世界一長い(かも)コロンビア・ボゴタの自転車&歩行者天国
首都ボゴタにおいて日曜・祝日の7:00AM~2:00PMの間、主要道路の片側車線を使って開催されているのが"Cicrovia(シクロビア)"と呼ばれているものです。これは直訳すると「自転車道」ですが、自転車だけではなく歩行者も勿論「大手を振って」歩く事が出来ます。
右画像端に我が家族がちょっと写っています。このシクロビアでは自転車に乗る人、ローラースケート(インラインスケート)を楽しむ人、そして散歩をする人など様々です。
1974年に初めて実施されたこのシクロビアは現在まで既に40年近くなります。この間どんどん実施距離が延伸され、今や大都会ボゴタを網羅する総延長距離は何と「121km」にも及びます。
常設の歩行者天国として世界最長距離を誇るのはコペンハーゲンや中国の武漢などが挙げられています。ギネスブック等、公式認定機関には認定されていないようですが、日曜・祝日に限定した上で世界最長を誇る自転車&歩行者天国は、ここコロンビアのボゴタにおける120km超というのが圧倒的な長さのようです。
また、シクロビアを利用している人達の数も推計「百万人」に及ぶとの事です。長さ・規模共に非公式ながら「世界最大級」かもしれません。
ちなみにシクロビアの歴史及び総延長距離・利用者数に関する記述はボゴタ市の「体育局?(Instituto Distrital de Recreacion y Deporte - IDRD)」←こちらを参照しました。
この自転車&歩行者天国は経済面で自動車の通行を制限させるよりも、はるかに効果があると思います。自動車でしたらさっさと通過してしまう沿道の商店やスーパーに立ち寄りちょっと買い物をする、或いは休憩して近くのレストランでブランチをしたりジュースやコーヒー・軽食類などを買い求めるなど、その影響は相当なものです。故に車社会の大都会ボゴタにおいて規模が拡大し、数十年も続けられている訳でしょう。
首都ボゴタでは開催日を限定した自転車天国の他に、実は常設の「自転車専用道路」もあります。こちらは"Cicroruta(シクロルータ)"と呼ばれ、シクロビアとは区別されています。このシクロルータの距離ははシクロビアよりも更に長く設置されており、総延長距離は推計200km前後と思われます。世界中の大都市でこれだけ自転車利用者を優遇しているのはそう多くない筈です。
首都ボゴタに関して言えば車社会である一方、自転車所有者が多いのが特徴です。「自転車専用駐輪場」を設置しているアパートも少なくありません。
画像は「サイクルショップ街」です。自転車専門店がまさに「軒を連ねた」地区が市内のあちこちに見られます。そこに並んでいる自転車は安価なものから、高いものですと数十万円単位の本格的競技用のものまで様々です。
自転車で数十万円はまさに高級品で、その中にはトップブランドとして日本の「シマノ」社の部品も数多く並んでいます。自転車競技のプロ関係者の間で「シマノ」の名を知らない人は「モグリ」と断言出来る程、有名な自転車パーツメーカーとして知られるシマノ社の部品は、ここボゴタでもやはり高品質ブランドの象徴です。
拙文である私の投稿とは別に、こちらでより詳しい記述がありますのでご一読下さい。
非公式ながら「世界最長級の自転車・歩行者天国」を、日曜・祝日のボゴタで楽しんで頂きたいと思います。120km超は自転車で巡っても相当な距離ですが、沿道では様々な光景に巡り合える事でしょう。
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