コロンビアを代表する建築家、ロヘリオ・サルモナの建築物を訪ねて
先日ご案内通り、日本からご来訪中のお客様と共に、コロンビアを代表する建築家である"ロヘリオ・サルモナ(Rogelio Salmona)が手掛けた建築物の数々を視察しました。
ヴィルヒリオ・パルコ公立図書館(Biblioteca Publica Virgilio Barco)です。ここは首都ボゴタ最大の面積を持つ「シモンボリーバル公園」に隣接した建物です。
実の所、私はこの公立図書館に初めて足を運びました。サルモナ独特の、円形・そして流れるようなラインが特徴の建物です。また、建物を貫くように「水の流れ」が表現され、よく整備されています。建物に丸みがある分、直線・直角の建物よりも落ち着きがあります。それにしても首都ボゴタには実に数多くの図書館がある事に驚かされます。その点でボゴタ市民は恵まれているように思います。
先日ご紹介しました旧市街地区にある「ガルシア・マルケス文化センター(Centro Cultural Gabriel Garcia Marquez)です。こちらも円形・流線型の建物です。
このガルシア・マルケス文化センターは今まで何十回と「通り過ぎた」事はありますが、興味と関心を持って内部に入ったのは今回が初めてでした。
こちらもボゴタ旧市街地区にある「ヒメネス通りの景観」です。これもサルモナが手掛けたものです。
この場所はそれまで車が行き交う通りでしたが、2000年にトランスミレニオ新交通システムが開通した際、ここを通行止めにして水の流れを表現しています。これも流れるようなデザイン、そして所々に丸みがあります。
左画像手前に見えるのが「サンタマリア闘牛場」そしてその向こうの高い建物が、サルモナが手掛けた「パークタワー(Torre del Parque Residencial Complex)」です。
場所によっては闘牛を見る事が出来る環境にある、緑に囲まれたこのアパート群も彼が手掛けたもので、彼は実際住んでいたそうです。
大統領府からほど近い場所にある「国立公文書館(Archivo General de la Nacion)です。建物全体を撮影する事は出来ませんでしたが、内部に入るとぐるっと囲むよう、完全な円形に設計・建築された造りにサルモナらしさを感じました。
公文書館という建物というよりも、やはり一つの「芸術作品」ですね。
まだ他にもありますが、代表的なものをご紹介しました。
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