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2019年9月

店名は明かせない(笑)ボゴタの街並みと美味しい食事を楽しめるレストラン

日本から来訪されるグループをフルアテンドするにあたり、全日程のレストランとメニューを選定する必要があって色々と調べていた中で、今まで全く知らなかった所があり先日下見(味見)をしてきました。
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ビルの最上階にあるこのレストラン、タイトル通り店名は明かせない(笑)ものの自分なりの評価としてはとても高いものでした。この日はあいにくの空模様で視界があまり良くありませんでしたが、それでもこのレストランから見えたボゴタの街並みはとても素晴らしいものでした。ボゴタ市街地のレストランとしては最も高所にあるのかもしれません。左画像は市内中心部に向かっての風景、中画像は市内北部に向かっての風景、そして右画像では「モンセラーテの丘」も見えます。
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店内はこんな感じでした。この日は平日の昼過ぎでしたがボゴタの景色が一望出来るテーブル席は概ね殆どが予約席でした。勿論我々も事前予約した上で訪れました。
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まずレストランから見える素晴らしい景色は高評価、そしてグループ向けに提供予定の同じメニューを味見してみました。左画像のカボチャのスープ、これは一口食べて「合格」でした。コロンビアの料理は味付けが濃いのが大半の中、このカボチャのスープは日本人好みのあっさりした薄味・且つやけどするほど熱い状態で出てきました。これは美味しかった!

中画像はメイン(白身魚)で、付け合わせのココナッツライスは当日に提供しない(本当は白ご飯)でしたが、まあいいやとそのままにしました。このレストランはどういう理由なのかよく分かりませんが、コロンビア・カリブ地方でよく食される品(ココナッツライスや揚げバナナその他)がメニューに盛り込まれています。という事で食べてみた白身魚は柔らかくて臭みがなく、素焼きに近い状態でこれも日本人好みの薄味でした。これも合格の味でした。

右画像は予備的にビーフを注文したものです。見た目は固そうに見えますが、切ってみるとこれまた日本人好みの焼き具合でした。焼き具合については"Azul(アスール・日本語では青)"と言うと、約四分の一位に火が通って中の部分までは入っていない状態で出てきます。正直焼き具合と味については期待していなかった分、塩だけで味付けした(ように思いました)あっさりとした味と上手い焼き方に驚きました。
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こちらはデザートの「アイスクリーム三種」です。向こう側はバニラ、下に沈んでいるのは「マラクジャ(パッションフルーツ)」これらは他の店でも食べる事が出来ますが、手前の黄色いアイスクリームの味が何とも言えない不思議なもので、どうしても分からず店員に聞いた回答が「チョンタドゥーロ(Chontaduro)」でした。これには驚きました。チョンタドゥーロは首都ボゴタですと手押し荷車に山と積まれて路上で売られていて、皮をむいた状態では「柿」に似ており、独特の臭いを発するヤシ科の植物の実です。チョンタドゥーロを使ったアイスクリームは生まれて初めて口にしました。このアイスクリーム三種もまたあっさりとした味でした。

この「店名を明かせないレストラン」のメニューは全てが薄味で全くもって合格点・高評価でした。今までノーマークで観光ツアーの昼食場所として採用しなかったのを悔やんだほどです。更には素晴らしい景色を堪能出来る立地ながらランチメニュー(20,000コロンビアペソ・約670円)もあり、コスパ最高です。私はこのレストランをお勧めします。但し店名は明かせませんが(笑)

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コロンビアにもある「ピンクラグーン」カルタヘナ近郊の最新観光スポットを日本人として初紹介

タイトルにも記載した通り、実は南米コロンビアにも「ピングラグーン」「ピンクの塩湖」があります。それが世界遺産の町カルタヘナから車で一時間以内の場所にありながら今までコロンビア人の間でも全く知られていなかったのが、ガレラサンバ(Galerazamba)村にあるピンク色の塩田です。この度私が日本人では史上初めて皆様に「コロンビアのピンクラグーン」をご紹介します。
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  この日はカルタヘナ空港到着後、ドライバー付きで手配してあった車に乗り込みガレラサンバに向かいました。結果として空港からピンクラグーンへは30分程度でした。途中の街道はそれはもう快適で、空港から市外へ抜けるハイウエーの一部区間は首都ボゴタにもこんな素晴らしい道はないぞという程でした。しばらく行くと左に曲がればガレラサンバ、そして右に曲がると以前から有名な観光スポット「トトゥモ泥火山」があるという分岐点に差し掛かります。我々は当然左に曲がってガレラサンバでした。
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ガレラサンバのピンクラグーンを含む塩田自体は歴史があるものの、長らく一般の人々が立ち入る事が出来ませんでした。話では今年の3月(らしい)に観光客への門戸を開放した、カルタヘナ及び近郊の観光スポットとしては最も新しいものです。塩田の入口には地元住民が「料金所」を設営していて、観光客へ一人あたり7,000コロンビアペソ(2019年9月現在・約230円)を徴収していました。ちなみにカルタヘナ市内から路線バスなどの安い費用でこのピンクラグーンへたどり着くのはなかなか大変だと思います。
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私がピンクラグーンに到着した時点で既に複数の団体が来ていました。今年3月に立ち入れるようになったばかりですからコロンビア国民への認知度はまだ低く、その分今は「穴場的観光地」です。何人かの人達は裸足になって水の中に入っていました。地元住民ガイド(正直ガイドというよりも道案内レベルですが・・・)に聞いた所、ピンクラグーンになる水温は大体28度前後との事でした。このピンクラグーンですが、「ドナリエラ」という、塩分の濃い水を好む「微細藻」らしいです。それが大繁殖してピンク色に染まったのがピンクラグーンです。このドナリエラは抗酸化作用やアンチエイジングに効果的で、「藻」という事で実は「スーパー緑黄色野菜類」らしいです。それを知ってか知らずか、何人かはガラス瓶にこのピンク色の水を詰めていました。
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そしてこれが「コロンビアのピンクラグーン」の姿です。非常に強い日差しの中でした。あまりにも日差しが強い為、撮影した画像をチェックする事すらままならず、実はカメラとレンズの角度によってはピンクラグーンの色が違って来てしまうのです。ある程度の枚数を撮影しましたが、納得出来た色で写ったのは数枚、それほど難しいとは思いませんでした。自分の目で見るとピンク色はもっと濃く見えるのです。
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こちらは携帯カメラで撮影したものです。この三枚はある程度納得出来た色でした。ピンクラグーンの画像は事前に見ていましたが、実際この場に立つと「来てよかった」と思えた一時でした。二週間後、今度はグループのお客様と共にこの場に立つ事になります。

ガレラサンバのピンクラグーンは観光地としてはまだ何も整備されていないのが実情で、トイレも簡易式のものしかなく、ガイドも地元民によるにわかガイドですので整備されるのはこれからと言えます。それを気にしなければ、とにかくピンクラグーンとしては素晴らしい光景でした。カルタヘナを観光する際には是非とも立ち寄って頂きたい場所です。ちなみにこのピンクラグーンのピンクが最も濃くなる「シーズン」は1~3月・若しくは4月位までとの事です。

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将来のスペイン語エキスパート達が今年もコロンビア・ボゴタへ(3)

一カ月に及んだ上智大学・南山大学合同グループ18名の方々のコロンビア・ボゴタへのスペイン語短期留学の全日程が無事終了し、今年も無事帰国の途に就きました。
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このプログラムでは皆さんのボゴタ到着時の宿泊ホテル及び翌日のホームステイ先への送迎、3日間のカルタヘナ旅行全手配、そして最終日の空港への送迎その他、かなりの部分に関与させて頂きました。毎年の事ですが、一カ月という期間何事もなく過ごされ、全日程を終了される事を何より願っていました。今年も良い結果になり重責を果たした満足感があります。画像はいずれも最終日の集合場所となったハベリアーナ大学でのものです。この日は好天に恵まれました。全員で記念撮影をし、ハベリアーナ大学から出発しました。
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今回、2大学の学生さん達と共に帰国の途に就かれた引率教授曰く「一カ月で学生さん達のスペイン語力が向上した」と評価されていました。コロンビア・ボゴタでのスペイン語レッスンは日本の方々にはあまりピンと来ないかもしれませんが、今回の上智・南山両大学のスペイン語学科の方々にとって良い環境下にあった事は間違いありません。タイトル通り、将来のスペイン語エキスパートになるであろう若い方々との当地での再会を心待ちにしています。

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コロンビアで先住民族に会おう!(2)

先日の事ですが、首都ボゴタ観光ツアーを催行した折、旧市街地区で先住民族男性に遭遇しました。このタイトルで一度投稿した事があり、今回は私自身がボゴタで出会ったので一応(2)というタイトルを付けて投稿します。
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こちらは国内北部・サンタマルタ付近にある「シエラネバダ」の山中に住んでいる「アルアコ(Arhuaco)」族の男性です。頭に付けている帽子から伝統衣装まで全て手作りで白で統一されています。シエラネバダ山中には「タイロナ族」を源流とする複数の先住民族居留区があり、このタイロナ族の他、コギ(Kogui)族が特に名の知られた先住民族です。話では南米大陸に住む先住民族の中でも特に古い民族のようです。
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口元を閉じているので分かりませんが、彼は口の中に「コカ」の生葉を一杯含んでいます。コロンビアと言えばコカインを思い出す方々が大半かと思いますが、実はコロンビアにおいてコカの葉自体は紀元前後から先住民族が生葉を口一杯頬張っている文化があります。コロンビアの先住民族は生葉を口の中で噛み砕くだけではなく、貝殻を砕いて生葉と共に棒で突き、棒の先に付いたものを舌に乗せていました。コカの葉の成分と貝殻の石灰分を混ぜ合わせる事でいわゆる「コカイン」のように化学反応を起こし、それを祈祷師(シャーマン)が儀式に使用していたという歴史があります。ですので、現在コカの生葉を栽培・使用する事が出来るのは紀元前後から2000年近く日常生活で欠かしていない先住民族だけが許されています。

日本では殆ど知られていないコロンビアの先住民族。首都ボゴタで見かける事は稀ですが、北部カリブ海沿岸地域やアマゾン地帯などでは容易に彼らの姿を見る事が出来ます。コロンビアの先住民族に会ってみませんか?


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