首都ボゴタからのSL観光列車ツアー
最近投稿頻度が下がっています。自己流で書いているこのブログを熱心にご覧になられている方など少ないでしょうが、たまに当地在住の日本人の方々から「ブログ見ていますよ」と告げられると、投稿を止める訳にもいかないかなと思っています。私の投稿は仕事柄観光・旅行に関するものが多く、今回もまた旅行関連です。
先日、ベネズエラからご来訪されたご夫妻を首都ボゴタから日曜・祝日のみ催行しているSL観光列車ツアーにご案内しました。SL列車ツアーはご夫妻のご希望でした。
1992年から観光用として運行しているこのSL列車は既に20年以上も営業を続けていますが、未だに衰えぬ人気を誇っています。乗車チケットは全て事前購入制で全席指定です。SLが14両の客車と最大約580人の乗客を乗せて北へ50kmほどの「シパキラ」まで往復します。我々はこの日、市内北部にある「ウサケン」駅から乗車しました。
こちらがSL機関車の雄姿です。後ろの青い建物はカナダ系油田探査会社の自社ビルです。古いものと新しいものとのアンバランスが絶妙です。
左画像は乗車中のご夫妻、中画像は各車両を巡回して演奏するバンドです。軽快な演奏で旅気分を盛り上げる余興は昔からです。そして右画像は「食堂車」です。我々は途中からこの食堂車へ移動しました。ここでは飲物の他、軽食を取る事も出来ます。
列車の車内では、移動中に列車運行会社がオプショナルツアーとして「シパキラ」「ネモコン」の各岩塩坑道を巡るツアーを募集します。我々はネモコン岩塩坑道ツアーを申し込みました。これはSL列車運行会社がシパキラ駅から専用バスを仕立て、現地まで送迎します。料金にはバス利用代・岩塩坑道入場料が含まれています。
ネモコン岩塩坑道行きのツアーバス車中では、付近にあるレストランの従業員がメニューを持って乗客から注文を取り付けます。見学を終えてレストランに入ったらすぐに食事が出来る配慮です。以前と比べるとツアー自体の質が向上してきました。
そして上記画像が「神秘のネモコン岩塩坑道」です。現在、チリで33人の鉱員が閉じ込められ、奇跡の脱出を果たしたあの事件を題材とした映画の撮影中です。
白っぽく見えるもの、これは全て太古の海の塩です。数千万年前以上のものとされています。このような神秘的な光景はネモコン岩塩坑道特有で、シパキラ岩塩坑道では見られません。ご夫妻も感動されていました。
ちなみに私はネモコン岩塩坑道にて日本人向けガイドとして認められている為、他のグループとは別行動で見学する事を許可されています。
そしてこちらが予めツアーバス車中で注文しておいたメニューです。レストランに着くとテーブルには私の名前を書いた紙が置いてあり、何も言わずとも品々が運ばれました。ちなみに注文の際にはスペイン語が分からないと困難ですが、私がガイドのこのツアーでしたら全く問題ありません。
そして昼食後、再びツアーバスに乗車して列車が停車しているカヒカ(Cajica)町で合流し、帰路に就きました。首都ボゴタへの道のりの際には、座席が行きとは反対方向になります。我々が乗車した車両は行きは先頭から二両目でしたが、帰りは最後尾から二両目になりました。14両編成の列車はそれは長いものです。
この日は好天に恵まれ、移動途中は右画像にある高原地帯の風景を満喫しました。そしてツアー終了。ご夫妻もSL観光列車ツアーを楽しまれたようです。
当社ANDES TOURSではこのSL観光列車ツアーを事前申込制でお一人様から催行しています(列車チケット・昼食・日本語ガイド込み)。御利用をお待ち致します。
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