ここへ来て首都ボゴタは毎日好天が続いています。年間を通じてコロンビア観光のベストシーズンとされているのは、8月と12月から1月にかけてです。首都ボゴタに関して言えば、8月の場合にはミスト混じりの強い風が吹き、寒い時もあります。それに対して12月から1月は風が弱く、暑さを感じる日々が続きます。
今や南米コロンビアで唯一、日本人が常勤している旅行会社となっている当社ANDES TOURSでは、お一人様から催行している様々なオリジナルツアーを企画している事もあり、お陰様で年末年始には日本を含む各国から日本人の方々をお迎えします。この時期に当地を訪問される方々にとって、コロンビアは観光のベストシーズンと言えます。
そんな中、毎年恒例のコロンビア民芸品博覧会(Expoartesanias)を視察しました。このコロンビア民芸品博覧会は規模・質・数共にラテンアメリカ有数のもので、コロンビア国内各地から質の高い手工芸品などが一堂に揃い、購入も出来る最大の機会です。
展示・販売品の数々は「旅のお土産」レベルから、高いものは数千円・数万円ほどもする秀作もあり、コロンビアの民芸品・手工芸品の質の高さが一目で分かります。中には作品(販売品)の撮影を快く思わない業者さんも数多くいる為、各地の伝統工芸品の全てをご紹介出来ないのが残念なほどです。
上の画像は「Mochila(モチラ)」と呼ばれている先住民族手編みの肩掛けバッグです。この種の肩掛けバッグは二種類あり、画像のカラフルなデザインはWayuu族が手掛けているものです。もう一つの代表的な先住民族・Arhuaco族が手掛けるバッグは対照的に白黒のモノトーン調で、それぞれ使用している素材や肌触りは全く異なります。
このフロアはコロンビア国内各地の先住民族の優れた手工芸品が勢揃いしたエリアで、普段首都ボゴタではまず見かけない先住民族の人々が大集結していました。先住民族の方々を撮影すると気分を害する方々もいる為、一部の作品(場所)以外の撮影は控えました。
こちらはJICA(国際協力機構)が主導しているいわゆる「一村一品」プロジェクト・通称OVOPです。コロンビア国内複数の村などの名産品作り・販売を後押ししています。対象は物品・食品など複数に及んでいます。
コロンビア民芸品博覧会に出店しているのは物品だけではなく、各地の伝統食品・特産品などもあります。私はこちらも楽しみで毎年訪れています。中にはこれも先住民族が手掛けている無農薬コーヒーやコカの葉を使った珍しい炭酸飲料なども見られました。
左画像はコロンビア国内最南部・ナリーニョ県からの出品・エンパナーダです。エンパナーダ自体はどこでもごく普通に売られていますが、このエンパナーダの中身は真っ白なご飯とチーズだけという、珍しい一品です。少なくとも首都ボゴタではこのような具のエンパナーダはまず見かけません。そして右画像は野外の特設店舗です。窯の中で何かを焼いていました。
という事で毎年恒例のコロンビア民芸品博覧会2016の様子でした。ざっと視察しただけですのでご紹介した内容は少ないですが、それでもこれだけご案内したのは当ブログだけかと思います。博覧会は既に終了しましたが、引き続き皆様のコロンビアご来訪、お待ちしています。
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