アンティオキア県・メデジン(Turibus編・1)
今回のメデジン市訪問において非常に好印象を持ったものの一つ、それがこの定期市内観光バス"Turibus"です。このTuribusは毎日9:00AMと1:00PM発の2回運行、所要時間およそ4時間で料金は2010年8月現在15,000ペソ(およそ720円)です。
実は首都ボゴタにも"Ruta Amarilla"と呼ばれる、首都区が運営している「無料」の定期観光バスがある(らしい)のですが、これが全く持って「不親切」。何しろ大々的に宣伝していないのでどこを巡るのかも分からず、公式サイトもなく、しかも無料なら試供品や試食品など何でも飛びつくコロンビア人(主に地元民)によって利用され、我々外国人が利用する事など全く出来ません。ようやく探し当てた連絡先に電話すると「ああ、これは予約制です。今から予約するとご利用は再来週ですね」何だそりゃ。
対してメデジンのTuribusは有料ですが予約は不要です。前述の出発時刻までにParque Poblado(ボブラード公園)のバス乗り場に到着すれば大抵のケースで乗車出来、チケットは車内で販売しています。陽射しが暑いメデジンにおいてこの観光バスはしっかり冷房付きで快適です。
この日の乗客は日本人の私の他に、ヨーロッパの国から一人、アメリカから来訪したグループ、エクアドル、ベネズエラ人など「多国籍集団」の構成でした。巡回中にはガイドからの説明もあります(但しスペイン語のみ)
最初に市内では有名(らしい)というチョコレートと洋菓子の店に立ち寄ります。ここは興味がなければ買わなくても結構。そして市内中心部に向かい、次なる観光ポイントは"Plaza Botero(ボテロ広場)"です。バスは中心部では有名なHotel Nutibaraに停車し、我々は広場を観光です。この広場にはコロンビアでは「巨匠」とされているメデジン出身の芸術家フェルナンド・ボテロ氏の大きな作品が広場一杯に展示されています。
この後市内中心部を通過しながら、次は"Parque los deseos"に到着し、トイレ休憩を兼ねての見学です。ボテロ広場周辺を含む中心部の一角は見た目にも非常にヤバそうな雰囲気でしたが、観光バスで通過する分には特に問題ありません。
このParque los deseosにはプラネタリウムがあり、広場全体を使ってボランティアが子供達と共にちょっとした体験をしながら遊ぶという「学習広場」的なテーマパークです。例えば広場の一角には「日時計」があり、同じ午後3時という時間でも夏と冬では微妙に位置が異なる事をボランティアの女性が説明していました。メデジン市が文教都市である証拠です。
首都ボゴタにはこのような子供が遊びながら学べる施設がとても少なく、逆にメデジン市にはとても多いのが印象的でした。首都よりも地方都市の方が「子供に優しい街」になっているのが何とも不思議です。
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