娘の卒園式
娘が幼稚園を卒業する事となりました。我が家は家長の私が「質素倹約」を常としている為、日々の生活はつつましいものです。その中で、娘・息子共に今まで大きな怪我や病気をした事もなくすくすくと育っているのは親の私にとって何よりも嬉しい事です。
日本は幼稚園から大学まで一様に「単一年度」ですが、当地ではCalendario"A"(2月から11月まで)、Calendario"B"(8月から翌年5月まで)という年度(期間)があります。入園する施設がどの年度を採用しているかによって「年末年始の休みが長い」「年の半ばでの休みが長い」なども違いも出てきます。
そんな娘はついこの間幼稚園に入園したと思ったら、卒園式を迎えるまでに成長しました。
コロンビアの他の都市の事情は分かりませんが、首都ボゴタの場合基本的にどの家庭もおよそ2歳頃の子供は幼稚園に入れるのが習慣です。日本では公立の幼稚園もありますが、当地で幼稚園は全て私立で、中流家庭以上はどこも子供を小さいうちから幼稚園に行かせます。
首都ボゴタにおける幼稚園の数は豊富で、その中でも「有名」な所はやはり狭き門・且つ学費も相当の高額ですが、そのようなこだわりがなければ大抵どこかの幼稚園に入れる事が出来ます。通常は前述の通り年度に沿って事前に入学申請・手続きを行いますが、中には国外からの赴任家族向けに中途入園を受け入れている幼稚園もあります。
ところで、私が幼稚園の頃に「宿題」というものがあったのか全く覚えていませんが(アタリマエカ) 当地の幼稚園児に課される宿題の頻度は半端ではなく、2歳で入園した時点で既に宿題を持って帰ります。ただ、園児が小さい頃の宿題はもっぱら保護者が行うのが常ですが・・・加えて小さなうちから「外国語(主に英語)」も教科の中に組み込んでいる幼稚園も結構多いのが特筆されます。
娘が通っていた幼稚園はおよそ1歳から6歳までの園児が年齢ごとに複数のコースに分かれており、ざっと見た限りおよそ150人位の園児を預かっているごく普通の幼稚園です。この日は娘を含め16人の園児が卒園式を迎えました。
ここから先は「親馬鹿の自慢話」として受け流して下さい。
「卒園式を迎えたんだなぁ」と、感慨に浸っていた最中に各コースの成績優秀者の表彰がありました。その中で、我が娘は何と卒園クラスの中で「成績最優秀者」として名前を呼ばれました。これには驚きました。単に"外国人"への配慮だけで卒園生16人のトップとして表彰される事など有り得ませんので、本当にびっくりしました。
画像で娘が手にしているのは「卒園証書」ですが、それとは別に妻が壇上に上がり表彰状を受け取りました。娘は親父に似ているのか自己主張が少なく、人見知りをするシャイな性格ですが、宿題は決して欠かさずにこなしていたのは親としても認めていました。それがクラスの成績最優秀者とは驚きで一杯です。
娘は入園当初、他の園児に比べてスペイン語(母国語)のボキャブラリーに欠けるという指摘を受けましたが(当然です)それが卒園までに全てがスペイン語による授業(というのか?)という中で、「100%コロンビア人」の他の園児をしのぐ成績を収めた・・・馬鹿な親父は表彰状を見て呆然としてしまいました。
この後、園児達による劇が行われました。題目は「コロンビア独立」です。今年はコロンビアの独立(宣言)200周年という記念の年となった為、各コースの園児達もそれぞれのテーマごとに衣装をまとっていました。冒頭の画像にある娘の衣装もその一つで、民族衣装をまとっています。まだ言葉もままならない小さな子供達も劇に参加させるのですから、当地の幼稚園の教育方針は侮れません。
表彰状を手にした娘、そして妻と子供達の記念写真です。私にとっても記念の意味で、この場に画像を残しておきます。父親たる私が二人の子供に出来る事は限られます。質素倹約の生活の中で、子供達に溢れるほどのおもちゃや贅沢な食事を与える事は出来ませんが、「愛情」だけは惜しげなく捧げていきたいと思っています。
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