首都ボゴタセントロ地区・年末の光景
私が毎日のように足しげく通う、首都ボゴタのセントロ地区の様子です。はっきり言ってこの一角に「秩序」を感じる事は出来ません。私は時に護身用の「催涙スプレー」を携帯する事すらあります。
左の画像です。遠くには「モンセラーテの丘」が見られます。山の風景がぼやけているのは、昨今のエルニーニョ現象による高気温が関係しています。土曜日のこの日も相変わらずの暑さでした。そして中・右画像は公道を不法占拠しての「青空露天」の数々です。クリスマスが近い事もあって子供用のおもちゃなどが数多く並ぶ中、どこからか拾ってきた「ガラクタ」を並べているものもあり、それこそぐちゃぐちゃでした。潔癖症の人がこの一角を通ったらそれこそ息が詰まる事でしょう。
左の画像は「スイカ」売りです。スペイン語では"Sandia"です。ただ、ボゴタでは"Patilla"の名で通っています。これを辞書で引くと「もみあげ」なのですが・・・売り子の口調が独特すぎてはっきり聞こえなかったのですが、どうやら一切れ"300ペソ(およそ15円)のようでした。本来であれば冷涼な気候のボゴタでスイカは売れないのですが、昨今の暑さで私自身でさえも「ああ・・・食べたいなあ」と思ったほどです。結局買いませんでしたが。
右画像は荷台にたくさんのおもちゃを積んだトラックです。このデザイン・・・一体何年式のものでしょうか。1960年代?実はこのトラック、ついこの間まで「Valle(バジェ)産のブドウ」を山ほど積んで売っていました。1ポンド(およそ495g)で確か日本円で100円しなかったと思います。クリスマスを前に「商売替え」したのでしょう。それにしても、コロンビアでブドウが獲れるとはつい最近まで全く知りませんでした。以前スーパーで「南米コロンビア産ワイン」が売られている事を投稿しましたが、それまでコロンビアではブドウは生産していないと思っていました。
年の瀬になると登場するのがこの「Ancheta」です。日本でいえばさしずめ「中身の見える福袋」みたいなものでしょうか。中には食料品などが詰まっていて、価格が高いものにはワインその他の酒類も入ります。この姿を見ると年末である事を目で実感します。
中国製の婦人服を扱う店が多く集まるショッピングモールです。週末ともなるとすごい人出です。購入後の返品不可が条件のバーゲン価格で15,000ペソ(およそ680円)の札がかかっています。昨今の日本でも衣類品は中国工場で生産されたものが安く出回っていますが、ここコロンビアでも事情は同じです。こんな安い価格で売っていたら高コスト・高価格のコロンビア国内製衣類は太刀打ちできません。実際その通りで、コロンビアの衣類品生産業界は危機に瀕しているようです。
ただ、公平な目で見て価格が高いコロンビア産の衣類が中国産より優れているとも思えません。これは私が実際に着用している男性用の衣類品の場合ですが。
いよいよ年末ですね。セントロの話とは全く異なりますが、私もここへ来て年末年始を迎える為の「ささやかなご馳走」の為に、魚介類や日本食材をポツポツと買い出しし始めています。土曜日のこの日は朝7時過ぎにカリフォルニア米の買い出しに行った所、今や顔馴染みとなった店員から、およそ1カ月近く姿を見なかった「味噌」が入荷したよと声を掛けられ、迷わず手に取りました。
それこそ店に到着したばかりで、段ボール箱から味噌を出してショーケースに並べる所でした。海外で日本食材を手に入れるのは本当に大変なんです。予算うんぬんなどと考えている場合ではありません。ある時に買う、これが鉄則です。これぞまさに「早起きは三文の得」を地で行く話でした。
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