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コロンビアで先住民族に会おう!(2)

先日の事ですが、首都ボゴタ観光ツアーを催行した折、旧市街地区で先住民族男性に遭遇しました。このタイトルで一度投稿した事があり、今回は私自身がボゴタで出会ったので一応(2)というタイトルを付けて投稿します。
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こちらは国内北部・サンタマルタ付近にある「シエラネバダ」の山中に住んでいる「アルアコ(Arhuaco)」族の男性です。頭に付けている帽子から伝統衣装まで全て手作りで白で統一されています。シエラネバダ山中には「タイロナ族」を源流とする複数の先住民族居留区があり、このタイロナ族の他、コギ(Kogui)族が特に名の知られた先住民族です。話では南米大陸に住む先住民族の中でも特に古い民族のようです。
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口元を閉じているので分かりませんが、彼は口の中に「コカ」の生葉を一杯含んでいます。コロンビアと言えばコカインを思い出す方々が大半かと思いますが、実はコロンビアにおいてコカの葉自体は紀元前後から先住民族が生葉を口一杯頬張っている文化があります。コロンビアの先住民族は生葉を口の中で噛み砕くだけではなく、貝殻を砕いて生葉と共に棒で突き、棒の先に付いたものを舌に乗せていました。コカの葉の成分と貝殻の石灰分を混ぜ合わせる事でいわゆる「コカイン」のように化学反応を起こし、それを祈祷師(シャーマン)が儀式に使用していたという歴史があります。ですので、現在コカの生葉を栽培・使用する事が出来るのは紀元前後から2000年近く日常生活で欠かしていない先住民族だけが許されています。

日本では殆ど知られていないコロンビアの先住民族。首都ボゴタで見かける事は稀ですが、北部カリブ海沿岸地域やアマゾン地帯などでは容易に彼らの姿を見る事が出来ます。コロンビアの先住民族に会ってみませんか?


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