ラテンアメリカの伝統食・Tamal(タマル)
どういう訳か「コロンビアの伝統的朝食」がふと食べたくなり、近所の店で調達したのが"Tamal(タマル)"と呼ばれるものです。
こちらがTamalの画像です。Tamal自体はコロンビアだけの伝統食ではなく、北はメキシコ・キューバからラテンアメリカ全体で一般的に食されているものです。地方により中の具が異なるのがこのTamalです。左がサンタンデール県地方のTamal(ミニサイズ)そして右がトリマ県地方のTamalです。
土・日などの週末の朝方には、住宅街を「タマレス、タマレ~ス」と歩きながら声を張り上げてこのTamalを売り歩くのがいつもの光景です。それぞれが手作りで、やはり具が微妙に異なるのでしょう。
さて、自宅に持ち帰ったTamalを一旦蒸した後、中を開けてみました。Tamalを包んでいるのは大きな「バナナの葉」です。一見するとまるで「巨大な"ちまき"」のようですね。そしてこちらが"Tamal Santandereano"(サンタンデール風)です。サンタンデール地方のTamalには「ご飯」が入っていません。とうもろこしの粉を練ったものに脂身を含む豚肉と"Garbanzo(ガルバンソ・つまりひよこ豆)が入っていました。
こちらは"Tamal Tolimense"(トリマ風)です。こちらはやはりとうもろこしの粉を練ったものと「ご飯」が入っているのが特徴です。この店はなぜか「カレー風味」でした。何となく食べ易かったですね。加えてとうもろこしの粒や鶏肉・豚肉などが入っていたりします。
そしてこちらもやはりトリマ風です。最初の画像では二つのTamalだけを撮影しましたが、実際には三つ購入しました。こちらの店のサンタンデール風Tamalには鶏肉の他に"Tocino"(トシノ)と呼ばれる「豚の脂身」が入り、更にはニンジンなども加わっていました。トリマ風のTamalは「混ぜご飯」のような感覚ですね。
これら三つを一気に食べましたが・・・ちょっと胃もたれしました。Tamalはバナナの葉に包まれており、タコ糸のようなもので縛った上で調理されます。これを開けると葉っぱを蒸した際の独特な匂いに包まれます。このTamalは「週末の朝食」そして「クリスマス時」の食事として好まれています。私は・・・年に一度食べれば満足です、はい。
ちなみにTamalに入っている「鶏肉」は一切食べませんでした。以前鶏肉で食中毒を起こして大変な目に遭った「トラウマ」ですね。トリマ風のTamalでしたら、ご飯をたべるだけでも良いのではと思ったりしました。
| 固定リンク
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- 衝撃の味・コロンビアゲイシャコーヒー(2021.11.15)
- コロンビア産カットアボカド、全国のセブンイレブン店舗で発売(2021.03.30)
- 苦境に立つ首都ボゴタ・コロンビアの飲食業界(2020.07.05)
- 店名は明かせない(笑)ボゴタの街並みと美味しい食事を楽しめるレストラン(2019.09.29)
- ボゴタでの食生活向上計画(2017.12.03)
最近のコメント