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コロンビアの格安航空会社"AIRES"

コロンビアの航空業界事情も最近は著しい変化を見せています。ある日突然(でもありませんが)新ルートが開設されたりしていますが、その中で昨今著しい成長を遂げている航空会社が"AIRES"です。

Img_24741 AIRESは1980年、トリマ県にて設立されました。それから長年「地域航空会社」として地味な運行体系を続けていました。画像は37人乗りのカナダ・ボンバルディア社"Dash 8"Q-200シリーズ機(HK-4520)です。AIRES社は長年この種の機体を元に首都ボゴタと地方空港・及び地方空港間を結ぶローカル航空会社でした。

大手航空会社が運行していなかった「すき間」を狙って路線を作っていた当時には、反政府ゲリラの支配地域も含まれていた為、ゲリラによってハイジャックされたりという不運も抱えていました。AIRESに転機が訪れたのは2000年にベネズエラ・マラカイボへの「国際線」進出を果たしてからです。しかしそれでもやはり我々旅行業界にとってこのAIRESは実質「二流」の航空会社でした。

Img_2462 Img_2511 それが突然、2009年に画像のボーイング737-700型機を5機調達してから、AIRESがコロンビア国内航空業界の「革命児」に変貌しました。HKで始まる機体番号は、これが自社・若しくはコロンビア国内のどこかの会社の籍である事を証明しています。見ると「ウイングレット」と呼ばれる主翼の横から突き出たものがあります。これはB737シリーズの中でも最近のものですので、おそらく「新規発注・調達」したのでしょう。

このAIRESは、我々旅行業界の用語では「オフライン」と呼ばれる航空会社です。世界中の航空会社と繋がっているオンラインシステムに乗らず、予約方法は現時点で電話及びインターネットが主流です。コロンビア国内のIATA加盟旅行会社(含:当社ANDES TOURS)からは専用画面で予約可能です。

AIRESは時に「とんでもない」破格値でチケットを販売しています。例えば国内線片道"1,000コロンビアペソ"(およそ50円)とか、最近では7,000ペソ(およそ350円)という、その間の路線バスよりも安い運賃で叩き売りしています。実際にはそれに燃油サーチャージや空港使用料・消費税などが加わりますのでバスよりは高いですが、それでも区間数千ペソなどという運賃は「異常」です。

このような格安航空会社を"LCC"と称しています。AIRESはまさに「コロンビア随一のLCC」となりました。LCCは世界中どこでもローコストを売りにしていますが、AIRESも国内の航空会社では初めて「有料機内食・有料飲料」←を導入しました。

現在の課題は、やはり「販売方法」です。3月の終わりの3連休(20~22日)、その初日に4名の「サンタマルタ・日帰り業務出張」のチケット手配を頂いた事があります。常識で考えればビーチリゾート地への便、それも3連休初日の利用、しかも予約手配が出発の2日前であれば「満席」です。事実、大手航空会社の便は完全に満席でしたが、AIRESは何と!空席があったのです。それだけ販路がまだ充分ではないようです。

こんな激安運賃はLCCが大手に対抗する為の典型的な手段です。新規にジェット機を何機も発注している為、とにかく席を埋める必要もあります。

AIRESは今後、ニューヨーク・メキシコシティ・カンクン・南米ではパラグアイの首都アスンシオンにも新規ルートを作りたいという意向を持っているようです。この会社、今後コロンビア国内航空業界の「台風の目」になる事は間違いなさそうです。

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コメント

Aires,でっかい看板はよく見ていますが、まだ利用したことがありませんでした。個人的にはアスンシオン直行?を速く実現して欲しいですね。そういえばAiresの代理店?オフィス?も増えてますか?

「世界中の航空会社と繋がっているオンラインシステムに乗らず」ってことは、Amadeusで一括検索かけても見つからない、他社との価格比較は個別に、ってことですよね~。

とはいえ数千ペソはすごいですね!
今度使ってみます。

投稿: エスペランサ | 2010年4月14日 (水) 14時54分

こんにちは。えーと・・・納豆いかがですかcoldsweats01

AIRESの直販オフィスは徐々に増えているような気がします。それでも大手に比べればまだ少ないですが。片道あたり7,000ペソという料金はまだやっているようです。ただ、それに燃油サーチャージやら空港使用料やらが上乗せされるので、結局トータルは80,000ペソ近くになります。

投稿: 管理人 | 2010年4月15日 (木) 19時23分

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