コロンビアコーヒーイメージキャラクター"Juan Valdez"誕生50周年
メデジン市の紹介を続ける前にちょっと話題を変えます。
コロンビアと言えば何と言っても「コーヒー」を思い浮かべる人が多いと思います。世界第三位の生産量を誇るコーヒー豆の産地・コロンビアにある国の機関が「国立コーヒー生産者連合会(FNC)」で、そのFNCが創り上げたイメージキャラクター・それが"Juan Valdez(ファン・バルデス)です。
このJuan Valdezが今年で「50才」の誕生日を迎え、8月26日にサントス大統領も出席し、FNC本部前にある直営カフェテリア"Juan Valdez Cafe"にて「誕生50周年式典」が行われました。サントス大統領も元はと言えばこのFNCに在籍していた「コーヒー業界関係者」であり、古巣の行事に大統領として出席されて感慨深かったのではないかと思います。
こちらが式典が行われたJuan Valdez Cafe1号店(多分本店だと思います)です。先日ご紹介した"JW MARRIOTT BOGOTA HOTEL"の一角にあります。撮影したこの日には「世界を駆けるJuan Valdez」と題して、まさに世界中で撮影されたJuan Valdezの写真が掲げられていました。ちなみにFNC本部とこのカフェテリアは当社から徒歩すぐの場所にあります。
こちらがJuanValdezを演じている「カルロス・カスタニェーダ」さんです。彼は2007年からキャラクターを演じており、彼で「3代目」です。現地の典型的なコーヒー農民の姿で、世界中で行われるコロンビアコーヒーのキャンペーンには必ず姿を現わします。
そしてこちらが先代のカルロス・サンチェスさんです。このサンチェスさんは実に36年もの長きに渡りJuan Valdezを演じ続けました。ちなみに隣には「ロバ」がいますが、このJuan Valdezとロバの組み合わせで一つのイメージキャラクターとなっています。ですので、ロバは世界中どこにも「ついて行く」事になっています。
しかし何故ロバが一緒か・・・それはコロンビアではコーヒーの木々は車が立ち入れない急な斜面に沿って植えられており、収穫した実が一杯詰まった籠や麻袋を運ぶのに、今でもロバや馬などの存在が欠かせない為です。
ところで、私自身今の今まで知らなかったのですが、このお伴のロバ・実は「メス」で"Conchita(コンチータ)"という名前がちゃんとあるのだそうです。
この画像の左に「ロゴマーク」がありますが、ここにはJuan ValdezとロバのConchitaの姿がありますよね。これが正式なものです。Juan Valdezが登場して以来、コロンビアコーヒーの宣伝・イメージアップにつながっている事は間違いありません。そしてこの50年間でコロンビアコーヒーは品質・生産量共に飛躍的向上を遂げました。
我々日本人も趣向の変化で今や世界トップクラスの「コーヒー消費大国」に位置付けられていますね。当地では業界最大手の三菱商事を始め、伊藤忠商事・丸紅・三井物産など大手総合商社各社が日本へのコーヒー生豆輸出を手掛けています。
Juan Valdezのオフィシャルサイトはこちらです。トップページにはやはりロバも一緒です。皆さんもコロンビアへお越しになられたら、是非とも「本場のコーヒー」を堪能して下さい。
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