ボゴタ~シパキラ・鉄道の旅-3-
シパキラ駅に到着した列車は、また同じ線路を戻っていきます。その途中で停車するのが「カヒカ(Cajica)」駅です。カヒカ村は以前ご紹介した事があります。列車はおよそ3時間近く停車し、乗客はここで昼食を取ります。ネモコンやシパキラの岩塩坑道観光に出た乗客もここで合流します。我々は既にシパキラにて昼食を済ませた為、この小さな村では散策のみを行いました。
折しもこの日はカヒカ村の「創設473周年」記念行事が行われていました。それにしても首都ボゴタが創設されたのが1538年でカヒカ村が1537年という事は、カヒカ村の方がボゴタよりも古い歴史を持つという事でちょっと驚きました。
どういう理由かは分かりませんでしたが、村の人々は一様に「仮装」をしていました。それは各地の民族衣装だったりよく分からないものだったり。この日は村で最大のお祭り・行事の一つだったのでしょうか。
午前中に観光列車でこの会場を通りすぎた際には、コロンビアの伝統音楽と踊りが披露されていました。事前に情報を持っていなかったのでこれは一体何のお祭りなのかと思い、予定を変更して帰路この村に立ち寄ってみましょうという事になりました。
我々が会場に到着した時点では「ミスコン?」らしきものが行われていました。おらが地区が誇る美女を応援しようと、ステージ前では多くの観客が声援を送っていました。
コロンビアはよく「美人が多い国」と称され、それは事実です。時には「えっ」と思うような人もいたりします。初めてこの地に来られた方は「コロンビアはやはり噂通りの国ですね」と仰いますが、道でお目にかかった方々はまだ「序の口」です。本当の美人は平日の昼間から町を歩いていません。美人に出会う為には"大学"や「オフィス街」の「昼食時」が"狙い目"です。ミスコンで上位入賞するような方々は、普段は学生であったり働いていたりしますからね。
会場には複数のビール銘柄の名前が掲げられていました。中には巨大な「ビール缶」も。しかしこれらは全て「一社」が生産している銘柄なのです。コロンビアではビール生産の利権が実質一社独占状態となっています。元々これらは全て「地ビール」でしたが、巨大資本がそれらを買収し続けた結果、現在のような体系となりました。
会場の端では一リットル入りの「生ビール」を販売していました。缶や瓶入りではない生ビールは旨いんですよね。のどかな村で昼間っからビールをぐいぐいやって、芝生の上に寝転がって昼寝なんぞしたら「最高の幸せ」なんだろうな・・・いや、「今は仕事中」そんな思いはきっぱりと捨てました。
そんなカヒカ村でのお祭り騒ぎに便乗してしばし時間を過ごした後、我々は鉄道ではなく高速道を「サーッ」と駆け抜けて首都ボゴタへ戻りました。その間およそ数十分。行きの観光列車があまりにも「低速」だったので、スピード差に驚きながらの帰路となりました。
高速化の時代の流れに逆行する、のんびりとした鉄道の旅。首都ボゴタ郊外の大高原地帯の景色を満喫できる週末・祝日限定の観光列車ツアーを是非とも御利用下さい。
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