんな事をしていたんだ」としみじみ感じる事でしょう。
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外出禁止期間中私自身が心掛けているのは「毎日同じ時間に起床・就寝する」「毎日時間を決めて一つ以上集中して何かをする」「三食しっかり取る」「家の中を汚くしない」といった所でしょうか。漫然とスマホやPC画面を見ながら一日を過ごすのは自分としては最悪です。私は現在一人暮らしですので、毎日最低一回は徒歩で買い出しに出掛けます。
ボゴタ市内のスーパーは時間短縮ながら営業は続けています。入店の際して店内に留まる客数を制限している所もあり、その場合は店の外で最低1m以上の間隔を空けて少し待つ事になります。スーパー以外の店舗は業種により開いています(野菜・果物などを販売している商店・肉・魚を扱う店など)。レストランは現在殆どが閉店・若しくは店内での飲食は認めず宅配のみという形で営業しています。私の自宅付近にあるパン屋は辛うじて営業していて、毎日ほぼ決まった時間にパンが焼きあがりますので、それを目当てに外出します。右画像の小さなパン・焼き立ての熱々でしたが一個300コロンビアペソ(約8円)と超激安です。
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前回コメントしましたが、私は日本米にある程度近いカリフォルニア米と長粒米であるコロンビア国産米(インディカ米)を併用して毎日ご飯を食べています。コロンビア国産米は土鍋で炊いていて、これをカレーライスや中華丼などにして食べるととても美味しく頂けます。そのうち輸入品であるカリフォルニア米は貴重品になる事が予想されます。
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この記事を書いたのは外出禁止令4日目の事です。4日を経て私が入った複数のスーパー・商店で在庫なし・若しくは極めて少数だと気が付いた商品のうち3点について記述します。左画像はイタリア産パスタのトップブランド「Barilla(バリラ)」です。No.5は日本でもお馴染みの中細タイプで私は普段からこれを好んで食べています。本場イタリアでもBarillaは生産を中止しているのか分かりませんが、このタイプが店舗によって殆ど見当たりません(まだ4箱がありますが)。
中画像は袋入りインスタントラーメンです。当地在住の日本人の方から「ラーメンが棚から消えている」と聞いて慌てて20袋買いだめしました。とは言え私は普段から袋入りインスタントラーメンは食べない方で(パスタが好き)且つ当地で販売されているラーメンは日本のノンフライ麺タイプではなく、茹でると鍋が油まみれになるタイプなので尚更苦手です。しかしこれが各スーパーの棚から殆ど消えています。コロンビア人は意外にもラーメンを食べるのだと改めて知りました。慌てて20袋も買ってしまいましたが食べないのでどうしよう・・・
最後は「コーヒー豆」です。コーヒーの国コロンビアですからスーパーでもコーヒー豆は尽きていませんが、ボゴタ市内だけで300店舗以上あり私がいつも飲んでいる「TOSTAO」のコーヒー豆(500g)が全く手に入りません。画像のマイルドタイプは辛うじて手に入りますが、ここでは最高級の豆を使っている黒い袋のものが完全に品切れです。おそらく焙煎工場が稼働していない為でしょう。

まだまだ外出禁止令は続き長丁場となります。この辛い状況にいつまで耐えられか我慢のしどころです。


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コロンビアにもコロナウイルス上陸

前回の投稿以降コロナウイルスがついにコロンビア国内でも蔓延し、この間旅行会社として様々な対応にあたっていました。この記事を書いている2020年3月25日現在の感染者は470名となっていて、爆発的増加を続けています。感染患者が初めて確認されたのが3月6日でしたので、たった20日間で激増しました。これにより3月23日から30日間コロンビアへの陸海空全てのルートでの入国禁止、3月25日から4月12日までの19日間・政令により外出禁止令(一部例外あり)が発令され、それに伴いコロンビア国際線・国内線全線が一定期間運航を停止しました。このブログが続く限りこの重大な局面を後々まで忘れない様、長文になりますが投稿します。
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日々状況が悪化し、突然3月23日から空路による入国禁止措置が発表され、それに伴い国際線全便運航停止となるまさに直前、当地在留邦人の方々39名様の日本御帰国航空券発券の命を受け、皆様無事に出国・日本へ帰国されました。非常に困難な状況下で39名様分の予約を確保し発券・全員出国させる事が出来、旅行会社の者として感慨深いものがありました。画像は当社で用意しました大型バスです。こちらには20名の乗客の方々をご案内、その他三日間で計39名様全員出国されました。私は自ら航空券予約端末を操作し航空券発券が出来る身分ですので、今回即座に対応させて頂きました。
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3月23日から30日間の入出国禁止令、3月25日から19日間の政令外出禁止令により、コロンビア国内の経済はほぼ完全にストップ・マヒする事は間違いなさそうです。私が従事する旅行業の他、航空・ホテル業界も国際線・国内線全便運航停止により業務が完全に止まりました。今後相当な影響が出る事は間違いありません。また、当地通貨コロンビアペソが米ドルその他外貨に対して史上最安値となり、輸入食材は今後滞貨・若しくはすさまじい値上げになる事は間違いありません。現在コロンビアに駐在されている方々は今から10年ほど前まで米(カリフォルニア米)・味噌・醤油などが首都ボゴタにおいて殆ど手に入らなかった事を御存じない筈です。私はその頃から当地に住んでいますので、とにかくあるうちに買えるだけ買う、常にそのつもりでいたので当分これらの食材に困らない程度は確保しました。
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私が自宅で開いている「小料理あらい」では日本製電気炊飯器の他、画像の日本製の土鍋を使ってご飯を炊いています。カリフォルニア米は電気炊飯器でも炊けますが、コロンビア産米は長粒米(インディカ米)の為、電気炊飯器で炊くと吹きこぼれてしまい上手く炊けません。しかし土鍋を使うと火加減の調節で吹きこぼれず、且つふっくらとはいきませんがとても上手く炊けます。コロンビア産米のご飯はカレーや半熟目玉焼き乗せ、温野菜などを乗せて合わせて食べるととても美味しく頂けます。カリフォルニア米はいずれ滞貨・欠品する事を想定して、コロンビア米と交互に消費する事にしています。
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外出禁止令中はペットの散歩や買い物等で一家族一名のみ外出する事が出来ます。私は一人暮らしですので買い物目的であれば外出出来ますが、それでも歩く距離は普段よりも減ってしまいますので体調管理には気を付けたいと思っています。左画像はヨーグルトメーカーです。これを使って自宅でヨーグルトを作り毎日食べるようにしています。
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外出禁止令中の首都ボゴタの光景です。買い出しの途中で撮影したものです(外出禁止令違反ではありません)平日の日中なのに車の姿が殆どなく閑散としています。これが4月12日まで続きます。自家用車の利用は原則禁じられている為、買い出しの移動には公共交通機関(トランスミレニオ他)を利用しています。トランスミレニオは普段運転手付きの車で移動されている駐在員の方々はまず乗りこなせない乗り物ですが、私は在留邦人では底辺階層の一般庶民が故、こちらを駆使しています。運転席に近い最前列はコロナウイルス対策という事もあり現在着席不可能となっています。
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外出禁止令期間中ですが、市場やスーパーマーケットなどはほぼ通常営業しており、生活に困る事はなさそうです。画像はボゴタ市内最大の市場・パロケマオ中央市場です。普段は買い物客でごった返していますが、さすがに外出禁止令中という事もあり閑散としていました。その中で野菜や果物類は普段以上に揃っていて、逆に購買客が激減している中商売として大丈夫なのか心配になったほどです。ここでは見た目は悪いですが白菜・大根・生椎茸その他のアジア系野菜が沢山揃っているので、野菜不足に陥る事はなさそうです。これから長い困難の日々が続きますが、覚悟して生活していきたいと思います。

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バランキージャ出張

記事投稿が滞りました。この間、コロンビアでもコロナウイルス感染者が発生し(2020年3月8日現在)、世界的な景気悪化が懸念されています。日本人の方々の当地コロンビア来訪も暫くは見込めないものと覚悟しています。今は我慢の時です。そんな中ですが、今月はIDB(米州開発銀行)年次総会、そして7月には「コパ・アメリカ(南米選手権)」決勝が開催されるバランキージャへ出張しました。いずれも中止にならなければ現地に数日間滞在してガイド業務を行う予定です。
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この画像はバランキージャとは直接関係ありません。この日は早朝ボゴタを発つ便に乗りました。私は国内線を利用する場合窓側に座って眼下の景色を楽しみます。起伏に富んだ地形のコロンビアでは飛行中様々な景色を見る事が出来ます。この日は山間を縫うように流れる低層の雲がとても幻想的でした。現在のコロンビア国内は年間を通じて最も気温が高い時期で、早朝と日中の気温差がかなり大きい為このような雲が構成されるのでしょうか。
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バランキージャ空港ターミナルは現在改装中で、あらゆる所が狭くなっています。一昨年11月に野球の日本代表チーム「侍ジャパン」と共に二週間滞在した際も工事中でしたので、かれこれ一年半以上ずっと改装工事中です(汗)到着出口付近の壁は前週行われた「カーニバル」模様一色でまだ興奮冷めやらぬといった感じでした。
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左画像はコパ・アメリカ決勝戦が行われるコロンビア国内最大級の「メトロポリタンスタジアム」です。首都ボゴタにあるサッカースタジアムは標高の関係もあり国際試合が出来ない為、ここバランキージャのメトロポリタンスタジアムが通常国際試合・大会開催地となります。そして中・右画像はホテルロビーでの一コマです。こちらもまだカーニバルの余韻が残っていました。
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こちらはカーニバルパレードで使われた「山車」の数々です。車内から撮影した為、画像が何となく青っぽくなっています。こちらもまだ残ったままでした。バランキージャのカーニバルはブラジル・リオのカーニバル程世界的には知られていませんが、規模はなかなかのものです。リオとは異なりパレードは日中・炎天下の中で行われます。
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こちらは前述のカーニバルパレードが行われる大通り・そしてIDB年次総会が開催される国際会議場付近を流れるコロンビア一の大河・マグダレナ河です。ここは「マレコン(Malecon)」と呼ばれている場所で、バランキージャにおける数少ない観光スポットの一つです。流れは画像の左側に向かっていて、ここから数キロ先はカリブ海になるいわゆる河口付近です。

今回は前述の二つの関連での事前調整や関係先との打ち合わせが主の出張でしたのでこれ以上詳しい事はご案内出来ませんが、中身の濃い視察となりました。後日バランキージャの街の様子などを改めてご紹介出来ればと思います。コロナウイルス騒動が拡大する様相を見せていますが、一日も早い終息と多くの日本人の方々が再びコロンビアを訪れて頂く事を願っています。


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