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2016年8月

サンタンデール県・ブカラマンガ市と周辺訪問記(2)

滞在二日目はブカラマンガ市から南へ約1.5時間の場所にあるチカモチャ国立公園(Parque Nacional del Chicamocha)を訪れました。この一帯は今から約46億年前に形成されたとされています。その光景は「コロンビアのグランドキャニオン」とも言えるものです。各画像をクリックすると拡大出来ます。画像もお楽しみ下さい。

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チカモチャ国立公園観光の拠点は二つあります。上記画像はメサ・デ・ロス・サントス(Mesa de Los Santos)側です。こちらは移動途中の車窓がそれは素晴らしく、緑が多い一帯です。左画像はゴンドラ駅です。

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そしてこちらがパナチ(Panachi)・ウンパラ(Umpala)側です。こちらは一転して荒涼とした光景が広がっています。途中の街道はくねくねとしていて、乗り物酔いし易い方にはかなり厳しいルートと言えます。首都ボゴタから陸路となると必ずこちら側に到着します。過去にこのチカモチャ国立公園を訪れた方の大半は、移動途中で右や左に振られて散々な思いをし、更には荒涼とした風景のみだった、そんな印象があったのはこちら(パナチ)側に着いたからです。

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メサ・デ・ロス・サントス側とパナチ側は画像のゴンドラで結ばれています。2016年8月現在の料金は46,000ペソ(約1,640円)でした。どちら側から乗っても反対側で一旦降りて観光後に戻る事が出来る往復運賃です。特筆すべきは、この日は日曜日であったにもかかわらず、往復共にこのゴンドラの待ち時間はほぼゼロ、ガラガラでした。これだけの観光地でありながら、これは意外でした。

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ゴンドラが出発すると、いきなりほぼ垂直に落下するような急傾斜にビックリしました。このゴンドラは全長約6.3km、二つの地点を谷に沿ってV字型に結ぶもので、所要時間は20分以上かかります。利用前に予めトイレに行っておく事をお勧めします。

いきなりの急降下に肝を冷やした後は、目の前に46億年を経た壮大な光景が広がります。右画像に見える筋はパナチからブカラマンガへの街道です。これだけくねくねしていると、とても厳しい道のりだと思います。これからの各画像がぼやけているのはゴンドラの窓が曇っている為です。

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メサ・デ・ロス・サントス側とV字の谷底までは約1,200mの高低差があるようです。ここには中継地の駅がありますが周囲には何もなく、そのまま反対側のパナチ側へ再び上昇します。そうしてたどり着いたのがパナチ側でした。

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ゴンドラ駅を出ると山裾に沿って坂があります。なかなかきつい坂ですが、必ず上まで行って下さい。途中には売店がありますので、そこでボトル水を入手されてからをお勧めします。そこから見えるのが画像のこの光景です。コロンビアのグランドキャニオンにふさわしい、素晴らしい光景が広がります。

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パナチ側にはコロンビア人向けに遊戯施設がいろいろとあって興冷めという意見もあるようですが、純然にこの壮大な景色を見ているだけで十分でした。それはまさに地球レベルの歴史そのもので、観光地としてのコロンビアの新たな一面を知る事が出来ました。

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そして再びメサ・デ・ロス・サントス側へ戻りました。深い谷底側から見るチカモチャ大渓谷もまた素晴らしいものでした。最初に肝を冷やした垂直に近い傾斜部分を下から見たのが中画像です。 そして右画像は切り立った台地の様子です。この辺りを発掘すれば間違いなく化石がゴロゴロと出てくるでしょう。太古の歴史をまざまざと見せつけてくれるチカモチャ国立公園、良い思い出になりました。

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サンタンデール県・ブカラマンガ市と周辺訪問記(1)

ずっと仕事が立て込み、子供達に夏休みの思い出も残せないまま日々が過ぎていましたが、ようやく三日間だけ休暇を取る時間が出来たのを機に、首都ボゴタの北東にあるサンタンデール(Santander)県都・ブカラマンガ(Bucaramanga)市とその周辺を訪問しました。今回から複数回に分けてご紹介します。

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県都・ブカラマンガへはボゴタから空路約1時間、進行方向右窓側に座ると、着陸が近づく頃から遠くに万年雪を頂く連峰が見えてきます。これはエル・コクイ(El Cocuy)国立公園のRitacuba Blancoの姿です。

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そして突然眼下に広大な渓谷が広がり、更には台地の上にブカラマンガの町が見えてきます。ですので、ブカラマンガを訪れる際には進行方向右側に着席する事をお勧めします。この渓谷につきましては次回ご紹介します。

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ブカラマンガ空港は市内からかなり離れた高台の上に造られています。その為、空港から市内まではタクシー等で約30分以上かかります。空港ターミナルは小さいながら新しさを感じます。ブカラマンガ市は標高約950m、コロンビア第五の都市で人口約50万人です。

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こちらは宿泊したホテルにて撮影した画像です。左画像はブカラマンガ市内中心部の光景、中画像は南側の光景です。ブカラマンガ市はどうやら南側に向かって発展を続けているようです。そして右画像は同じホテルに宿泊した有名人で元コロンビア代表の名ゴールキーパー、オスカル・コルドバ氏です。かつてボカ・ジュニオール在籍時には南米クラブチャンピオンとして日本でのトヨタカップにも出場した、名キーパーの一人です。

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左画像は夕暮れ時の市内西部、そして中・右画像はホテル最上階から望む事が出来るブカラマンガ市の夜景の様子です。

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ブカラマンガ市内での食事(レストラン)ついて、特筆に値する所は見つけられませんでしたが、その中で市内及び近郊に複数店舗を持つ肉料理で有名なMercaganというレストランはなかなか良かったです。料金的には決して高くなく、その割に味はある程度評価出来るものです。さすが市内に店舗を複数展開しているだけあります。

中画像にあるポテトのようなものは「ユカ(Yuca・キャッサバ芋)」で、いわゆるお通しのようなものでした。しかしながらこの大きさが半端ではなく、首都ボゴタでこんな大きなサイズは見た事がありません。これには驚きました。

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こちらは翌朝・二日目のブカラマンガ市内の光景です。左・中画像は市内南部、そして右画像は市内西部の光景です。今回の旅行中、ブカラマンガ市内中心部には出向きませんでした。後にご紹介しますが、サンタンデール県全体の名産品としてはコーヒー・カカオの実、タバコ(葉巻)の葉などがあり、ブカラマンガ市はその流通拠点の商業都市という位置付けでしょう。次回からはブカラマンガ市郊外の名所などをご紹介します。

 

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