2011年コロンビア大水害・現地状況リポート-2-
前回に続き、コロンビアにおける長雨による被害状況の一端をご紹介します。毎年この時期は雨期の真っ只中ですが、今年は例年にも増して国内での水害がひどい事は前回ご案内した通りです。
湖面に浮かぶレンガ造りの建物・・・に見えますが、画面に見える一帯は全て「サバナ大学(Universidad de la Sabana)」の敷地です・・・全滅です。完全に水没してしまいました。これはひどい。。。
このサバナ大学の敷地は、私の記憶では芝生が敷き詰められた一杯の緑が映える広大なものでした。それが洪水被害で湖と化してしまいました。
このサバナ大学は前回ご紹介した場所から徒歩圏内にあり、大学の機能が麻痺したというよりも、この惨状ではまさに全滅状態です。この光景を見て愕然としました。
左の画像ですが、真新しい建物が完全に水没してしまっています。少なくとも二階部分までは水面下に入ってしまっています。
そして右画像の建物・・・多分二階建てかと思われますが、完全に水没しました。これはひどい。コロンビアにおける水害の典型的な光景です。
左画像は、確か車が往来できる「通用門」の場所だったように記憶しています。守衛所らしきものが二つ並んでいます。注目はトラクターの右横にあるもの・・・ドラム缶の上に木材が敷かれていますが、よく見るとこれは・・・何と「手作りいかだ」ではないですか。。。
そして右画像にはゴムボートと手こぎボート(?)が・・・これらを使わないと、向こうにある校舎までたどり着けません。これはすごい光景でした。
湖岸にたたずむアヒル達・・・などと悠長な事を言っている場合ではありません。大学の敷地が水没して喜んでいるのはこのアヒルの群れだけでしょう。
そもそもこのサバナ大学の敷地に沿ってボゴタ川の流れがあり、敷地を造成した際に土地を削ったのか道路よりも位置が低くなっています。そこへ氾濫したボゴタ川の汚水が一気に流れ込んでしまったのですから一たまりもありません。
再びサバナ大学キャンパスの画像です。この大学の「元の姿」をご存じない方がこれを見る限り、どうみても広大な湖にしか見えない事でしょう。こんな惨状ですので、サバナ大学のこの敷地は「閉鎖」です。
コロンビア国内における長雨による被害はこれだけではありません。このサバナ大学の惨状はあくまでも「ほんの一部」に過ぎません。昨今、世界各地で地震その他の天災による被害が深刻化しています。自然の前に我々ちっぽけな人間はなす術もありません。身に沁みて感じたこの惨状でした。
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