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太古の塩が作り出した神秘・ネモコン岩塩坑道

先日、日本にてお申込み頂いた「コロンビアパッケージツアー」を催行・専属ガイドとしてご案内しました。日本からは個人・団体向けに複数のツアーが紹介されている中、今回ご紹介する「ネモコン岩塩坑道」を訪れるツアーをコースに入れている唯一の旅行会社がファイブスタークラブです。ツアー詳細は→こちらをご覧下さい
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ボゴタ近郊にある岩塩坑道と言えば「シパキラ」の方が圧倒的に有名で、日本で募集しているツアーの大半がこちらを観光コースに組み込んでいます。今回催行・ご案内しましたファイブスタークラブのツアーは唯一、一日でネモコンとシパキラ両方の岩塩坑道を見学して頂きます。ネモコン岩塩坑道内部は小規模・且つ天井が低い部分もある為、全員ヘルメット着用が義務付けられます。坑道内部を見学する際には英語・若しくはスペイン語によるガイドと共に移動する事が条件です。
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左画像ですが、坑道内部で岩塩の採掘をしていた当時、ダイナマイトにより爆破した後に岩塩を含む岩を運び出したトロッコが置かれていていました。中画像はネモコン岩塩坑道内部の様子です。拡大するとその美しさが分かります。天井に見える白い部分は地下水と共に染み出した太古の塩です。このネモコン岩塩坑道はいつ訪れても他に殆ど人の姿がなく、ほぼ貸切状態です。そして右画像ですが、地下水が坑道内の下を少しずつ流れている過程で塩が乾いて堆積し、滝のように構成されたものです。
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左画像は一枚岩ならぬ「一枚塩の結晶のかたまり」です。その重さたるや1tを超えるもので、塩の結晶のかたまりとしては世界最大・且つ最重量級ではないかと思います。これはシパキラ岩塩坑道にはないものです。そして中・右画像は地下水と共に染み出した太古の塩が作り出した「鍾乳洞」です。これが塩で構成されているとはにわかには信じがたい光景です。この塩の鍾乳洞もシパキラ岩塩坑道では見られない、まさに「自然の神秘」です。
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こちらは岩塩と共に染み出した地下水が堆積して出来た「塩水の泉」です。パッと見ただけでは深さは約1m前後にしか見えませんが、非常に濃い濃度の塩水による屈折によるもので、実際には約4mほどの深さとの事です。その濃さたるや「死海」にも匹敵するもので、当然の事ながら中に入れば体は浮く筈です。実際の所、泉の中に沈んでいる塩のかたまりはあまりの濃度の濃さで溶けずに残っています。右画像はこれも珍しい「塩のつらら」です。先端からは岩塩を含む地下水がしたたり落ちています。

観光客の大半は有名なシパキラ岩塩坑道だけに行ってしまいますが、こちらのネモコン岩塩坑道を見学すると太古の塩が作り出した「自然の美しさ」を実感出来ます。是非とも訪れてみて下さい。

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