シパキラ・岩塩坑道と大聖堂
本題に入る前に。
つい最近、googleなどで「コロンビア 日系旅行会社」で検索すると、当社ANDES TOURSとは別に下記の記事が出てくる事を知らされました。
当社及び当方はこの記事及び宗教団体とは全く無関係であり、当地コロンビアにおいて宗教活動及び勧誘行為は一切行っておりません。
但し誤解のないように申し上げますと、何人(なんびと)にも「信教の自由」というものがあります。私も毎年伊勢神宮参拝を欠かしません。ですので、前述の宗教活動その他を否定・批判するつもりは毛頭ない事を明言します。
という事で「本題」です。ここの所航空券販売の方は一服状態ですが、ガイド業務が続いています。数年前には有り得なかった職務で、日々勉強です。その中で、首都ボゴタから北へ約50kmほどの場所にある「シパキラ」の岩塩坑道へ、三週連続で全く異なるお客様方をご案内する事になり、こちらも我ながら驚いています。
入場券売り場の前にこのようなプレートがあります。これは2007年に当地の有力紙が「コロンビアの素晴らしい場所七選」←こちら(英語版)を公募し、最高得票を得た「コロンビア一の観光地」に輝いた記念に設置されたものです。再び公募し、更に投票方法を変えると、もしかすると別の場所になる可能性もありますが・・・
とは言え、現時点でこのシパキラ・岩塩坑道は「コロンビア国内で一番素晴らしい場所」に認定されています。
シパキラの岩塩坑道は、1801年に「フンボルト海流」の名で知られる、ドイツ人の地質学者アレクサンダー・フォン・フンボルトがこの地を訪れ、地下に大規模な岩塩鉱脈の可能性を示しています。
それ以来200年以上にわたり、素掘りから機械・ダイナマイト等様々な方法で未だに岩塩の採掘が行われています。現在ではシェールガス・オイルの採掘と同様の方法で高圧の水を注入し、塩水だけを抽出・汲み上げています。画像は「岩塩の層」です。白く浮き出ている部分は約1億年以上前の海の塩の層です。
坑道入口から一般公開されている坑道内部の最深部までは、高低差約30~35mです(この山の最上部からは約180m)そこには画像のような「塩の滝」が現れます。これは岩塩が地下水と共に壁を伝って染み出たものです。その高さは約18mとされています。
壁一面がまさに塩の滝と呼ぶにふさわしい場所で、最上部からは本当に滝の如く塩が落下しているように見えます。実際、この画像で記念撮影をされている方々の足元には、今も岩塩を含む地下水がチョロチョロと流れているのです。
そしてこちらが有名な「塩の教会」・大聖堂です。ご覧の十字架は左右約10m・高さは約16mあるとされています。地下にある十字架としては世界最大級なのだそうです。この日は大聖堂にて、ウルグアイから来訪したバンドネオン楽団の無料コンサートが行われていました。たまたま居合わせた我々はラッキーでした。
ちなみにこの大聖堂と十字架、実は「二代目」なのです。現在一般公開されているのは「二層目」にあたる通称「Potosi(ポトシ)」と呼ばれる坑道区で、1954年から1992年まではこの更に上にある「Guasa(グアサ)」という坑道区の中に最初の大聖堂と教会が作られ、一般公開されていました。私はこのGuasa坑道区にあった十字架を見た事はありません。
シパキラ岩塩坑道内部はよく整備されています。最深部には太古の海から出来た塩の結晶の塊をあちこちで見る事が出来ます。また、一部には素掘りの頃・人間が一人やっと通れるほどの坑道を再現した場所もあります。
前述の通り、このシパキラ岩塩坑道を三週続けて日本人グループ観光のお客様をご案内するとは、私がこの地に来た当初は夢にも思いませんでした。このシパキラ岩塩坑道からほど近い所に「ネモコン」岩塩坑道もあり、両方を日本人の方々へご案内しているのは、当社ANDES TOURSが唯一です。皆様の御利用をお待ち致します。
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