聖金曜日の首都ボゴタ
カトリック教徒が大部分を占めるコロンビアですので、セマナサンタの首都ボゴタ市内は宗教色一杯です。当地民間テレビではこの時期、キリスト受難劇の番組ばかり、熱心な信徒は教会で祈り続け、無関心の人々は行楽へと、毎年の事です。私はと言えば、やはり毎年の事ですが特に旅行にも出ずにのんびりと過ごしています。この時期に旅行へ出かけるお客様に不測の事態が発生した場合、連絡がつかないようでは失礼ですので、「スタンバイ」の為どこへも出かけないのが最小限のサービスと思っています。それで実際今まで大問題が発生した事はありませんが
そして今日は「聖金曜日」キリストが十字架にかけられ受難と死に至った日ですね。私はキリスト教とは全く無縁で関心もありませんが、この日は仕事の都合でセントロへ行く用事があり、旧市街を歩きました。今日のカテドラルと付近の教会は、熱心な信徒達で溢れかえっていました。今日は特に聖金曜日という事もあった為でしょう。
たまたま「義衛兵」がコロンビア国旗を持ってカテドラルに向かう様子を撮影する事が出来ました。この義衛兵は通年大統領官邸とその周辺で警備をしていますので、普段からその姿を見る事は可能です。官邸の主・大統領が不在の時間帯には、記念撮影にも応じてくれたりします。
ボリーバル広場には数多くの「露天」が並んでいました。この露天ですが、先日ご案内しました「モンセラーテの丘への登山道閉鎖」に伴い、この場所に「移転」しているのです。商売の場所である登山道が閉鎖されてしまった為「失業の危機」に遭い、その回避策として市当局が一時的にボリーバル広場での露店業を許可したものです。
加えて、通年モンセラーテの丘の頂上にある教会に奉納されている「キリスト受難の像」も、登山道閉鎖により今年の聖金曜日は「下界」のカテドラルへ移され、その為この日金曜日にカテドラルを訪れる人々が例年以上に多かったようです。露天の一時営業許可はキリスト受難の像が今年はカテドラルに移された事もあっての特別配慮でしょう。軒先には伝統的な甘いお菓子が多数吊り下がっていました。
こちらは"Cuajada(クアハーダ)"と呼ばれる半凝固タイプのチーズです。いや、チーズと言えるのか分かりません。スペインのCuajadaよりも、より固形化されています。これもモンセラーテの丘頂上にある「商店街」の名物です。なぜ頂上にこれだけのCuajada売りの露天があるのか不思議なほどです。これも一部下界のボリーバル広場に移ってきました。Cuajadaには薄茶色に見える練乳水分を落として加工した"Arequipe(アレキペ)"や赤っぽく見える練り菓子の"Bocadillo(ボカディージョ)"が添えられます。
そんな聖金曜日のセントロの光景でした。
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