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とりとめのない画像集20091208

Img_3214 Img_3217市内北部にある、とある野菜・果物専門スーパーで「枝豆」をみつけました。このスーパーは高級住宅街の一角あり、各国からの駐在員も多く住んでいるアパート群から程近い所です。

ラベルを見た所、生産地に"Palmira"の名がありました。Palmira(パルミラ)と言えば、かつて日本人の方々が多数入植され、今や広大な農地を持つ場所です。そこで獲れた枝豆。期待して茹でてみました。結果は・・・

こりゃ、んまいっマジでうまい。お世辞などありません。冷凍ものではなく畑で採れたものをそのままパックしているのですから、いつも買っている冷凍ものとは豆自体のシコシコ感がまるで異なります。日本で食べる枝豆そのものです。いやぁ、こりゃうまい。300g入りで4,400ペソ(およそ194円)程度という安さも魅力です。試しに2パック買いましたが、週末には更に買い占めようかと

最近は、先日ご案内しました「さつまいも(Batata)」や「やまいも(N~ame)」など、日本でも食べていた食材をよく口にする機会があります。四季のないコロンビアですが、我々人間の感じない所で「旬」というものがあるのかもしれません。しかもこれが毎日の晩酌に欠かさない「日本酒」にはとても合います。

私が好んで日本酒を飲むのは、それが好きであるという事の他に「日本古来の酒」である事、そして「御神酒」という名がある通り、神様に捧げる酒でもある事です。地鎮祭や神前結婚式の三三九度など、日本古来の儀式に日本酒は不可欠ですよね。そんな意味もあります。

そんな事で殆ど毎日、一日の終わりには「家飲み」で日本酒をたしなんでいますが、この日の酌は「弔いの酒」でもありました。前日、例によって韓国人の顧客からチケット予約の連絡が入りオフィスに出向いた所、奥さんから開口一番「主人は先日病気で他界しました」と伺い、これこそ本当に絶句状態で暫く声も出ませんでした。当のご本人からは一カ月ほど前に「また、家内が1月に行くから電話する」との連絡を受けたばかりです。この日私に連絡を取ったのは、既に成人に達した息子さんからでした。

私がそれまで描いていた韓国人のイメージは、儒教の影響が強い「男尊女卑」と、日本人に対する厳しい感情でした。しかしながら当地在住の私の顧客に限っては逆に夫人上位で御主人は脇役、男女共に相手にはとても大人しいというものです。但しこれは当地で御商売を営んでいる方々で、名の知れたいわゆる大企業に属している方々は私の相手ではありません。

そんなおっとりした性格のご主人が突然他界されてしまった。。。私が普段から直接接している常連のお客様が突然お亡くなりになられたというのは、今の時点で記憶がないほど例がありません。幸いにして私の両親は未だに健在ですが、お互いに異国の地でそれなりの苦労を重ねていただけに、とてもショックでした。私にとってこの日の枝豆と日本酒は、この御主人へ捧げるものとなりました。

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