鉄道ファンにお勧め・ボゴタ~シパキラ間観光列車乗車ツアーを日本語ガイドで
首都ボゴタの北・約50kmにあるシパキラは岩塩坑道で有名で、コロンビア国内外から多くの観光客が訪れます。そのシパキラへは日曜・祝日に観光列車が運行します。今回、その観光列車乗車を主目的とするツアーを催行しました。
左画像がボゴタ市内にある「中央駅」です。1913年に建設が始まり4年をかけて1917年に完成したものです。内部も含めとても重厚感溢れる造りになっています。
中央駅構内の一部は現在国家警察が使用しており、駅舎内には何と1900年代初期の警察車両が展示されています。1901年の車などはクラシックカーマニアにはたまらないものではないかと思います。
駅のプラットホームは約100年前の姿そのもので、ドラマの一場面のようでした。これだけでも鉄道ファンにはたまらない光景ではないかと思います。かく言う自分も中学生までは「鉄」分が濃い鉄道マニアでした。
左画像は観光列車乗車チケット販売コーナー、中画像は待合室に飾られている、当時動いていたSL機関車に据え付けられていたプレートです。出発前には運行会社係員より英語・スペイン語による注意事項等の説明があり、その後乗車となります。ちなみに列車は全席指定で乗車前にチケット購入が必要です。
我々が乗車したのは先頭車両のA車でした。単なる偶然だと思いますが、今までこの観光列車チケットを事前に購入した全てのケースで先頭車両の席にあてがわれています。ちなみにこの観光列車、驚いた事にA車からS車まで何と19両もあります。一両あたりの長さが短いとはいえ、この編成数には驚きました。
更なる驚き・鉄道ファンには垂涎の光景が駅構内にある「SL機関車の墓場」です。朽ち果てたSL機関車が連結された光景はまさに墓場と言えましょう。型式はさすがに分かりませんが、朽ち果てているとはいえかつて運行していたSL機関車の姿を見る事が出来ます。
この他にも朽ち果てたコロンビア国鉄時代の車両もあります。見た感じ、これはいわゆる「寝台車」のように見えました。更に奥には機関庫があり、現在は不定期運行となっている現役で走るSL機関車がこの中にいます。この日は残念ながら現役SL機関車の姿は見えませんでした。
中央駅を8時20分頃に出発した観光列車は約1時間かけて市内北部にあるUsaquen(ウサケン)駅に停車します。中央駅から乗車した人はコロンビア人が大半でしたが、このウサケン駅からは外国人観光客が半数近くを占めていました。
その後、約2時間をかけて一路シパキラへと向かいます。途中に見えるのが右画像にある壁の向こう側の建物、これは「ボゴタ日本人学校」の体育館です。
列車運行中は車内販売の他、何と編成車両の中に「食堂車」もあります。我々は一番乗りでこの食堂車に乗り込みました。私は毎回ツアーの旅にお客様へ食堂車の利用を勧めています。食堂車付きの観光列車は珍しいのでは。ちなみに砂糖入りの甘いコーヒーが一杯約40円、右画像に見られる牛肉入りエンパナーダが一個約60円と、食堂車の料金としては「激安」ではないかと思います。
移動中の車内では鉄道運行会社が催行する「シパキラ岩塩坑道」「ネモコン岩塩坑道」「シパキラ旧市街地区観光」の三つのツアーを別料金で募集販売しています。全てのツアーは駅から各所への移動バス・入場料などが含まれています。今回はシパキラ岩塩坑道ツアーを申し込み、私の日本語によるガイドでご案内しました。
鉄道ファンの方々、コロンビアでの鉄道の旅を体験してみませんか?そして前世紀のSL機関車や客車・中央駅などを是非ともご覧下さい。当社ANDES TOURSは観光列車利用によるシパキラ(岩塩坑道)ツアーを日本語で催行している唯一の旅行会社です。お申込み・ご予約は→こちらから可能です。ご連絡お待ちします。
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