南米コロンビアの竹・グアドゥアを使ったアトリエオープン!
私が今からおよそ3年前に初めて対日輸出を果たした「コロンビアの竹・グアドゥア(Guadua)」を使用した、熊本市の「濱田醤油」様のアトリエがついにプレオープンします。詳しくは濱田社長様のブログ「こしぬけ」をご覧下さい。熊本及び近郊にお住まいの方々、是非ともコロンビアから遥々海を渡ってやって来たグアドゥアをご覧下さい。勿論、濱田醤油様の手の込んだ商品の数々もお買い求め下さいね。濱田様、アトリエの完成を心からお祝い申し上げます。
日本を代表する建築家の一人・隈研吾様から、濱田醤油様向けに正式にオーダーを頂いたのがこのグアドゥア400本でした。一本の長さは10m、太さは最高で20cmに達するものでした。その後特殊処理を施して強度を高め、乾燥処理に入りましたが、それが3年前のちょうど今頃、つまり雨期の最中でなかなか乾燥が進まず、いつになったら出荷できるのかとやきもきしたのも懐かしい思い出です。
輸出の際には、日本側からグアドゥアへの虫害対策の為に使用した殺虫剤の成分表やら何やら色々な書類の提出を求められ、全てが初めての事だった為とても苦労しました。サンプルとして1m程度のグアドゥアを空輸する際にも当地税関からストップがかかり、結局3ヵ月を要した事もありました。東京・青山の隈事務所にて打ち合わせをした際、当地ではこのグアドゥアは家屋の柱や建築資材として一本丸々使用するのに対し、「半分に割って使用するつもり」と伺って度肝を抜かされました。一体どのような結果になるのか全く理解できないまま事務所を後にしましたが、それから2年半近い歳月を経て、ついにコロンビアの竹・グアドゥアが日本で陽の目を見る事になり、とても嬉しく思います。
以前から申し上げている通り、コロンビアの竹は日本の孟宗竹とは繊維質が異なり、当地では巨大な建築物にも使用される程の強度を持っています。相当数のグアドゥアを組み合わせれば数十トンから100トン以上の建築物が作れます。また、今回輸出したグアドゥアは特殊措置を施す事により耐久性と防虫対策を備えており、建築資材としてはおよそ30年以上耐えうるものです。
日本の建築基準法上、建築資材に竹を使用する事が許可されているのか分かりませんが、今回の濱田醤油様への納入により対日輸出の実績は出来ています。また、コロンビア政府系輸出振興機関、そして東京の某在外公館などの支援などは一切得ずコロンビアの特産品を日本へ輸出した事は、私にとって一生に残る大きな思い出の一つです。
昨今は「本業」の旅行業の仕事でとても忙しくさせて頂いていますので、このグアドゥアの対日輸出事業に本腰を入れる事は難しいですが、木材と違って切っても切ってもすぐに成長し、環境にも優しく見た目にも美しい「コロンビア産極太の竹・グアドゥア」を建築資材としてお考えの方、是非ともご連絡下さい。
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