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2009年4月

南米コロンビアの竹・グアドゥアを使ったアトリエオープン!

私が今からおよそ3年前に初めて対日輸出を果たした「コロンビアの竹・グアドゥア(Guadua)」を使用した、熊本市の「濱田醤油」様のアトリエがついにプレオープンします。詳しくは濱田社長様のブログ「こしぬけ」をご覧下さい。熊本及び近郊にお住まいの方々、是非ともコロンビアから遥々海を渡ってやって来たグアドゥアをご覧下さい。勿論、濱田醤油様の手の込んだ商品の数々もお買い求め下さいね。濱田様、アトリエの完成を心からお祝い申し上げます。

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日本を代表する建築家の一人・隈研吾様から、濱田醤油様向けに正式にオーダーを頂いたのがこのグアドゥア400本でした。一本の長さは10m、太さは最高で20cmに達するものでした。その後特殊処理を施して強度を高め、乾燥処理に入りましたが、それが3年前のちょうど今頃、つまり雨期の最中でなかなか乾燥が進まず、いつになったら出荷できるのかとやきもきしたのも懐かしい思い出です。

輸出の際には、日本側からグアドゥアへの虫害対策の為に使用した殺虫剤の成分表やら何やら色々な書類の提出を求められ、全てが初めての事だった為とても苦労しました。サンプルとして1m程度のグアドゥアを空輸する際にも当地税関からストップがかかり、結局3ヵ月を要した事もありました。東京・青山の隈事務所にて打ち合わせをした際、当地ではこのグアドゥアは家屋の柱や建築資材として一本丸々使用するのに対し、「半分に割って使用するつもり」と伺って度肝を抜かされました。一体どのような結果になるのか全く理解できないまま事務所を後にしましたが、それから2年半近い歳月を経て、ついにコロンビアの竹・グアドゥアが日本で陽の目を見る事になり、とても嬉しく思います。

以前から申し上げている通り、コロンビアの竹は日本の孟宗竹とは繊維質が異なり、当地では巨大な建築物にも使用される程の強度を持っています。相当数のグアドゥアを組み合わせれば数十トンから100トン以上の建築物が作れます。また、今回輸出したグアドゥアは特殊措置を施す事により耐久性と防虫対策を備えており、建築資材としてはおよそ30年以上耐えうるものです。

日本の建築基準法上、建築資材に竹を使用する事が許可されているのか分かりませんが、今回の濱田醤油様への納入により対日輸出の実績は出来ています。また、コロンビア政府系輸出振興機関、そして東京の某在外公館などの支援などは一切得ずコロンビアの特産品を日本へ輸出した事は、私にとって一生に残る大きな思い出の一つです。

昨今は「本業」の旅行業の仕事でとても忙しくさせて頂いていますので、このグアドゥアの対日輸出事業に本腰を入れる事は難しいですが、木材と違って切っても切ってもすぐに成長し、環境にも優しく見た目にも美しい「コロンビア産極太の竹・グアドゥア」を建築資材としてお考えの方、是非ともご連絡下さい。

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コロンビア版ホットケーキ?Arepa de Chocolo

コロンビア国内で米やパンと並んで身近な食べ物が、"Arepa"と呼ばれるとうもろこし粉をベースにした丸く平べったい食品です。。このアレパは各地によって色や大きさ、作り方から食べ方など様々で、これだけで一冊の本が組めるのではないかと思われるほどです。一番有名なのはメデジンを中心とした"Paisa"の人々で、このアレパがないと生きていけない(大げさか)と称されています。大分昔、マイアミを旅行した際にスーパーで大量の「輸入アレパ」が並んでいるのを見つけた時には驚きました。

私は実は殆どのタイプのアレパがあまり好きではありません。ボソボソとた食味が苦手なのです。その中でカルタヘナで有名な、中に卵を割り落して揚げた"Arepa con huevo"と並んで皆さんにお勧めできるのが、これからご紹介する"Arepa de Chocolo"です。以下に掲載する画像をクリックすると大きく表示されます。

Img_2084_1殆どのアレパが粉と水を合わせて練り上げて形を整えてから焼くのに対して、このChocoloはとうもろこしの粒をすり込んで水や砂糖と合わせたもの(らしい)を鉄板の上に流し込みます。ここからして他のアレパとは全く異なります。これはまるで「ホットケーキ」もしくは「お好み焼き」そのものです。

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その後、一かけらのバターを加えて更に色をつけます。店によっては「マーガリン」を加える所もありますが、ここは絶対にバターが出る場面です。合成加工品であるマーガリンは体に有毒なだけでなく、味を落とします。

Img_2082 裏返した後に、スライスチーズを載せてもう一焼きします。この店では更にハムを加えますが、お好みでチーズやハムは抜きにしても値段は同じでした。スライスチーズを加える事で、トロっとした食味になります。ちょうど良い色合いになった頃、半分に折ってちょっと焦げ目を付ければ出来上がりです。

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店の壁にはこのArepa de Chocoloの作り方が飾ってあります。形を整えてアレパを焼く店は市内の至る所にあってそれこそ数え切れない程ですが、このチョコロタイプを店頭で焼く店は意外と少なく、ある意味貴重な店です。

Img_2089 こちらが出来上がったArepa de Chocoloです。この店のアレパは一枚2,700ペソ(およそ115円程度)でした。見た目にはまるでホットケーキのようです。これが実に「香ばしい」味がするのです。一口食べると、ハニーコーンを使っているのか?とうもろこしの味が口一杯にブワッと広がります。これがチョコロタイプの大きな特徴です。他のアレパはここまでとうもろこしの風味は出ません。加えてどこの店で食べてもほのかに甘いのがチョコロタイプです。

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ちなみにこの店、名前は"El Chocolo"、もう「そのまんま」です。甘くて香ばしいArepa de Chocoloは日本人ウケすると思います。焼く前の「タネ?ネタ?」の作り方さえ覚えれば日本でも簡単にチョコロタイプのアレパが出来る筈です。形を整えた他のアレパは冷蔵保存が必要で、日本へ輸出しても食味的に受けないと思いますが、このチョコロタイプは屋台で「南米コロンビアのホットケーキ」なんて名前で売り出せば、もしかして大ブレークするかもしれませんよ!コロナリさん!

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近づく母の日と「花の国・コロンビア」の街角

五月の母の日を前に、日本の切花輸入会社さんが当地の取引先を訪問されました。コロンビアの切花産業事情については以前ご紹介した通り「巨大」なものです。日本の大抵の切花輸入会社各社は既に当地の複数の輸出業者と取引をしている為、今回は母の日を前にした当地の生産状況の視察と意見交換という事でした。

切花生産地は首都ボゴタから車で30分から1時間程度の場所にあり、早朝にホテルを出て現地入りするのが常ですが、ボゴタ郊外は高原地帯らしい素晴らしい風景が目の前に広がるので、花関係の仕事をするのは気分的に好きです。

当地の切花輸出業者各社は、昨年のこの時期あたりから極端な「ドル安・ペソ高」に苦しめられ、廃業する所が続出しました。それに比べて現在の為替レートはペソ安に落ち着いているので息を吹き返したようです。ところが「最大のお得意さん」であるアメリカ向け輸出が経済危機により落ち込んでいる関係で、最近劇的に輸出量が増えているロシア向けやその他の国に活路を見出しているようです。私は切花輸出には関心がありませんが、切花生産地帯へ同行する仕事はいくら受けても嬉しいです。

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切花の一大生産地でもあるボゴタでは、町のあちこちで「花屋」を見かけます。そのうちの一つがAvenida CaracasとCalle 69にある一角です。ここには花屋が集中しており、目の前には"TransMilenio"新交通システムの駅がありますが、駅の名前も日本語で「花々」を意味する"Flores"です。

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ここでは贈答用や慶事・葬儀用など様々な用途に対応できる生花が並んでいます。一部の店舗では花束も取り扱っていますが、大抵の店舗は画像のような盛花としてアレンジされたものを売っています。その光景は素晴らしく、この場所を何度通りかかってもその美しい光景に感心します。

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ご覧の盛花は大きめのサイズで25,000ペソ(およそ1,050円)です。バラやひまわり、日本では高価なカトレアを散りばめたものなど様々で、とても華やかです。これだけの花々を盛りつけて1,000円程度という価格は、日本では有り得ないでしょう。固いスポンジの土台に茎を刺し込んでいるのですが、これだけの技術は到底素人に出来るものではなく、このデザインも特筆に値します。

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こちらの小さめの盛花の価格は・・・聞き忘れました 多分15,000ペソ(およそ650円程度)位かと思います。誕生日プレゼントや来客用に自宅で飾る等、用途は自由です。世界トップクラスの「花の国コロンビア」にふさわしい、低価格と多種に及ぶ花々です。加えてボゴタは冷涼な気候帯ですので、これらの美しい花々が日持ちするのも好条件の一つです。

観光で当地を訪問される方で私がご案内するケースでは、特に女性の方でこの「花々」に興味がおありでしたら、喜んでご案内します。

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2009年2月・カルタヘナ再訪記を書き上げました

足かけおよそ2ケ月かかりましたが、当方のホームページにおいて第4回目を配信し、一部のホテル情報をご案内して2月のカルタヘナ再訪記を書き上げました。

http://homepage3.nifty.com/cafetero/number172.html ←こちら

この間「動画」や「画像特集」等で現地カルタヘナの情報を投稿しました。これにより多くの方々が現地を訪れられる事を願っています。実際、来週には日本からのお客様がカルタヘナを訪問され、ホテル及び旧市街観光の手配を頂いたのは嬉しい結果です。この他にも今後複数の方がご旅行を検討されており、カルタヘナにおける某国際会議に関する大規模手配受注も既に確定したのは嬉しいです。現地出張が報われた感じです。

今回のホテル視察では、昨今急速に台頭している古い建物を改装した「ブティックホテル」の数々を見られなかったのが今回の置き土産、次回への課題となりました。

ブティックホテルと言えば、先日の話を蒸し返す事になってしまい心苦しいのですが、日本の旅行会社一行の"FAM TRIP"の最中、某社さんから「カルタヘナでは○○ HOTELに泊まる予定です」とお教え頂き、そのホテルは初めて聞く名前だったので出発前日に参考の為電話をした所、「確かに"3部屋"予約を受けています」との回答に「何!一行は確か7人位だったけど。3部屋じゃ足らないと思うよ」と言った所、「いえ、P○E○からはほんの数日前、確かに3部屋だけの予約を受けています。それ以上はもう空室がありません」・・・

出発当日、空港でお1人に「実は、昨日ホテルに電話をしたら3部屋しか予約が入っていないみたいなんですが」と伝えた所、驚かれて日程表を見せて頂いた所へ某君が割って入ってきて、えらい剣幕で喰って掛かられてしまいました。

その後カルタヘナ空港へ到着し、一行の脇を通る際、某君は現地案内人から知らされたようで「実は、自分の"知らない"所でホテルを"2つ"予約しているようです」いや、俺はそうだと思ったけど・・・と言いかけて止めました。それこそ「余計なお世話」でしたから。たった8人のグループが2つのホテルに分かれてしまう・・・不可解な手配でした。ブティックホテルは大抵が数室規模なので、5部屋以上を「直前」に確保するのは時に極めて困難であり、グループではなくカップルや少人数向けです。と言いたかった話でした。

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聖金曜日の首都ボゴタ

カトリック教徒が大部分を占めるコロンビアですので、セマナサンタの首都ボゴタ市内は宗教色一杯です。当地民間テレビではこの時期、キリスト受難劇の番組ばかり、熱心な信徒は教会で祈り続け、無関心の人々は行楽へと、毎年の事です。私はと言えば、やはり毎年の事ですが特に旅行にも出ずにのんびりと過ごしています。この時期に旅行へ出かけるお客様に不測の事態が発生した場合、連絡がつかないようでは失礼ですので、「スタンバイ」の為どこへも出かけないのが最小限のサービスと思っています。それで実際今まで大問題が発生した事はありませんが

Img_2045そして今日は「聖金曜日」キリストが十字架にかけられ受難と死に至った日ですね。私はキリスト教とは全く無縁で関心もありませんが、この日は仕事の都合でセントロへ行く用事があり、旧市街を歩きました。今日のカテドラルと付近の教会は、熱心な信徒達で溢れかえっていました。今日は特に聖金曜日という事もあった為でしょう。

Img_2044たまたま「義衛兵」がコロンビア国旗を持ってカテドラルに向かう様子を撮影する事が出来ました。この義衛兵は通年大統領官邸とその周辺で警備をしていますので、普段からその姿を見る事は可能です。官邸の主・大統領が不在の時間帯には、記念撮影にも応じてくれたりします。

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ボリーバル広場には数多くの「露天」が並んでいました。この露天ですが、先日ご案内しました「モンセラーテの丘への登山道閉鎖」に伴い、この場所に「移転」しているのです。商売の場所である登山道が閉鎖されてしまった為「失業の危機」に遭い、その回避策として市当局が一時的にボリーバル広場での露店業を許可したものです。

加えて、通年モンセラーテの丘の頂上にある教会に奉納されている「キリスト受難の像」も、登山道閉鎖により今年の聖金曜日は「下界」のカテドラルへ移され、その為この日金曜日にカテドラルを訪れる人々が例年以上に多かったようです。露天の一時営業許可はキリスト受難の像が今年はカテドラルに移された事もあっての特別配慮でしょう。軒先には伝統的な甘いお菓子が多数吊り下がっていました。

Img_2047 こちらは"Cuajada(クアハーダ)"と呼ばれる半凝固タイプのチーズです。いや、チーズと言えるのか分かりません。スペインのCuajadaよりも、より固形化されています。これもモンセラーテの丘頂上にある「商店街」の名物です。なぜ頂上にこれだけのCuajada売りの露天があるのか不思議なほどです。これも一部下界のボリーバル広場に移ってきました。Cuajadaには薄茶色に見える練乳水分を落として加工した"Arequipe(アレキペ)"や赤っぽく見える練り菓子の"Bocadillo(ボカディージョ)"が添えられます。

そんな聖金曜日のセントロの光景でした。

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ある日のコロンビア的昼食

以前、当地での毎日の昼食メニューを克明に記述したブログがありました。私はそこまで「食通」ではないので、昼食といえばとにかく素早く食べられる"Almuerzo(アルムエルソ)"と当地では呼ばれている定食が常です。今回はデジカメを持って取材中に食べた「コロンビア的昼食」の一例をご紹介します。

20090405_img_1559 このレストランは営業先の近くにあり、壁にはLlanos Oriental(東方大平原)の風景が描かれています。東方大平原は見渡す限り平地が広がり、人間の数よりも牛の数の方が多いのではないかと思われるほど人口密度の低い一帯です。この日はたまたまフォルクローレ風のバンドが演奏をしていました。普段は単なる普通の「昼食屋」です。

20090405_img_1562 店先では炭火を使って肉を焼いています。大草原分のアサードですね。この店では牛・豚肉などの他に当地では"Chiguiro(チグイロ)"と呼ばれている「カピバラ」←(画像はこちら)の肉も提供しています。6,000ペソ(およそ260円)の昼定食にはこのカピバラの肉が一切れ入っています。カピバラの肉は、豚肉のような・鶏肉のような、何とも言えない食感です。部位によってクニャクニャとしたクセのある味わいです。

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私はこの日、風邪で体調を崩していた事もあり、炭火焼肉ではなく画像の"Mondongo(モンドンゴ)"を注文しました。外は雨期による肌寒さもあり、体が温まりそうなスープ系が頭をよぎった為です。モンドンゴはいわゆる「モツの煮込み」で、内臓部分とイモ・豆類が混ざった塩味風のスープです。調べた所、モンドンゴは北はメキシコから南はアルゼンチン・チリあたりまで広く食されているようです。てっきり「コロンビア伝統料理」かと思っていました。

Mondongoは下準備が大切で、手を抜くと内臓部分に臭みが残ります。ですので各レストランにより味が微妙に異なります。この日のモンドンゴは特に臭みは感じず、よく煮込まれていました。この店のモンドンゴにはアボガド・ご飯・調理用バナナを揚げた"プラタノ"と、パサパサしたArepaが添えられていました。深盛りのスープ皿一杯にモツがたっぷり入ったモンドンゴは11,000ペソ(およそ480円)でした。

それにしても、コロンビア的昼食はまず間違いなく「野菜不足」。肉やジャガイモ、あと豆類はふんだんに使われており、特に豆類は大抵の料理に添えられますが、極端に少ないのが野菜類です。日本や韓国の料理は逆に野菜がたっぷり使われるので、時によって「食べ分け」をしています。

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首都ボゴタのセマナ・サンタ(聖週間)の風物詩

ここの所ずっと忙しくしていた為更新が滞りました。3月はチケット販売の他に、日本からの観光客のガイドやIDB(米州開発銀行)メデジン年次総会にかかる手配など、殆ど毎日多忙を極めました。その間には雨期が本格化し、首都ボゴタ西部では先日ここ50年で最悪の豪雨による浸水被害もありました。毎日肌寒く、ついに喉風邪にかかっています。

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そうこうしているうちにカレンダーは「4月」となり、コロンビア国内でもセマナ・サンタ(聖週間)が始まりました。この時期は4連休に加えた長期の休暇を取る人が多く、旅行業界は稼ぎ時です。そして敬虔なカトリック教徒はこの時期・特に「聖金曜日」には赤身の肉を避けて白身の魚介類を口にする習慣から、ボゴタ市内にはいつもより多くの魚が出回ります。だからという事ですが、この画像は市内のセントロ地区でこの時期恒例の「魚の干物」を並べている光景です。これらの魚は全て「アマゾン川で獲れた魚」かと思われます。

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コロンビアはカリブ海と太平洋の2つの海を持つ、海洋資源に満ちた国の筈・・・が、出回っているのはアマゾン川の魚の干物です。これが実に不思議なのですが。ちなみにこの干物、画像のおっちゃんに「これは何?」と聞いた所、威勢のよい声で返ってきた答えは「おおっ、これは"ピラルク"だよ!」 は? ピラルク←(画像はこちら)って、あの「世界最大級の淡水魚」じゃないですか!その「干物」とは。。。 もしかするとブラジルからの「輸入品」かもしれません。しかしこんなデカイ干物をどうやって「始末」するのか?ちぎってスープにぶち込むのか、或いは「あぶり焼き」?"ピラルク"の一声に動揺して食べ方を聞き忘れました。

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ちなみに干物もこれだけデカイと、まるで絨毯の如く二枚折りになっています。ピラルクの他には「ナマズ」あたりもありそうです。この光景はセントロ地区の混沌とした商店街でよく見かける光景で、高級住宅街である北部地区ではまず目にしません。ここはいわゆる「日本のアメ横」によく似た雰囲気があります。

首都ボゴタは山の中にありますから元々新鮮な海産物には恵まれませんが、それでも昨今は流通事情が格段に発達しているのですから、何もセマナ・サンタに"アマゾン川の魚"それも「干物」を食べなくても・・・と思いますが、やはりこの時期はそうなります。一応釈明しますと、中流以上の家庭では「チリ産サーモン」その他の「海の魚」をそれなりのスーパーで購入しています。この「川魚の干物」の購買層は「不明」です。。。

コロンビアは四季による気温の変化がなく、季節の移り変わりを「肌」で感じる事はありません。その代わりにこれらの風物詩を「目」で感じる事で、月日の経過を知る事が出来ます。

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この「ボゴタのアメ横」は以前にもこのブログで紹介した事がある場所です。とにかく「人間臭い」場所で、混沌としています。セレブが訪れるような所ではありません。ここでは路上であらゆるものが売られています。画像はいわゆる「ホルモン焼き」です。炭火で内臓部分を焼いて売っています。一皿1,000ペソ(およそ45円)らしいです。日本ならともかく、悪いけど「ここでは食えねぇ」食中毒を起こしたら大変ですね。炭火の匂いはそれなりなんですが。。。

20090405_img_1570_2 そしてこちらは大鍋一杯に油が煮えたぎっており、その中に「豚の脂身」を突っ込んで揚げた"Chicharron(チチャロン)"の屋台です。チチャロンはその後小さく切って画像右に見られる円形の白い"Arepa"に添えて売っています。1個500ペソ(およそ20円)程度で、道のあちこちでこの豚の皮を揚げる光景が見られます。すぐそばを通りかかると、何とも言えない豚の油独特の「甘臭い」匂いに思わず吐き気をもよおす事もあったりします。

こんな凄い場所の向こうには、私が「宝の山」と崇めて日参している当地在留韓国人達の「溜まり場」があります。彼らについてこの場では割愛しますが、とにかくこんな混沌とした場所は「避けて通れない」ので必然的に身なりもそれなりにしています。もしかすると「アライさんて、会うといつも薄汚れた格好ですよね」なんて噂があったりして。。。 ホルモン焼きに豚油の匂い、豆問屋やら何やらとにかく「凄い匂い」に川魚の干物の匂いが加わったのが、私にとり「セマナ・サンタ」入りです。

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