コロンビアで先住民族に会おう!
TBSで17日に放映された「世界ふしぎ発見!」はコロンビアの先住民族と黄金文化でした。昨今コロンビアを題材に放映された番組の中では一番まともだったような気がします。
左画像は番組のキーワードにもなった「エル・ドラド(黄金の男)」の全身想像図です。Cacique(カシケ)と呼ばれた先住民族の部落の王が全身に金製品をまとっていた想像図です。ここから「エル・ドラド」の伝説が生まれました。
中・右画像は番組中に現地の先住民の男性が手に持っていた「Poporo(ポポロ)」と呼ばれる壺です。これは金で出来ていていずれも上に穴が開いています。ここから砕いた貝殻とコカの葉を詰め、金の棒で突いて先に付着したものを舌に乗せて飲み込むと幻想の世界・いわゆるトリップした状態になったのです。つまりはコカインの原型ですね。
今回紹介された先住民族は標高5,000m超の雪山・シエラネバダの麓に住んでいるタイロナ族・若しくはコギ(Kogi)族です。コギ族が住んでいる地域には「Ciudad Perdida(失われた都市)」という一角もあります。そこはペルー・マチュピチュによく似た場所です。今回紹介された事で「あの場所に行ってみたい」「あの先住民族に会いたい」と思った方もいるかもしれません。しかし、現地へ行くには拠点となる町・サンタマルタから車やバイク・馬やロバなどを使って何日もかかりますので容易ではありません。
コギ族の集落へ行くのは容易ではありませんが、シエラネバダの周辺にはこの他にもArhuaco(アルアコ)族やWayuu(ワユー)族など、多くの先住民達の姿を見る事が出来ます。このうち、最大の先住民族が以前ご紹介したグアヒラ県に多く住むWayuu族です。グアヒラ県都・リオアチャまでは空路約1.5時間、現地に着けばすぐにWayuuの人々に出会う事が出来ます。
首都ボゴタから空路約2時間、ブラジル・ペルーとの国境エリアのアマゾン川流域にも未だ多くの先住民族の人達が暮らしています。普段は洋服を着ている人々が多いですが、顔立ちは紛れもなく先住民です。アマゾンツアーの拠点となるレティシアからボートを使った日帰りツアーを利用すれば、容易に先住民の人々に会う事が出来ます。
今回の番組放映で日本では全くと言えるほど知られていないコロンビアの先住民族と黄金文化を知って頂けた事と思います。コロンビアは紛れもなく「先住民族の宝庫」でもあります。
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