南米大陸最北の雪山・クリストバル・コロン山(Pico Cristobal Colon)
今回訪れた南米大陸最北端・グアヒラ半島旅行では、実はもう一つ願いが叶えばと思っていた事がありました。それがタイトルにもあります標高5,700m、南米大陸最北の雪山・クリストバル・コロン山(Pico Cristobal Colon)を見る事でした。
新大陸発見者・コロンブスのスペイン語名であるこのクリストバル・コロン山は、首都ボゴタとグアヒラ半島観光の拠点・リオアチャ(Riohacha)との飛行ルートから近い筈と予想していました。こちら←がボゴタとリオアチャとの間の飛行ルートで、リオアチャ付近を拡大するとSierra Nevada de Santa Martaという地名が見えます。クリストバル・コロン山はこの一帯の中にあります。
ボゴタからの往路ではリオアチャが近づき下降を始めてしばらくすると、厚い雲に覆われた一帯が見えてきます。この中にクリストバル・コロン山がある筈だと目を凝らして見ていたのですが、ついに厚い雲の中から現れる事はありませんでした。
グアヒラ半島の視察旅行を終え、リオアチャから離陸した後「頼むから現れてくれ」と願い続けて約10分くらいした後に雲の中から姿を現したのがご覧の山頂です。これぞ南米大陸最北にある万年雪を頂くクリストバル・コロン山です。
このクリストバル・コロン山、特筆すべきはカリブ海から万年雪を頂くこの山まで直線距離でたった50kmしかない事です。これだけの距離の中で海抜0mからいきなり5,700mにまで至り、最高気温30度超えから万年雪に覆われる気温になるのです。世界的にも珍しい地形と言えます。
このクリストバル・コロン山の撮影、上昇中で揺れる機内・しかも機内からこの山まで直線距離で約50kmもあり、更には決して高性能ではないデジカメの望遠機能を最大にして時折見失いながらピンポイントで撮影したのがご覧の画像です。ピントが合っていないのは仕方がありませんでした。
コロンビアに雪山がある事すらご存じない方が大半だと思います。その中でこのクリストバル・コロン山は南米大陸最北にあり、しかも条件が良ければカリブ海から雪山が見えるという非常に珍しいものです。この場ではお教え出来ませんが、プロカメラマン達にはよく知られた場所がカリブ海沿いにあり、そこからこのクリストバル・コロン山を撮影しています。
グアヒラ半島への旅行は、野生のフラミンゴあり・先住民族Wayuuとの出会いの機会あり・塩田があり・手工芸品や伝統衣装がとても美しく素晴らしいという観光にはとても適した場所と言えます。更には運が良ければ万年雪の山も見る事が出来るという、何とも素晴らしい観光旅行になり得ます。
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