鶏肉怖い・・・
以前、「コロンビアではチキンの丸焼きが美味しい」とご紹介した事があります。下味をつけた鶏を丸ごと下から炭火であおったものはジューシーな味がする美味しいものです。
それとは別に、最近"愛読"している無料新聞aDnに興味深い記事が掲載されていました。要は「鶏肉に気をつけろ」という趣旨です。私も以前昼食に"Arroz con Pollo"(チキンピラフ)を食べて数時間後、食中毒(Intoxicacion)の被害に遭った一人として、鶏肉による食中毒被害はいつも気になります。
実際の所、鶏肉が原因と思われる集団食中毒(Intoxicacion Masivo)の被害がかなり多いのは事実です。私はニュースで食中毒事件が報じられるとすぐ敏感に反応するのですが、曰く「学校で配られた"鶏肉入りエンパナーダ"(餃子を大きくしたようなもの)を食べた生徒およそ200人が集団食中毒」とか、「Arroz con Polloを食べた50人が病院に運ばれた」などと、大抵の集団食中毒の事例で「鶏肉」が絡んでいるのです。
私がチキンピラフを食べた際には、実は「変な味がする」などという"味覚の異常"は感じなかったのです。にも関わらずその後2時間ほどしてから胃にキューッと刺すような痛みを感じ始め、すぐに下痢の兆候が始まってからはトイレに入ったまま出られなくなり、ついには高熱を発し始めました。最初は風邪かなとおもったのですが、それにしては猛烈な胃の痛みと下痢・高熱がひどく、やっとの事で家にたどり着いてからは腹を抱えて丸くなったまま動けなくなりました。
それからというもの、チキンピラフや鶏肉入りエンパナーダなどが怖くて食べられなくなりました。更には職場の"コロンビア人"の同僚数人が、昼食に食べた鶏肉によって食中毒の被害に遭い、数日間欠勤という羽目に陥りました。スーパーの魚売り場に漂う「腐った魚の匂い」を何とも思わない(のか?)コロンビア人ですら鶏肉により食中毒に陥るのですから結構問題です。
食中毒被害の元凶となる食材はいくらでもありそうですが、特に鶏肉によるものが圧倒的なのが不思議です。以前のニュースでは、カリブ海に近い町の街道沿いで大量の鶏肉入りの袋(推定100kgほど)が道路脇に捨てられ、それを拾った沿道の貧困層の住民が喜んでいる画像が映っていました。鶏肉が入った袋にはよく知られた鶏肉加工会社のロゴマークがあり、これは恐らく鶏肉賞味期限が切れて処分に困ってトラックから投げ捨てたものと思われます。
そんな事情で、鶏は丸焼きの美味しさとは別に食中毒の被害に陥りやすい事をご紹介しておきます。ちなみに私は画像にある鶏肉加工大手の"Mac Pollo"のハムやソーセージなどを「安くて美味しい」という理由でよく買って食べています。ここではちゃんと冷蔵ケースに保管された状態で店頭販売していますが、ここMac Polloでさえ商品を買う時には「賞味期限」をチェックしないと"期限切れ"のものを堂々と売っていたりします。この二品を買った際にも左のソーセージが前日で期限切れである事が目に入り「ちょっと!これ昨日で賞味期限切れだよ!」とクレームをつけて交換してもらったほどです。ちなみに私はMac Polloの商品で食中毒被害に遭った事はありませんが・・・
コロンビアに今後長期滞在・居住される方々は、チキンピラフ等の鶏肉入りの食品にはくれぐれもお気をつけ下さい。一番恐ろしいのは調理してから一晩以上経過したものです。私が食べたチキンピラフは多分前日のうちに仕込んでおいた物でしょう。鶏肉入りエンパナーダなども作りたて以外は危険です。
また、食中毒だけでしたらまだましですが、最悪なのは"A型肝炎"を発病してしまう事です。これにかかると最低でも一ヶ月以上は床に伏せる羽目になりますので、長期滞在を予定される方はA型肝炎の予防接種を受けられる事を強くお勧めします。
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