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世界最強!インラインスケート王国・コロンビア

前回に引き続き コロンビアが「世界一」を誇るもの"特集"です。前回の「自転車・歩行者天国の総距離数世界一」は公式に認定されていないようなので、タイトルに(かも)を付けましたが、今回の競技としての「インラインスケート」でコロンビアは紛れもなく「世界最強」です。

以前「コロンビアが世界チャンピオンのスポーツとは」 というタイトルで、このインラインスケートについて投稿した事があります。コロンビアにおける正式な「国技」は、以前日本のテレビ番組でも紹介した「テホ(Tejo)」です。これは結構反響を頂きました。それとは別に、現代のコロンビアにおけるスポーツでサッカーをしのぐ圧倒的な強さを誇るのがこのインラインスケート競技です。

その証拠に今年9月、韓国・麗水(Yeosu)で行われたインラインスケート・ワールドカップにおいて、コロンビアが獲得した総メダル数は何と「43」これは開催国・韓国をしのいでダントツのトップでした。つまり「ワールドチャンピオン」です。詳しくは下記サイトをご参照下さい。

2011 Yeosu World Cup Roller Speed Skating Championshipsメダル獲得一覧

現在、インラインスケート競技における「世界二強」と言えば、コロンビアと韓国が挙げられます。その韓国が地元で開催したワールドカップでコロンビアがメダル総数の3分の1を獲得したのですから、その実力の程がお分かり頂ける事でしょう。

しかも、メダルを獲得した国数が少ないように見えますが、大会公式サイトを見るとワールドカップに参加した国は"113ヶ国"その中でコロンビアがメダルを総取りした事が分かります。

Img_7210 Img_7212 コロンビアが何故ここまで強いのか、もっと詳しく掘り下げて取材をしてみると良いかもしれません。少なくとも言えるのは、コロンビアは意外にもインラインスケート競技に適した環境が整っている事です。それは日本をはるかにしのぎます。

コロンビア国内にお住まいの方々でも気がつかないと思いますが、主要な町には「インラインスケート専用競技場」があります。日曜日にはレッスンもあり、ジュニアの頃から競技を始める人もいます。

Img_7718 加えて、前回ご紹介した121kmに及ぶ首都ボゴタの「自転車・歩行者天国」において、インラインスケーターは自由気ままに走り続ける事が出来ます。そこには何の制限もありません。コロンビアで始まった自転車・歩行者天国がインラインスケート競技の強豪を生んだのか、それは定かではありません。しかしながら、インラインスケーターにとってコロンビアという国はとても良い練習・競技環境を持っている事は間違いありません。

Img_7222_2 経済的に裕福ではない家庭にとって、インラインスケート競技に必要な用具一式を揃えるのは容易ではありません。スケート靴は決して安い金額ではないのです。想像するに選手の殆どは中流家庭の子息と思われます。それでも、練習場となるインラインスケート専用競技場が無料で誰でも利用できる、この環境は素晴らしいと思います。

当のコロンビア国内では、娯楽としてのインラインスケートは広く人気があり、子供から大人まで一度は路上を滑走してみたいと、スケート靴を買い求める人も少なくありません。しかしながら競技としてのインライスケートは、サッカーに比べるとまだまだマイナーなスポーツと言えます。

日本の皆さんがコロンビアで盛んなスポーツと言えば、間違いなく「サッカー」を挙げる事でしょう。しかしそのサッカー、コロンビア代表はここ数年低迷にあえいでいます。その一方、インラインスケートは「世界最強」の地位をがっちりと固めています。コロンビアにおける「現代スポーツの国技」と称しても差し支えないでしょう。

下記に「世界最強・南米コロンビアのインラインスケート競技」と題した動画を投稿します。これは日曜日のジュニア向けレッスンの光景です。本来、日本のテレビ局の某番組用に撮影していたのですが、一向に放映する気配がないので、動画撮影者である私の権限で皆さんに公開します。

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