コロンビア大統領府からの素敵な贈り物
と言っても、私がコロンビア大統領府から頂いた訳でありません。続きは以下に。。。
世界各国の元首の為に使われる「大統領官邸」などに別称をつけている国があります。有名なところでは"アメリカ"の「ホワイトハウス」や韓国の「青瓦台」などがとっさに浮かびます。そしてコロンビアでは"Casa de Narin~o"(ナリーニョの家)の名を冠しています。大統領が記者会見を行う場面では、ホワイトハウスそっくりのCasa de Narin~oの名前とロゴが必ず背景にあります。
このCasa de Narin~oは当然の事ながら我々一般人が気軽に立ち入れるような場所ではなく、平民・貧乏人の私は12年のコロンビア生活の中で未だにこの中へ立ち入った事がありません。その一方で、これは意外でしたが幼稚園・小学校などの「社会科見学」の為に事前申込制で内部の見学ツアーを行っている事を知りました。更には、来館記念に画像の冊子を用意しているのです。これを見てオヤジ世代の私はとっさに思いました。
キャー かわいーっ! なんて素敵な贈り物でしょう!
これ、はっきり言って素敵過ぎ!コロンビア大統領府は何て粋な計らいをしてくれているのでしょう。
冊子を開けば、Casa de Narin~oの歴史からコロンビア独立の英雄に関する記述、国歌や国旗・国鳥・国花の由来、官邸内部の紹介など実に多彩な内容となっています。これは小さなお子さんにとっては絵がとても可愛く、大人にとってはとても参考になる記述が実に多い「専門書」に匹敵する程の内容の濃さです。素晴らしすぎる・・・
冊子の中では官邸内部の要所をスケッチ風に描いています。大人の私が見てもそこにいるような素晴らしいタッチです。加えて一ページを割いて大統領から子供達へのメッセージも添えられています。この大統領のメッセージに至るまで実に37ページにも及ぶ「子供向け」の記念冊子の中身を見て、あまりの素晴らしさに驚愕しました。
冊子の中には来館記念に子供達の名前と来館日を記載してくれるページがあります。こちらの画像です。これは子供達が物心付く年頃になって初めて「一生の思い出」と悟るのではないでしょうか。再びコメントしますが、コロンビア大統領府のとても粋な計らいです。大人の私には間違ってもこんな計らいはしてくれないでしょうが 将来を担う子供達に国費をかけてこのような素敵な冊子を贈る・・・全く何の異論もありません。とても素晴らしい事です。
ちなみに最終ページには大統領官邸の見学に関する概要が記載されています。FAX(560-4623)若しくはE-MAILで事前に全見学者名と身分証明書番号、申請団体名と連絡先などを記載し申請する必要があります。E-MAILアドレスはここに書いてしまうと大統領府に迷惑をかける可能性がありますので、お知りになりたい方は別途私宛にメールでお問い合わせ下さい。見学申込可能人数は20名以下。月~金曜日は9:00AM,10:00AMと2:00PM,3:00PM,4:00PM。そして土~日曜日は2:00PM,3:00PM,4:00PMにツアーを行い、所要時間およそ一時間との事です。「大人の見学」を受け付けているかは分かりません。ちなみに電話による問い合わせは不可能なようです。
という事での「コロンビア大統領府からの(子供達への)素敵な贈り物」というタイトルでした。冊子のページについて「無断転載を禁ず」という記述が見当たらないので画像を添付しますが、今後問題があると分かった場合には削除します。
| 固定リンク
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 巨匠フェルナンド・ボテロ、星になる(2023.09.18)
- コロンビアの芸術的巨匠フェルナンド・ボテロ個展日本で26年ぶり開催(2021.12.06)
- コロンビア民芸品博覧会2018(2018.12.10)
- コロンビア・ボゴタに日本紹介の発信基地「日本センター」オープン(2018.12.08)
- 日本で初めて南米コロンビアの竹を採用された建築家・隈研吾氏デザインの新国立競技場A案採用決定(2015.12.22)
最近のコメント