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さっちゃんのまほうのて

この投稿はコロンビアとは全く関係ありません。たまにはこんなのも良いかなと。

今日は娘の授業参観の日でした。数十年前までは参観「される」立場でしたが、今や親として参観するという立場を今もって不思議な気持ちで受け止めています。

Img_2488 参観開始までに時間があったので、教室の書棚にあった数多くの中から何気なく取り出した一冊がこの本でした。タイトルは「さっちゃんのまほうのて」

本当に何気なく手が出た一冊だったのですが、読んでいくうちにのめり込みました。のめり込むとはこの事で、何度も何度も読み返して、周囲が全く見えなくなってしまった程です。

あらすじです。

先天性四肢障害という右手の指が全くない障がいをもったさっちゃんが、幼稚園でのままごとの最中ににお母さん役を名乗り出た所、友達の「指のない子は駄目」という一言によって傷つき、幼稚園を飛び出して家にたどり着くなり、お母さんに涙ながらに「どうしてみんなみたいにゆびがないの?」「しょうがっこうになったらはえてくる?と訴えかけ、お母さんも涙ながらに「ずっといまのままよ」と宣告するしかなく、失意にうちひしがれ登園放棄してしまいました。

しかしながらお父さんと手を繋ぎながら散歩している最中に悩んでいる思いを打ち明け、お父さんから「さちこのてはまるでまほうのてだね」と言われ、障がいと一生付き合っていく決意を決めたというものです。

絵本の最後の場面は、仲直りをした友達のみんなとジャングルジムに登りながら「さっちゃん、おっこちないで!」「へいき!だって、さっちゃんのてはまほうのてだもん!」と元気良く叫んで終わります。

私が子供向けの本を見て泣いたのは、小学校の頃に授業で先生が朗読された「かわいそうなぞう」以来の事です。この時も教室中ですすり泣く声が聞こえました。戦時中の方針により、数多くの動物達が薬殺される中、三頭の像は餌をもらおうと必死に芸をするも、ついに力尽きて餓死してしまった、この物語に泣いた人もいらっしゃる事でしょう。

この本を読んで泣いたのは、指がない事の悲しさよりも、小さいなりに一生障がいと共につき合っていくと決めた、さっちゃんのその前向きな意思に感動しての事でした。

正直な所、この本を読み返し続けているうちに胸にこみ上げるものがあり、授業参観どころではありませんでした。かなり動揺してしまったので、しばらく教室に入れませんでした。たまたま偶然手にしたこの本ですが、あまりにも感動してしまい、そのまま返却する気になれず、しばらくお借りする事にしました(勿論ちゃんと返却します・・・)

調べたところ、この「さっちゃんのまほうのて」は25年間で65万部を売り上げる「静かなベストセラー」になっているようです。

子供の思いはいつも実直であり、透き通っています。親として子供にどうあるべきか、改めて思い直す一冊でもあります。

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