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南米大陸最北端・グアヒラ半島(2)

日本人の方々はおろか、世界的にもまだ殆ど知られていない南米大陸最北端のグアヒラ半島。今回は「塩」がテーマのツアーをご紹介します。

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この日はグアヒラ県都リオアチャから北へ約1.5時間ほどの場所にあるManaure(マナウレ)に向かいました。このマナウレは塩田で知られている町です。ルートは舗装された道を進むのが一般的ですが、この日は気難しいドライバーの独断で「最短ルート」で行く事になりました(最短時間ではありません)。これが後でビックリするルートだったとはこの時には全く知らされませんでした。使用した車はご覧の通り悪路もスイスイ行ける4WD車です。

途中、ドライバーが小さな店で30個入くらいの安いパンを買っていきました。右画像に写っている後ろ姿の女性がWayuu族の女性です。Wayuuの女性はこのように薄手の伝統衣装を身にまとっています。

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パンを買い込んで一路マナウレへ・・・と思った直後からご覧のような乾燥した一帯をガタゴト・右へ左へとすさまじい道を進む事になりました。その光景たるや「アフリカのサバンナ」そっくりのすごい光景でした。道とは言えない所の途中にはロープが掛けられ、一旦停止せざるを得なかったのですが、茂みから出てきたのは何とWayuuの子供達でした。そうするとドライバーがおもむろに袋からパンを取り出して子供達へ・・・そう、大量のパンは子供達へのプレゼントだったのです。通せんぼをして通行者からお金をもらっているようで、このドライバーはお金ではなく食べ物の方が良い事を知っていたのです。

グアヒラ半島に数多くいるWayuuの人々はその殆どが水すらない大乾燥地帯に住んでいます。昨今子供達が栄養失調で次々に亡くなっているニュースが報じられ、私もその事は知っていました。実際その現場に足を踏み入れると、原因はどうやらあえてこの条件下の中で住む事を選んでいるからだと分かりました。

この後通せんぼが10ヵ所ほど続き、その度にドライバーはパンを与えていました。私自身貴重な体験をしました。大砂漠地帯にひっそりと住んでいるWayuuの人達を何人見た事か・・・

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そうしてたどり着いたのがマナウレです。町の外れにはWayuuの言葉で何かが書かれていましたが全く判読不可能でした。中・右画像はお目当ての「塩の山」です。

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マナウレには海水から塩を作る製塩工場があり、塩の山を見学する事が出来ます。検索サイトで「Salinas de Manaure」で検索するとマナウレの塩の山の画像が多数見られます。左画像はある程度精製された純白の塩の山です。高さはゆうに5mはあったと思います。中画像は精製前の結晶上の塩です。結構大きな粒で、塩飴のように口の中で転がしましたが「しょっぱい bearing」そして右画像は塩を入れた袋を積んだトラックがエンストして、置き去りにされた塩を積み上げたものだそうです。

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こちらはWayuu族の為の塩田です。マナウレでは製塩会社とWayuu族が共存して塩田を持ち、塩を作っています。小さな区画に分けられているのがWayuu族の塩田です。この水は海水を引き込んだもので、これを約二週間かけて天日でじっくりと乾燥させ、塩を作っています。塩田のある区画がなぜか赤くなっています。

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そしてこちらが製塩会社所有の塩田です。こちらは大分干上がっていました。こちらでも所々塩の山が見られ、何とも幻想的な光景でした。

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道が白っぽく見えますが、これは全て塩です。この塩田では塩の上を通過します。何となくボリビアのウユニ塩湖にも似ているように見えますが、こちらはすぐ近くがもう海です。
この日はWayuu族による塩作りの様子は見られませんでしたが、タイミングが合えば伝統衣装を身にまとい、日焼け止めとして墨を顔に塗って顔面が真っ黒のWayuu女性の姿も見られるようです。

このツアーに参加する場合には薄手の長そでシャツにジャージなどの軽快な長ズボン、帽子、サングラス、リップクリーム、日焼け止めは必需です。グアヒラの日差しは厳しく、且つ白い塩の照り返しは相当なものです。私はこれら完全装備でツアーに臨んだ為、全く日焼けせずに済みました。

コロンビアの塩関連の観光名所と言えばボゴタ近郊にある「シパキラ岩塩坑道」が有名で、私自身は今までコロンビア全土で消費される食卓塩の大半はシパキラ産だと思い込んでいましたがそうではなく、ここグアヒラ県マナウレの塩も「海の塩」として特に地方都市に流通している事を初めて知りました。

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