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コロンビア政府公認のコカ製品"コカ茶"

先日、日本から当地を訪れたお客様が滞在2日目にして「頭痛と吐き気がする」という事で、こちらは慌ててしまいました。「これってもしかすると"高山病"か!」と思い、最初は"アスピリン"(鎮痛剤)を買おうかと思いましたが、こちらの薬は例えば風邪薬に多用される"アセトアミノフェン"の量が日本の2倍はあったりするので場合によっては副作用を起こす危険もあるため、ハッ!と思い出したのが「コカ茶」でした。

20081201_img_0980 こちらは首都ボゴタ市内の自然食品店などで容易に手に入る「コカ茶」です。ティーバッグの中に刻んだコカの葉が入っています。20包入りで4,400コロンビアペソ(およそ200円)程度です。箱を開けるとコカの葉の匂いがとても生臭く、「芳香漂う」お茶とは言い難いです。このコカ茶ですが、国内南部の「カウカ県」に居住する"Nasa族?"という先住民族が生産しているものです。

箱にはこのコカ茶用の葉が「政府公認の畑」で生産されている事を説明しており、政府機関である"INVIMA"(大まかに言えば国立食品・医薬品管理研究所?)の承認も得ています。つまり政府公認の「コカ製品」という事になります。

カウカ地方は山岳地帯が多く、先住民族の時代からコカの葉を常用する習慣があります。付近に世界遺産である"サン・アグスティン遺跡"があるのですが、石造群の中に両方の頬っぺたがコカの葉を口一杯に含んで膨らんでいるものすらあるほどです。また、首都ボゴタの「金博物館」には、ひょうたんの形をした黄金の壷が多数展示されていますが、これはその昔、コカの葉とカルシウムを多く含む貝殻を混ぜる事で化学反応を起こし、「覚醒作用」を生む事を知っていた当時の部族が作ったものです。つまりコカの葉は1,000年もの昔から「別世界へ行ける儀式」の手段として使われてきました。

皆さん、「コカコーラ」って何でコカコーラって言うかご存知ですか?コカコーラが発明された初期には、何と!コカの葉の成分・つまり"コカイン"が含まれていたらしいのです!嘘だと思ったらこちらをクリックしてみて下さい。勿論現在ではコカの成分は全く入っていません!

http://www5a.biglobe.ne.jp/~g-cherry/cora.htm

近年では前述のカウカ先住民族がコカコーラに対抗して「コカ・セック」という炭酸飲料の生産を始めて世界的ニュースになりました。私も何度か黄金色のコカ・セックの缶を見かけた事がありますが買って飲む気にはならず、そのうち姿が見えなくなりました。

という事で、コカの「葉」を常用する習慣は先住民族の時代から伝わっているのでそれ自体は否定しませんが、昨今のように非合法薬物として精製してしまうのはいけませんね。ちなみに「コカ茶」は当地の中で飲む分には問題ありませんが、間違っても日本へ持ち帰ってはいけません!調べた所、コカ茶の葉も麻薬取締法違反対象になるらしいので、場合によっては到着空港で取調べを受ける事になります。私はその事を知った為に今まで一度たりとも「コロンビア産コカ茶」をお土産として持って行った事はありません。

ところで、「その後の調べ」で、この方は元々"貧血気味"という事で「虚弱体質」の気があったらしく、その為標高2,600mのボゴタをちょっと歩いただけで体調を崩されたようです。私のお客様で「高山病」にかかった方は今まで一人もいないのでおかしいとは思っていたのですが・・・その為、このコカ茶の効果があったのかどうかは定かではありません。

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コメント

こんばんわ。
そう言えば、ボコタに着いた翌日、私も胸が苦しくなり、少し歩くと息が上がり、辛かった事を思い出しました。
やはり、彼の家族がコカ茶を勧めてくれ、飲むとその日の内に楽になりました。やっぱり高地なんだなーと実感したものです。

投稿: Aya | 2010年9月26日 (日) 22時37分

最新のコメントにもありますが、ボゴタは高地にあるとはいえコカ茶を常飲する習慣は全くないので、彼の御家族が勧められたのは「現地ウイラ県山岳部の習慣」からかと思います。

サン・アグスティン遺跡の中にも口一杯にコカの葉を頬張っているものがあります。現地では千年の昔からコカの成分が自らを「覚醒」させる事を知っています。

ちなみにボゴタの人々は体調が悪い時には「アロマティカ(ハーブティー)」を飲めとよく言います。

記事に書いたお客様もひどく体調を崩されたので止むを得ずコカ茶を買いましたが、結局は不規則な生活と元来の貧血体質によるもので、コカ茶の効果があったかどうかはよく分からないままにご旅行を終えました。

投稿: 管理人 | 2010年9月27日 (月) 01時30分

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