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大人の社会科見学1・羽田空港

現在一時帰国中の身で日本滞在時間が短い中、飛行機を見学する為に「羽田空港」へ出掛けました。たった二週間しか日本にいないのに飛行機見学に時間を使うなんて、そんな変わり者、普通いませんよ・・・という声も聞こえそうですが、いいんです

Img_3561 Img_3557 場所は羽田空港第二旅客ターミナル。主に"ANA"便が発着しています。日本の空港ターミナルは、どこも最上階に展望デッキがあるのが良いですね。コロンビアの首都ボゴタの空港ターミナルはこれから大改修工事が始まり、およそ3年後にはその全容が明らかになります。しかし、このような展望デッキは造ってくれないだろうなぁ。

この日は子供連れのご家族の姿も多数見られました。展望デッキはお子さんには良い「社会科見学」の場ですよね。大人にとってもそれは同様です。首都ボゴタ空港の新ターミナルにも、是非とも展望デッキを造ってほしい 夢と希望を持つお子さんの為にはとても良いと思いますが。

Img_3553 Img_3558 羽田空港(東京国際空港)の年間利用者数はおよそ6,000万人と、コロンビア一国の人口をも上回ります。これは世界で四番目に多い数であり、世界屈指の大空港と言えます。現時点で滑走路は三本、そして現在沖合いに四本目の滑走路を建設中で、そうなれば大空港が巨大空港に飛躍します。ボゴタ空港では既に何度も仕事をしていますが、羽田空港はやはりボゴタ空港などの比ではありませんね。この規模にはいつも驚かされます。

Img_3560 Img_3556 この日見られたANAの使用機材は、時間の関係からボーイング767-300が多かったです。ANAは2009年現在、旅客用で55機のB767を保有しており、その数はアメリカン航空に次いで世界第二位です。それにしてもこの羽田空港では、このB767が割りと小さく見えてしまうのがすごい所です。コロンビアの首都ボゴタ空港では、このB767は離発着する旅客機としては大型に分類されます。

ボゴタへ路線を持つ各航空会社は大型機のB747ジャンボやB777といった機材を運用していない為、滅多な事ではこれらの機材にはお目にかかれません。最近貨物機として飛来する事がありますが、コロンビアへの路線はごく少数です。そんな中ではB767クラスでも「おーっ」という大きさですが、羽田ではまるで規模が違います。

Img_3551 Img_3554 羽田空港の展望デッキに立って改めて感じたのが、上空を舞う風の強さです。首都ボゴタではまず体験できないほどの強風の中、次々と離陸していく機体。それもよく見ると滑走路の半分まで達しない所で機首上げを行います。飛行機は離陸する際に風上に向かってスピードを上げるので向かい風の強さで浮力が異なります。向かい風が強ければ早い段階で浮力が生じます。羽田空港は海上にある為、風の強さは相当なものです。そんな中、平然と機首上げを行い、機体が振られる事なく上昇を続けている為にはパイロットの腕が最大限試されます。

この日の義弟の乗務予定は聞いていませんでしたので、どの機体に乗っていたのか・・・もっとも目視してもコックピットのパイロットの顔までは判別できませんが。38歳でB767の機長、そして現在三年目というのは、諸外国のエアラインではちょっと考えづらい事です。それも日本では国内線の運行便数が相当多い事に加えて、運用機材が諸外国に比べて大きい事(B747や777を短時間の国内線に登用しているのは唯一日本だけ)が理由です。

コロンビアから一時帰国中の身ですが、両国では空港の運用の現状や離発着している飛行機の違いなどが非常に大きく、勉強になりました。

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