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南米コロンビアの6月後半は音楽三昧

コロンビアでは毎年6月後半に三連休があり、この期間中は各地で様々なお祭りがあります。コロンビア国内には実に様々な「伝統舞踊・音楽」があり、その多彩さは特筆に値します。日本を含め世界中には殆ど知られていないコロンビアの伝統舞踊・音楽に関するフェスティバルがこの6月下旬に集中します。中でも有名なのが次の三か所で行われるものです。

"Festival de Bambuco" http://www.alcaldianeiva.gov.co/sanpedro/ ←公式サイト

世界遺産の「サン・アグスティン遺跡」への移動拠点でもあるHuila(ウイラ)県・Neiva(ネイバ)で開催されるフェスティバルです。流れる音楽は"Sanjuanera"です。軽快な音楽と共に飛び跳ねるようなステップをかけながら踊る姿は素晴らしいものです。ネイバについては未だに反政府ゲリラの影が見られ、昨年(だったか)には市内の主要ホテルの一つで爆弾テロ事件があり宿泊客の死者も出ていますので現地への旅行は通常お勧めしませんが、このフェスティバル期間中に限っては多くの観光客が訪れる事もありますので、お薦めします。私はこのSanjuaneraがとても気に入っています。コロンビアらしい伝統音楽です。

"Festival de Folclorico" http://www.festivalfolclorico.com ←公式サイト

Tolima(トリマ)県都・Ibague(イバゲ)で開催されるフェスティバルです。イバゲへは首都ボゴタから空路数十分・若しくはバスで移動する事も可能な距離です。このフェスティバルは舞踊の多様さが特徴です。お祭りの規模としては国内でも五指に入る大きなものです。イバゲの町自体に見所は殆どありませんが、お祭りは必見です。

"Festival Inernacional de Tango" http://www.metacafe.com/watch/1383991//

現時点で今年の公式サイトは見当たらず、こちらは昨年のものです。「なぜコロンビアでタンゴ?」と、多くの方が疑問を感じる事でしょう。アンティオキア県・メデジンで開催されるタンゴフェスティバルです。コロンビアでは意外にも昔からタンゴが好まれているのですが、これは当時人気絶頂だったタンゴ歌手「カルロス・ガルデル」が今から74年前の1935年6月24日、ニューヨークからブエノスアイレスへの帰途に立ち寄ったメデジンで公演後、現地空港を出発直後に墜落・死亡した事に起因しています。今尚、アルゼンチン国民・そしてタンゴ界では「英雄」と崇められているガルデルが命を落とした場所として、メデジンは「タンゴの町」で知られています。その為、毎年6月24日の命日前後にはタンゴフェスティバルがメデジンで開催されます。メデジンでタンゴ、意外かもしれませんが実は本格的な催しです。

実は首都ボゴタにも「タンゴパー(タンゲリア)」がいくつかあり、その一つが"El Viejo Almacen"という名前です。El Viejo Almacenと言えば、ブエノスアイレスのタンゴパーの名店ですが、ボゴタのそれもちゃんとタンゴショーの舞台があり、何とタンゴの名曲の"SP盤"が店内にずらっと並んでいます。店の中もレトロな雰囲気に満ちており、やはりガルデルの写真が一杯飾ってあります。先年、ガルデルの没後70周年に合わせて当地を来訪された日本のタンゴ界では有名な方が「おおっ、僕がViejo Almacenを訪れたのは、ブエノスアイレス・マドリードに続いてボゴタが"三軒目"だよ!」と感動されていました。

コロンビア国内ではこの時期、他にも多くの町で大小様々なお祭りが催されます。興味のある方はまだ間に合いますので是非とも「南米コロンビアで音楽三昧」を楽しんでみては。そして下記画像は私のホームページトップ画面でも紹介しています"Soy Colombiano(私はコロンビア人)"という曲です。日本を含む在外のコロンビア人にこの画像を見せたら、故郷を思い出して口ずさんでしまうのでは。

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