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2009年1月

クンディナマルカ県・シパキラ"小さな旅"

20090111_img_1129首都ボゴタからおよそ50kmほどの場所にある町・シパキラへ「小さな旅」をしてきました。移動手段は例によって「路線バス」首都ボゴタの北部にある"Portal Norte"ステーションの発着でした。高原地帯にある首都ボゴタを離れると、郊外の景色は本当に素晴らしいものです。あえて路線バスを利用する事で「旅気分」が高まります。バス料金も片道100円ちょっとと、とても安いのが魅力です。勿論、治安的には何ら問題ない事は確かです。シパキラの町の様子は当方のホームページ及びYouTubeにて公開しています。

http://homepage3.nifty.com/cafetero/number168.html (ホームページ)

http://www.youtube.com/watch?v=T7oWOy4cmYE&feature=channel_page (YouTube)

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シパキラと言えば世界的に有名な「塩の教会」の存在があります。この町を訪れる観光客の90%以上はこの岩塩坑道を見学した後にさっさと離れてしまいますが、コロニアル様式の建物が残る旧市街地にも魅力があり、私は小さなこの町並みがとても気に入っています。いつ訪れても時が止まったような不思議な感覚を覚えます。そこには喧騒やテロなどとは無縁の世界があります。日本からのお客様を案内する際には、当地滞在中の極めて限られた時間を活用する為に、この素晴らしい旧市街地区の散策時間を削らなければならないのが常で、自分ではとても残念に思います。

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こちらは当地では有名なフォトショップ"FOTO JAPON"の店舗2階にあるテラスに設置された"招き猫"です。自分で言うのもなんですが、「ナイス!」な1コマだと思いませんか!!私はプロのカメラマンではありませんが、褒めていただけると嬉しいです この画像もテラスが重厚な木製だからこそ映えていると思っています。

シパキラの旧市街地区は、数多くの歴史的建築物がある他はごく普通の小さな町で、生活の匂いが漂う所です。それでも大都会からの「小さな旅」の場所としてはこの上ない素晴らしい町です。皆さんも是非ともこの古い町並みを「散策」して下さい。

私は普段「旅を商品」にして生活の糧を得ていますが、いざ自分が「旅人」という立場になってみると、普段目にしている光景とは異なる場所へ行く「旅行」という出来事は本当に楽しいものだと思います。今後もその感覚を忘れずに旅行業という商売を続けていきたいものです。

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首都ボゴタ郊外への日帰り旅行

Img_1417 年明け早々、首都ボゴタから日帰りの「バス旅行」をしました。ボヤカ県やクンディナマルカ県等の小さな町を訪ねましたが、それらは風景を楽しんだだけではなく、現地事情もしっかり勉強してきた次第です。

大都会ボゴタにいると分かりませんが、そもそも首都ボゴタを含む一帯は大高原地帯の中にあり、車で町を離れると途端に高原独特の素晴らしい風景が広がります。画像は首都ボゴタから近郊のシパキラへ向かう街道沿いの光景です。日帰り小旅行をするのに移動手段は様々ですが、私はお客様との移動以外は基本的に路線バスの利用です。それも小型バスより中型・大型バスの方がより快適です。飛行機も小型機よりは中型機・大型機と大きくなるにつれて快適さが増すのと同じです。

Img_1514 数年前までは首都ボゴタを離れると街道沿いでは"反政府ゲリラによる検問"の脅威があり、私自身も陸路移動は勧めませんでした。しかし昨今の首都近郊ではその種のリスクは殆どなくなり、私自身も半ば気軽に小旅行を楽しんでいます。ボゴタ郊外にある"Chia(チア)""Cajica(カヒカ)""Zipaquira(シパキラ)"への街道沿いには、画像のように炭火焼肉レストランが数多くあったりします。晴れ渡った週末の1日、首都郊外に脱出して"焼肉と酒"を楽しむというのは最高の贅沢の一つです。

Img_1517 今年は年始からチケット予約手配が好調で嬉しいスタートを切っていますが、それに加えて日本からの「コロンビア国内個人旅行手配」も好調です。コロンビア国内の治安良化に伴って、昨今当地を旅行される方々・関心を持っている方が増えているのは嬉しい限りです。最後の画像はシパキラから首都ボゴタへ戻る途中の街道沿いの風景です。

国内の陸路移動自体ですが、勿論現在でも危険なルート・一帯はあります。それらにつきましては引き続き立ち入りを避けて頂きたいと思います。それとは別に首都郊外の街道沿いなど景色が素晴らしい場所は私自身もお勧めします。

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南米コロンビアの小さなワイナリー

Img_1362 既にホームページにて投稿済みですが、ボヤカ県ビジャ・デ・レイバ近郊にある"Marques de Villa de Leyva"ブランドの小さなワイナリーを見学してきました。詳細は下記サイトをご覧下さい。

http://homepage3.nifty.com/cafetero/number167.html ←こちらです

この日は焼き物の町・ラキラを訪問した後、一旦ビジャ・デ・レイバを経由してこのワイナリーを訪問するつもりでいました。それがいきなりラキラ発の路線バス出発時刻でつまづき、結局"闇"タクシーに頼らざるを得なくなり、それも出発にこぎつけるまで相当の時間を要しました。運転手に「ワイナリーの場所って知ってる?俺はそこに行きたいんだけど」と申告したところ、「それじゃ他の3人をレイバで降ろしてからにしよう」という事で、到着後さっそく料金交渉した末、完全プライベートでラキラ~レイバの片道運賃込みで50,000コロンビアペソ(2009年1月現在・およそ2,270円程度)で合意しました。

聞けばレイバからラキラまでの乗客はなく、空で現地に戻るしかなかったようです。こちらも改めてタクシー運転手と料金交渉するのも時間と労力の無駄なので好都合でした。

Img_1369 ワイナリーの様子と直売品のワインに関してはホームページにて記述していますので、ここでは割愛します。ワイナリーにはワインの直売所があって、ここでは有料でグラスワインやボトルを空ける事も可能です。「おつまみ」としてチーズも販売していましたが、こちらはそこらのスーパーでも見かける市販のものでした。日本でしたらワイナリーにレストランを併設するという案がすぐに思い浮かぶ筈です。現に来訪客はその場でワインを楽しんでいたのですから。ただ、コロンビア人は日本人と違って酒を飲む際につまみは殆ど口にしないので、それでも良いのかもしれません。小さなワイナリーだけあって商売っ気がないですね。

唯一、自家製ワインの他にTシャツやエプロンその他のオリジナルグッズを売っていました。こちらを買っている人は少なかったように見受けました。

Img_1386 ここで生産されているワインの大半は輸出用に回っているのかもしれません。少なくとも首都ボゴタでは全くと言えるほどその姿を見かけません。その中で日本へ輸出されているのかは分かりませんが、南米コロンビアワインは希少価値と話題性で売れるかもしれません。少なくとも味はフランスその他のワイン大国には及びませんが、そこそこだったと思います。

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これもコロンビア料理?Boyaca地方の朝食"Changua"

先日ボヤカ県を日帰り旅行した際の事です。早朝5時過ぎにボゴタを発つビジャ・デ・レイバ経由ラキラ行きの車内で、実は「車窓を見ながらおにぎりを頬張る」事を楽しみにしていました。地形に富んだ車窓を眺めながら、およそ3時間程の長旅です。おにぎりにお茶・・・何とも「日本的」ですが、前夜から密かな楽しみにしていたのです。

にもかかわらず、この日の車内は何と「満席」しかも隣に座った女性はバスが発車するや上着を掛け布団代わりにして速攻で「熟睡」車内はシーンと静まり返り、皆が皆寝ているではありませんか。"あの"「人に迷惑を掛けている事の自覚がない」コロンビア人が、何と声も発さずしかも誰も食べ物も口にせずに寝ている・・・不思議な世界に飛び込んでしまいました。従って私一人がおにぎりを頬張る訳にも行かず。。。

20090103_img_1068 そんな事で朝食はお預けのまま、9時前にラキラ入りしました。しかし「腹が減っては旅行が出来ぬ」という事で到着後速攻でおにぎりを頬張り、その場で目に入ったのが"Restaurante Cazuelas Boyacenses"の看板でした。看板の文字もまた現地特産の素焼きセラミック製のようです。ここはすなわち「ボヤカ料理レストラン」という事のようでした。とはいえ"コロンビア料理"ですから大して期待はしなかったので「トースト・目玉焼きにコーヒーでも」と決め込んで入ってみました。

20090102_img_1064 店内に入ってさあ朝飯を・・・と思った所、店員から「"Changua"はいかがですか」と勧められたので、「ああ・・・Changuaか、Boyacaらしい朝食だな」と思い、迷わず頼んでみました。そして出てきたのがこの画像です。これが首都ボゴタを擁するクンディナマルカ県及びここボヤカ県の伝統的な朝食・Changuaです。

このChanguaは上記2県のような3,000m前後の標高下にあって、明け方は吐く息が真っ白になる程寒い土地の伝統"料理"です。料理といっても作り方は極めてシンプルです。牛乳を沸騰させてそこに生卵を落としてシラントロ(コリアンダー)を散らす、基本はただそれだけです。寒い明け方には体が温まるのでしょう。何しろ県都・トゥンハなどが典型的で早朝のボヤカ県は心底寒く、街道沿いでは厚手の「ポンチョ」を肩からかぶった人をいくらでも見かけるほどです。そんな寒い土地でこそ好まれるのがChanguaです。カリ・メデジンや海岸地方などの暑い土地ではChanguaは全く食されません。

ちなみにこのレストランではChanguaにクニャクニャとした白い「田舎チーズ」(Queso Campesino)ととうもろこし粉から作った丸い形の"Arepa Boyacense"が入っていました。Arepa Boyacenseはせんべいほどの大きさで食感はビスケットよりも柔らかく「ボソボソ」しており、私は実はあまり好きではありません。牛乳たっぷりのChanguaとチーズやら半熟卵やらが"どんぶり"一杯入っているのですからすごいボリュームで、6,000コロンビアペソ(およそ260円)程でした。カロリー高いだろうなぁ。。。

私が企画しているこのラキラとビジャ・デ・レイバを組み合わせたツアーはホテルのレストランが開く前・6時頃に出発するので、乳製品アレルギーがないお客様には「コロンビア風の朝食」としてお勧めしてみようかと思います。とはいえ決して「旨い!」と唸らせるような代物ではありませんが。

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焼き物の町・Boyaca県Raquira(ラキラ)

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正月気分真っ只中の2日に日帰りの「小旅行」をしてきました。場所は首都ボゴタの北およそ150kmほどにある小さな町"Raquira(ラキラ)"です。ここラキラは素焼き製品(セラミック)の生産で有名な町です。我が家のベランダにある観葉植物の鉢もラキラ製ですし、普段小銭を貯めている「ブタの貯金箱」も多分ラキラ産でしょう。この町を散策した様子を当方のホームページ上で紹介しています。

ラキラの町自体はとても小さいのですが、町の中心部のほんの少しの一角で実に多くの素焼き製品を見る事が出来ます。それらは色付けしていない土の色そのままの実用品から塗装を施した大小さまざまな民芸品まで多種に及びます。

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この画像はホームページ上でもアップしているものです。ラキラの町の中心部にあるおよそ20軒の民芸品店の中でも一番ド派手な外観です。軒下に吊り下がっているのはやはりセラミック製の「風鈴」です。すごい数ですね。民芸品好きにはたまらない1コマではないでしょうか。町を貫くおよそ300m程のメインストリート沿いにこれらのド派手な外観を施した民芸品店が軒を連ねています。今回の小旅行の目的は、日本人の観光客向けの「オプショナルツアー先」として選定・推薦すべく視察したものです。例え民芸品を買わずとも、この小さなラキラの町そのものが被写体としては最高の場所だと自信を持ってお勧めします。勿論気に入ったものがあれば購入して下さい。セラミック製品ですので割れ易いのが難ですが、それでも小さなものは手の平に収まる位の大きさですし、価格も1個100円前後からいくらでもあります。

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店内に入ると大小様々な素焼き製品が目に飛び込んできます。形も様々大きさも様々で素朴な物ばかりです。これらは決して高価な物ではありませんが、旅の土産としてはとてもリーズナブルで手頃ではないかと思います。一方で皿や観葉植物用の大きな鉢などの実用品もあり、こちらは一般消費者から業者の大量仕入にも対応できる品揃えです。

首都ボゴタから日帰りで観光できるラキラの町を、今後「南米コロンビアの観光地」の一つとしてツアーに組み込むつもりです。それに十分値する町並みでした。

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明けましておめでとうございます

毎年の事ですが、この時期のコロンビア国内はカラカラ天気の乾期真っ只中。その為いつも最高の"初日の出"を拝む事が出来ます。今年も午前6時33分、東に連なる山々から昇り始めた素晴らしい御来光を体一杯に受けました。一年の最初に日に差し込んだ光を浴びると気持ちが清らかなものになります。

新年のお祝いという事もあり、読者の皆様に、私から"Web Greeting Card"をご用意しました。

http://jp.youtube.com/greeting_view?s=aMe0iiHzh3s&p=C04CE04858D267C6

上記アドレスをクリックして下さい。お手持ちのパソコンにスピーカー機能があれば、葉加瀬太郎さんが奏でる軽快な曲"Another Sky"をお楽しみ頂けます。この曲は"ANA"便をご利用になられた方でしたらお馴染みですね。機内で流れています。

私はこの曲を聴くといつも気分が高揚し、「さあ、頑張ろう」というやる気が出てくるので気に入っています。一年の始まりにはとてもふさわしい「名曲」ではないかと思います。

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初日の出を拝んだ後に、"日本の神々"と南米が好きで酒が好きだった祖父・そしてご先祖様を拝むのが私の元日最初の務めです。今年はお供え物として、昨年末から当地へ来訪(再訪)されている元協力隊員の方と新妻のご夫妻から、山口県周防の銘酒"獺祭"(だっさい)を頂きました。遠路遥々お持ち頂き有難うございました。

私は大の日本酒好きで、この銘酒は特に大吟醸酒でもある為フルーティーな芳香が鼻腔一杯に広がる素晴らしいものです。ただ、これ位の銘酒ともなれば私よりもまずは祖父・そして神々にお供えするのを先としています。今年は一年の始まりから素晴らしいお供え物に恵まれました。

今年の私の抱負ですが、昨年末にご案内しました通り「日本から来訪される方々の手配」に一層力を入れたいと思っています。私が出来る日本とコロンビアとの架け橋といえば、観光やビジネスなどを目的とした「人的交流」が唯一の手段です。とはいえあまり大それた野望は持たず、少しでも多くの方々が日本やその他から当地コロンビアへ来訪され、この国の魅力を知って頂ければと思っています。

今年は既に明日2日、視察を兼ねて日帰りの小旅行に出掛けます。この結果はまた後日アップしたいと思います。今年も「旅」を通じて日本や海外の皆さんにコロンビアという国をご案内し続けるつもりです。

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