コーヒー生産国コロンビアに新タイプのカフェがオープン
コロンビア国内で今や各都市に必ずあるカフェがFNC(コロンビア国立コーヒー生産者連合会)直営のJuan Valdez(ファン・バルデス) Cafeです。主要都市には必ずと言ってよいほど店舗がある一大コーヒーショップと言えます。
そんなJuan Valdez Cafeが既存店とは全く異なるスタイルで首都ボゴタにこの度オープンさせたのが、画像の「Juan Valdez Cafe Origenes」です。この店舗はボゴタ市内有数のグルメゾーンの中にあり、外壁には木材を多用しています。私の勤務先から近い事もあり、先日からこのカフェに何度か足を運んでいます。
店舗は三階建てとなっており、一階と二階にはテーブル席+二階には一部ソファ席があり、三階はオープンテラススタイルとなっています。
このJuan Valdez Cafe Origenesが既存店と大きく異なるのは、既存店はコーヒーを「紙コップ」で提供しています。かなり辛口の意見となりますが、私に言わせればこれは非常に安っぽく感じます。しかしOrigenesは左画像のようにカップで提供されます。
そしてOrigenesではJuan Valdez Cafeの店舗では初めて、一杯ずつ何と「サイフォン(当地ではシフォンの呼び名)」を使用し淹れています。しかもそのサイフォンが全て「日本製(Hario社製)」これにはかなり驚きました。
店内が混み始めると、最初に会計を済ませた後に中画像の「番号札」を渡され、自分は好きな席に座って札を置いておくと、何と店員が出来たコーヒーを席まで運んでくれます。まるで本格カフェさながらの待遇です。
しかもサイフォンで淹れる際には何と一杯分ずつ豆を挽くというこだわりようで、そんなコーヒー(当地ではTintoの呼称)が一杯たったの2,600コロンビアペソ(約140円)という安さです。
テーブルに使われている木材は「コーヒーの木」を加工したもので、こだわりを持った店内となっています。
そして肝心のコーヒーの味ですが、訓練を受けたバリスタによりサイフォンを使ったコーヒーは、実にマイルドで喉をスッと通る感じです。既存店のコーヒーは正直な所、苦い上に濃くて砂糖なしのストレートでは飲み辛い感じですが、このOrigenのコーヒーの何とまろやかな事「たったの140円でこんなに質の高いコーヒーを飲めるとは」最初の一口が喉を通った瞬間、即座に感じました。
元々コロンビア国内ではコーヒーを作るのにサイフォンというものを使う習慣がなく、昨今「日本」からの輸入品により史上初めてコロンビアでもサイフォンコーヒーが飲めるようになりました。今回新規オープンしたJuan Valdez Cafe Origenesはそのサイフォンをフル稼働させている、コロンビア国内では全く新しいタイプのカフェです。
こちらが二階奥の一角です。ちょっと「隠し撮り」をしました。ここに並んでいる器具の全てが日本のHario社製のサイフォンやコーヒーメーカーなどです。中には「アイスコーヒーメーカー」もあります。これにもちょっと驚きました。
豆売りに関しては既存の「Kiri Cafe」がコロンビア国内では最高級のものを揃えている事に変わりありませんが、コーヒーの国・コロンビアに数多く・いや無数にあるカフェの中で「安くて美味しい、しかもちょっとお洒落」として新たに登場したのがこのJuan Valdez Cafe Origenesと言えます。
ちなみにここはいわゆる観光スポット(旧市街地区)からは離れており、付近には日本大使館や一部の日本企業のオフィスがある「ビジネス街」に位置していますが、話題の種に訪れてみてはいかがでしょうか。
Juan Valdez Cafe Origenes: (住所) Calle 70 No.6-09 (Embassy Suites Hotelの目の前)
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