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2017年12月

南米コロンビアが観光地として注目の兆し

いよいよ年末を迎えて日本からお客様方が続々と来訪され、当地在住の日本人のお客様方もやはり続々とご旅行に出られています。私の実績として今年2017年に観光でご来訪された日本人の方々を受け入れた数は過去最高でした。私自身はコロンビア国内で常勤しているただ一人の日本人旅行業関係者ですので、年末年始に休暇を取ってリゾート地へ・・・などという事は到底不可能であり、当然仕事です。

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左・中画像は12月25日(クリスマス)に催行したシパキラ岩塩坑道ツアーでの一コマです。この日我々は一番乗りで「塩の大聖堂」に辿り着いた為他に人の姿はなく、静まり返った美しい坑道内部を独占・撮影する事が出来ました。そして右画像はボゴタ旧市街地区観光ツアーでの一コマです。この時、画像の旧式ジャガーや奥にはポルシェやダットサン(日産)スポーツカー、更には旧式のメルセデスベンツなどが勢揃いしていました。

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偶然の重なりで、この年末年始にコロンビアをご旅行される方々の中には、各所においていずれも五つ星ホテルにご宿泊・プライベートガイド付きで周遊観光される方々もいらっしゃいます。コロンビアも随分変わりました。画像は首都ボゴタのマリオットホテルです。

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空の玄関口・首都ボゴタの空港も拡張工事を重ね、今や南米ではトップクラスの大空港になっています。  左画像は国内線ターミナルから見た国際線ターミナルです。増床工事が完了し、ターミナルがずっと先まで延びました。中画像は反対側部分です。こちらには貨物機用のターミナルなどがあります。そして右画像は国際線ターミナルから見た国内線ターミナルです。左部分がつい先日増床工事を完了し、更に広くなりました。国内線ターミナルは画像では見えませんが奥の方にずっと延びています。

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国内線ターミナル拡張に伴い、飲食店も増えました。左画像はボゴタ空港内初進出のスターバックスです。中画像は鶏手羽肉料理専門店です。

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こちらは首都ボゴタにある超有名な肉料理レストランAndres Carne de Resです。こちらもボゴタ空港内初進出です。奇抜な内装に加え、各メニューが個性的且つ美味しい為非常に人気があります。

これまでずっと恐れられていたコロンビアですが、ブームとは言わないまでもここへ来て少しずつ注目されつつある兆しが見えてきています。統計上でも観光でコロンビアに入国した日本人の数は前年比20%増・アジア圏国では最も伸びが大きいようです。

私自身は観光を通じて日本とコロンビアの架け橋として貢献している唯一の日本人であると自負しています。20年間地道にコロンビアという国を紹介し続け、今やコロンビア国内唯一の日本人常勤旅行業者である事が何よりの証拠でしょう。爆発的なブームではなくても、少しずつですが南米コロンビアが観光地として日本人の方々から認知・注目されてきている事を実感しています。 

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南米大陸最北の雪山・クリストバル・コロン山(Pico Cristobal Colon)

今回訪れた南米大陸最北端・グアヒラ半島旅行では、実はもう一つ願いが叶えばと思っていた事がありました。それがタイトルにもあります標高5,700m、南米大陸最北の雪山・クリストバル・コロン山(Pico Cristobal Colon)を見る事でした。

新大陸発見者・コロンブスのスペイン語名であるこのクリストバル・コロン山は、首都ボゴタとグアヒラ半島観光の拠点・リオアチャ(Riohacha)との飛行ルートから近い筈と予想していました。こちら←がボゴタとリオアチャとの間の飛行ルートで、リオアチャ付近を拡大するとSierra Nevada de Santa Martaという地名が見えます。クリストバル・コロン山はこの一帯の中にあります。

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ボゴタからの往路ではリオアチャが近づき下降を始めてしばらくすると、厚い雲に覆われた一帯が見えてきます。この中にクリストバル・コロン山がある筈だと目を凝らして見ていたのですが、ついに厚い雲の中から現れる事はありませんでした。

グアヒラ半島の視察旅行を終え、リオアチャから離陸した後「頼むから現れてくれ」と願い続けて約10分くらいした後に雲の中から姿を現したのがご覧の山頂です。これぞ南米大陸最北にある万年雪を頂くクリストバル・コロン山です。

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このクリストバル・コロン山、特筆すべきはカリブ海から万年雪を頂くこの山まで直線距離でたった50kmしかない事です。これだけの距離の中で海抜0mからいきなり5,700mにまで至り、最高気温30度超えから万年雪に覆われる気温になるのです。世界的にも珍しい地形と言えます。

このクリストバル・コロン山の撮影、上昇中で揺れる機内・しかも機内からこの山まで直線距離で約50kmもあり、更には決して高性能ではないデジカメの望遠機能を最大にして時折見失いながらピンポイントで撮影したのがご覧の画像です。ピントが合っていないのは仕方がありませんでした。

コロンビアに雪山がある事すらご存じない方が大半だと思います。その中でこのクリストバル・コロン山は南米大陸最北にあり、しかも条件が良ければカリブ海から雪山が見えるという非常に珍しいものです。この場ではお教え出来ませんが、プロカメラマン達にはよく知られた場所がカリブ海沿いにあり、そこからこのクリストバル・コロン山を撮影しています。

グアヒラ半島への旅行は、野生のフラミンゴあり・先住民族Wayuuとの出会いの機会あり・塩田があり・手工芸品や伝統衣装がとても美しく素晴らしいという観光にはとても適した場所と言えます。更には運が良ければ万年雪の山も見る事が出来るという、何とも素晴らしい観光旅行になり得ます。

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南米大陸最北端・グアヒラ半島(4)

このシリーズ最終回、一気に連載です。

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グアヒラ半島滞在最終日は「先住民族に接するツアー」を選択しました。このシリーズで度々名前が登場する先住民族Wayuu(ワユー)彼らはコロンビア国内最大の先住民族であり、彼らWayuu族はスペイン人達がアメリカ大陸に侵攻した後も決して服従・同化する事なく現代まで続いています。

グアヒラ半島にはとても多くのWayuu族がコロンビア・隣国ベネズエラをまたいで住んでおり、彼らは両国間を自由に行き来出来る権利を持っています。そんなWayuuの人々が暮らしているのが画像のRancheria(ランチェリア)という小さな集落で、これがグアヒラ半島の至る所にあります。中には観光客向けにRancheriaを紹介し、伝統的な生活や習慣、踊りなどを披露してくれる所もあります。今回はリオアチャの町から車でたった10分という近い場所にあるRancheriaを訪れました。

Rancheriaにある家は全て手作り。壁は土壁、組んである木のように見えるものは枯れ果てた「サボテンの木」です。Wayuu族は子孫を残す女性が優位の社会で、長老はお婆さんです。

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まずはWayuuの人々にとって重要な「Chirrinche(チリンチェ)」と呼ばれるサトウキビから出来た黒糖を発酵させて作る蒸留酒の製造過程の紹介です。チリンチェはアルコール度数が非常に高く、酒好きの私でも出来上がったチリンチェに鼻を近づけただけでただならぬ刺激を感じました。これは男達の嗜好品としての他に「Wayuuの薬」としてとても重要なのだそうです。

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左・中画像は共同の「台所」です。Wayuuの人達は伝統的にヤギ(Chivo)肉を食べる習慣があります。そして右画像は小さな子供達の為の「幼稚・保育園」です。とても小さな集落ですが、ここでは数家族が同居しています。

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Wayuu族のいわゆる「苗字」にはそれぞれ意味があり、彼らは常に何かしらの動物と共に暮らしているのですが、苗字はそれらの動物を表していて、画像の彼女の苗字はジャガー(若しくはヒョウ?だったか)の使者という意味らしく、それでヒョウ柄の衣装を着ているのだそうです。

そしてWayuuと言えば有名なのが手編みの肩掛けバッグ(Mochila)です。何故あなた方は肩掛けバッグを作り、提げているのかと聞いた答えがこうです。

Wayuuのバッグは底から編み始めますがこれは「誕生」であり、編み上げていく事はすなわち人の生きざま(人生)を表しています。Wayuuバッグは上の部分が大きく開いたままになっていますが、これは終わる事のない人生・そして宇宙空間まで通じるという意味です。なので、Wayuuバッグの上の部分は閉じずに開けておくのだそうです。上の部分を閉じるという事はすなわち「人生の終わり=運気が下がってしまう」ので、紐などで閉じたままにしておくのは良くないのだそうです。日本でもWayuuバッグが販売されているようですが、上の部分は大きく開けたままにするのが「Wayuuバッグの常識」との事なのでご承知おき下さい。

という事でWayuuの女性が編み、肩から下げているバッグは「自分の人生」を表現しているだそうです。ちなみに長く伸びた肩紐の部分は、人間でいえば肩から腕を表しているとの事。

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Wayuuの伝統衣装に身を包んだこちらの女性は編み方の実演をしてくれました。女性の方々には編み方を教えてくれるのだそうです。

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このランチェリア訪問に際してWayuuの女性達に直接お金を払う事はありませんでしたが、お礼の意味で中画像の小物入れ(10,000コロンビアペソ・約400円)を購入しました。

Wayuu族の人達は広範囲に住んでいて、中には水もない砂漠地帯にひっそりと住んでいる人達も未だ多く、昨今栄養失調で命を落とす子供達が非常に増えています。他方、今回のツアーで訪問した集落・ランチェリアのように町中ではありませんが割と近い所に住んでいるWayuu族の人達も多く、様々です。

今回一気に4回にわたりコロンビア・そして南米大陸最北端の地・グアヒラ半島をご紹介しました。今回ご紹介した観光スポット・そして先住民族Wayuuの集落はいずれも県都リオアチャから近い場所です。「新たな観光地」として是非とも皆様にご紹介したく、投稿しました。

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南米大陸最北端・グアヒラ半島(3)

滞在二日目はコロンビア国内ではおそらくここでしか見られない「フラミンゴ」がテーマのツアーでした。

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リオアチャから南へ車で約20分ほどの所にCamarones(カマロネス)という集落があり、目の前にはとても大きな湖が広がっています。カマロネスは日本語で「エビ」の複数形で、その名の通り目の前に広がる湖はエビや小魚の宝庫です。

この湖に野生のフラミンゴの大群が生息しています。フラミンゴが好むのは海水と淡水が混じった水深の浅い湖です。ここはまさにその条件を満たしていて、更にエビ・小魚が豊富にいる事から、ここでフラミンゴが見られる訳です。

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この湖では浅い水深が理由でモーター付きの漁船は使えません。この日のツアーは湖を船で進むものでしたが、使用した船は手作りの「帆船」を手漕ぎで進むものでした。何とも旅情溢れるものでした。

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ご覧の通り、広大な湖にもかかわらず水深は大人の膝上位までです。その為帆船に乗っている際には救命胴衣は着用しません。何しろ溺れる事がないのですから(笑)

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ここでは野生のフラミンゴの他、非常に多くの種類の鳥達も群れを作って生活しています。野鳥観察マニアの方々には垂涎の場所ではないかと思います。モーターを使わない帆船に乗って進む為、鳥達も特段驚く様子もなく、じっくりと観察する事が出来ます。

しかしながら約二時間のツアーで結局フラミンゴの大群に出会う事は出来ませんでした。フラミンゴは非常に警戒心が強く、しかも気まぐれで一つの場所にとどまっている訳ではありません。且つ、いつもいるとされている場所の近くでちょうど漁師達が網を張っていた為、条件が悪かったのです。このフラミンゴツアー、行けば必ず会えるとは限りませんので、誤解のないよう記述します。

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結局午前のツアーではフラミンゴ達に会えないまま、意気消沈してカマロネスの集落に戻ってきました。昼食を取っている最中、どこからともなく現れたのが中画像のWayuuの女性達です。持っているのは手編みのバッグや右画像の柱にかける"Chinchorro(チンチョロ)"と呼ばれる手編みベッドを売りに来ました。ハンモック(スペイン語ではHamaca・アマカ)は有名ですが、Wayuuの手編みの品はChinchorroという呼び名で区別されます。ハンモックと異なるのは、両端に「ヒラヒラ」があり、これを内側にめくるといわゆる「掛け布団」のようになります。よく出来ています。

という事でこれでツアーは一旦終わったのですが、私的にはどうしても納得出来ず「このままではグアヒラから去る事が出来ない。追加でお金を払うのでもう一度トライしたい」とガイドに申し入れ、午後も引き続きフラミンゴを探す事に。この間、ガイドがあちこちに連絡を取り、「ある所にいるらしい」という情報を得て午後のツアーを行いました。

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そしてついにフラミンゴの大群に遭遇しました。ここに至るまでの経緯はあまりにも凄く、この場ではちょっと説明出来ません(というか秘密)これぞ探し求めていた野生のベニイロフラミンゴの大群です。決して動物園での光景ではなく、まさに野生のフラミンゴです。

何十枚も撮影した中で左画像が私にとっての最高傑作画像です。湖上のフラミンゴと飛び立つフラミンゴが同時に写っています。

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撮影はフラミンゴ達を刺激しないよう群れから約100mほど離れ、決して高性能ではないデジカメで帆船の揺れを受けながらのものでした。フラミンゴは面白い習性があるようで、突如として真一列になるのがとても不思議でした。

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画像では表現に限界があります。実際には非常に多くのフラミンゴの大群に遭遇しました。コロンビア・グアヒラ半島・そして南米大陸最北端の地でこれだけのフラミンゴの画像を紹介した日本人は私が初めてかもしれません。

フラミンゴ観察ツアーは「運」を伴います。前述の通り行けば必ず出会える訳ではなく、空振りに終わる事もあります。しかしながら県都リオアチャからたった数十分の移動と帆船に揺られて進み、運が良ければ野生のフラミンゴの大群に出会えます。決して何時間もかけて行くような秘境・僻地ではありません。この点でも観光スポットとして一押しの場所と言えます。

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南米大陸最北端・グアヒラ半島(2)

日本人の方々はおろか、世界的にもまだ殆ど知られていない南米大陸最北端のグアヒラ半島。今回は「塩」がテーマのツアーをご紹介します。

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この日はグアヒラ県都リオアチャから北へ約1.5時間ほどの場所にあるManaure(マナウレ)に向かいました。このマナウレは塩田で知られている町です。ルートは舗装された道を進むのが一般的ですが、この日は気難しいドライバーの独断で「最短ルート」で行く事になりました(最短時間ではありません)。これが後でビックリするルートだったとはこの時には全く知らされませんでした。使用した車はご覧の通り悪路もスイスイ行ける4WD車です。

途中、ドライバーが小さな店で30個入くらいの安いパンを買っていきました。右画像に写っている後ろ姿の女性がWayuu族の女性です。Wayuuの女性はこのように薄手の伝統衣装を身にまとっています。

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パンを買い込んで一路マナウレへ・・・と思った直後からご覧のような乾燥した一帯をガタゴト・右へ左へとすさまじい道を進む事になりました。その光景たるや「アフリカのサバンナ」そっくりのすごい光景でした。道とは言えない所の途中にはロープが掛けられ、一旦停止せざるを得なかったのですが、茂みから出てきたのは何とWayuuの子供達でした。そうするとドライバーがおもむろに袋からパンを取り出して子供達へ・・・そう、大量のパンは子供達へのプレゼントだったのです。通せんぼをして通行者からお金をもらっているようで、このドライバーはお金ではなく食べ物の方が良い事を知っていたのです。

グアヒラ半島に数多くいるWayuuの人々はその殆どが水すらない大乾燥地帯に住んでいます。昨今子供達が栄養失調で次々に亡くなっているニュースが報じられ、私もその事は知っていました。実際その現場に足を踏み入れると、原因はどうやらあえてこの条件下の中で住む事を選んでいるからだと分かりました。

この後通せんぼが10ヵ所ほど続き、その度にドライバーはパンを与えていました。私自身貴重な体験をしました。大砂漠地帯にひっそりと住んでいるWayuuの人達を何人見た事か・・・

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そうしてたどり着いたのがマナウレです。町の外れにはWayuuの言葉で何かが書かれていましたが全く判読不可能でした。中・右画像はお目当ての「塩の山」です。

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マナウレには海水から塩を作る製塩工場があり、塩の山を見学する事が出来ます。検索サイトで「Salinas de Manaure」で検索するとマナウレの塩の山の画像が多数見られます。左画像はある程度精製された純白の塩の山です。高さはゆうに5mはあったと思います。中画像は精製前の結晶上の塩です。結構大きな粒で、塩飴のように口の中で転がしましたが「しょっぱい 」そして右画像は塩を入れた袋を積んだトラックがエンストして、置き去りにされた塩を積み上げたものだそうです。

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こちらはWayuu族の為の塩田です。マナウレでは製塩会社とWayuu族が共存して塩田を持ち、塩を作っています。小さな区画に分けられているのがWayuu族の塩田です。この水は海水を引き込んだもので、これを約二週間かけて天日でじっくりと乾燥させ、塩を作っています。塩田のある区画がなぜか赤くなっています。

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そしてこちらが製塩会社所有の塩田です。こちらは大分干上がっていました。こちらでも所々塩の山が見られ、何とも幻想的な光景でした。

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道が白っぽく見えますが、これは全て塩です。この塩田では塩の上を通過します。何となくボリビアのウユニ塩湖にも似ているように見えますが、こちらはすぐ近くがもう海です。
この日はWayuu族による塩作りの様子は見られませんでしたが、タイミングが合えば伝統衣装を身にまとい、日焼け止めとして墨を顔に塗って顔面が真っ黒のWayuu女性の姿も見られるようです。

このツアーに参加する場合には薄手の長そでシャツにジャージなどの軽快な長ズボン、帽子、サングラス、リップクリーム、日焼け止めは必需です。グアヒラの日差しは厳しく、且つ白い塩の照り返しは相当なものです。私はこれら完全装備でツアーに臨んだ為、全く日焼けせずに済みました。

コロンビアの塩関連の観光名所と言えばボゴタ近郊にある「シパキラ岩塩坑道」が有名で、私自身は今までコロンビア全土で消費される食卓塩の大半はシパキラ産だと思い込んでいましたがそうではなく、ここグアヒラ県マナウレの塩も「海の塩」として特に地方都市に流通している事を初めて知りました。

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南米大陸最北端・グアヒラ半島(1)

12月最初の三連休を利用して、Guajira(グアヒラ)県を訪問しました。このグアヒラ県は大半が半島状になっていて、ここはコロンビア・そして南米大陸最北端の地でもあります。

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グアヒラ県都Riohacha(リオアチャ)へは首都ボゴタから空路約1時間40分ほどです。リオアチャへ近づく際、一旦カリブ海へ抜けた後に旋回して着陸態勢に入るのですが、驚いたのは沖合の海の美しさでした。カリブ海沿いの町といえば世界遺産で有名な「カルタヘナ」には何度も降り立っていますが、沖合の海はここまで美しくはありません。

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リオアチャ空港に降り立つと「フラミンゴ」がお迎えです。なぜフラミンゴなのか、それは後でご説明します。そして中・右画像は最終日に出発フロア側で撮影したものです。中画像はグアヒラ県に多数いる先住民族・Wayuuの文字です。何が書いてあるのかさっぱり分かりませんでした。そして右がスペイン語による表記です。どうやら両方とも同じ表記で「リオアチャ・パディージャ提督国際空港」という意味です。

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リオアチャの町は空港からタクシーで約10分(2017年12月現在10,000コロンビアペソ)程度でとても近く、町はひなびた所です。

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海岸に沿った町のメインストリート沿いには朝から夜まで前述のWayuu族の女性が編む手提げバッグ(Mochila)が所狭しと並べられます。民芸品好きにはたまらない光景ではないかと思います。右の女性がWayuu族の方です。女性はマンタ(マント)と呼ばれる独特の衣装を身にまとい、肩掛けバッグその他を編んでいます。

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こちらもWayuu族女性手編みの品々です。私がなぜこのグアヒラ半島に赴いたか、それは先日の日本一時帰国時に東京のProcolombia(コロンビア貿易投資観光促進機構)事務所にご挨拶に伺ったのですが、その際「日本の方々にグアヒラを紹介したい」という話が出され、拝見した画像があまりにも素晴らしかった為、衝動的に現地視察を決めたというのが経緯です。今回のグアヒラ旅行は本当に「即決」でした。

観光でコロンビアを訪れる日本人の方々は昨年・今年と飛躍的に増加している事を私自身実感しているのですが、その中での「南米・そしてコロンビアの新しい観光スポット」として是非ともこの南米大陸最北端のグアヒラ半島を日本人の方々に紹介したく、今回投稿します。

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こちらは今回宿泊したホテル最上階から撮影した画像です。左画像の見えるのがグアヒラ半島です。これをずっと行った先には砂漠地帯があり、最果ては南米大陸最北端です。中画像は海岸・そして海に突き出た桟橋です。撮影したのが早朝だった為、光線の具合で画像が今一つでしたが、これが日中ともなると海岸はとても美しい姿を見せていました。

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グアヒラ半島で獲れる魚介類の代表的なものが小ぶりのPargo(鯛)、Sierra(サワラ)、Camaron(エビ)などです。今回の滞在中に食べたのはこれらの魚介類ばかりで、結局肉の類は一度も口にしませんでした。

左はリオアチャ近郊で食べた鯛の素揚げです。添えられているのは干しブドウ入りのココナッツライスとパタコンと呼ばれている揚げバナナです。中画像は同じ鯛のいわゆる煮付けです。海岸地方で煮付け料理はなかなか珍しいのですが、美味しかったです。そして右がケチャップたっぷりのエビピラフです。画像ではよく判りにくいですが、実はこの中に相当数のエビが埋まっていて、総量の半分はエビではないかと思ったほどでした。

次回以降複数回にわたってグアヒラ半島の観光スポットをご紹介します。いずれも県都リオアチャから近く、今回の訪問の感想としてはこのグアヒラ地方は「日本人向けの新たな観光スポット」として是非とも紹介したい、それに値する観光素材を持っている場所でした。

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ボゴタでの食生活向上計画

前回ご紹介しました通り、ボゴタ市内北部に日本食材や魚介類を取り扱う「Hipermar」新店舗がオープンしました。この新店舗開店により付近にお住まいの日本人の方々などは随分便利になったのではと想像します。

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それに合わせてという事ではありませんでしたが、今回の一時帰国の際に調達・持ち帰った様々な品々の中の一つがこの「土鍋炊飯器」です。この土鍋で約一合のご飯を炊く事が出来ます。ボゴタにお住まいの日本人の方々は昨今どんどん増えているようですが、土鍋でご飯を炊いているお宅はさすがに少ないのでは。

私はカリフォルニア米を炊いていて、これはいわゆる日本の米とは若干異なるので同じような食味は出せませんが、それでも 土鍋で炊いたご飯はなかなかイケる味です。

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Hipermarの新店舗は私にとっても便利な存在になりました。店内には魚介類も並んでいて、その中で目に付いた一つが左画像にあるロブスターの赤ちゃんのようなものです。このエビは店員に申し出れば、例えば「10個(Diez Unidades)」など数(Unidad)指定で購入する事も出来ます。 早速このエビを使ってダシを取り、味噌を加えて頂きました。磯の風味がしてこれはメチャうまでした 土鍋炊きご飯と共に「小料理あらい」の新メニューに加えます。

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今回の新店舗開店に合わせて新たに仕入れた日本食品の中には、前回もご案内しました和菓子などもあります。以前限定品として一部の方々に販売した品々です。左の大福餅は意外な事に日本人だけではなく、中国・韓国人の他にコロンビア人も結構買っているようで、私が店内にいた際にちょうどコロンビア人男性が買っていきました。コロンビア人はいわゆる「甘い豆 」は決して受け入れないと思っていたのですが、意外でした。

中画像の「ポッキー」、ボゴタでは既に一部店舗で韓国製の同じような製品が販売されています。それは承知していて、前回一時帰国の際に日本でポッキーを買ってHipermarにお土産として渡して「これは売れるから」と進言して、今回の仕入れ・販売となりました。ポッキーはコロンビア人の「コスプレ」関係者には有名な存在である事を知っていますので、売れると信じています。

今回入荷の「日本のスイーツ」系で一番数が少ないのが右画像の「たい焼き」です。これは早い段階で品切れになると思います。お早目に買い置きしておいてください(笑)

それにしても、昨今の首都ボゴタにおける日本食材等の普及ぶりはめざましいものがあります。これからもどんどん向上すると良いですね。

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