世界遺産の港町カルタヘナでグルメ三昧・その1
ほぼ一週間に及んだ出張から戻りました。今回はカルタヘナで開催された国際会議に参加された日本からのグループのガイドとして皆さんと共に現地滞在しました。出張最終日に義弟から「入籍しました」とメールが届き、驚いたのと同時に嬉しい報告を受け、思い出に残る出張となりました。お相手はチーフパーサー(客室乗務員の責任者)との事で、機長の義弟とは「雲の上での職場結婚」という事になります。
旧市街の町並みが世界文化遺産であるカルタヘナはカリブ海に面した港町でもあり、また国際観光都市という事もあり多くの観光客が訪れます。その為か、首都ボゴタよりも美味しい料理・特に魚介類が楽しめる町でもあります。
カルタヘナ入り当日の昼食は「スペイン料理」です。ホテルから程近いスペイン料理専門店で「パエリア」をお楽しみ頂きました。店側もパエリア13人前とあれば気合が入ったのが分かり、とても美味しかったです。注文の際に具の内容を確認した所、エビやイカ・ムール貝などの魚介類にチョリソ・鶏肉・豚肉などの「肉類」が入るとの事だったので、肉とシーフードが混在すると味を落とすと思い、オーナー氏に「肉は一切入れずシーフードだけで作って欲しい」とリクエストをかけたのが功を奏し、豊富な魚介類から出たたっぷりのエキスで炊き上げたパエリアはとても濃厚な味でした。
この「シーフードだけのパエリア」はかなり美味しかったです。日本から添乗されたガイド氏はスペイン・イタリアへの添乗が多いそうですが、「或いは本場よりも美味しいと思う」と感想を述べられたほどです。やはり肉類は入れなくて正解でした。この店はスペイン料理専門店としてここカルタヘナでおよそ40年間営業を続けています。
そして2日目の夕食は「ロブスター」でした。滞在中の全食事の中でこの2日目の夕食を「目玉」に持っていきました。左画像ではその大きさがはっきりとしませんが、半分に割ったロブスター全体の重さは何と、"1kg"もあります。このレストランは長年ロブスター料理専門店として営業しており、時には大統領や著名人も訪れます。その中でこの1kg級はまさに「最大級」です。それを13人分注文した事もあり、オーナー氏自らが挨拶に来ました。
1kg級のロブスターは、それは豪快です。前述の添乗員氏は年間およそ200日が添乗乗務で、それこそ渡航経験は相当豊富ですが、その彼曰く「カナダにロブスターの"本場"があるのですが、本場のカナダでもこんな大物は見かけませんでした」との事。当然の事ながら一行からもその大きさに驚きの声が挙がり、団長様からも「今年食べた料理の中で一番美味しかった」との感想を頂きました。
この1kg級ロブスターはいつも好評で、カルタヘナでグループをご案内する時には必ず食べて頂いている「逸品」です。その中で特別に「日本人向け」として、余計なソースは一切使わずにあえて素焼きで調理してもらい、溶かしバターのみで味わっていただきます。それによりロブスターの身の美味しさがそのまま分かるという次第です。これは国民皆グルメであり、繊細な舌を持つ日本人の味覚に合わせたちょっとした工夫です。
魚介類が豊富なカルタヘナでは「シーフード三昧」を基本に食事の献立を事前に検討します。過去の経験からひたすら暑いカルタヘナでは「大味」のコロンビア料理や、肉質が固い「ステーキ・焼肉」は日本人には好まれません。しかも滞在が長くなると暑さで体力を消耗する為、あっさりした魚料理は昼・夕食の献立の基本です。時間や一日のスケジュールを事前にきちっと調整する日本からのツアー団体は特殊な手配を必要とし、それはコロンビア人ではなかなか理解し難い為、同じ日本人である私の裁量が最大限試される機会です。
「カルタヘナでの美味しい食事」のご案内はまだまだ続きます。
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