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2008年12月

南米コロンビアで2008年を振り返る

今年は例年にも増してとにかく一年中忙しい日々でした。今日30日も急なチケット予約が入り、年末も大詰めの最中にチケットデリバリーを済ませ、やっと一年を無事に過ごせたという実感が沸いて来ています。日本とコロンビアとの間の時差は14時間。日本では既に大晦日になっていますが、私の大晦日はやり残した事の後片付けに追われそうです。

この一年、毎日が本当に慌ただしく、朝出社して気がついたら夕方になっていたなどという事もしょっちゅうでした。あまりにも忙しかった為、時には自分の職務能力の限界を超えてしまった事もあり、「自分が出来る最高のサービス」を心掛けていながら、期待に沿えず失態を犯してしまったのは今年の反省点です。私は元々口達者な方ではないので、積極的に営業を仕掛ける事が苦手な人間です。それでもお話を頂けば可能な限り誠心誠意を持って尽くし、逆に自分にとって「見込みなし」と判断すればさっさと見切りをつける・・・今年はその判断が特に顕著だった気がします。

他方、今年は従来のチケット販売に加えて日本からのお客様を受け入れたケースが多かったのも印象的でした。個人・団体、そして観光・視察等様々な形で来訪された方々を受け入れ、何事もなく無事に当地から送り出す事が出来た事に満足できた一年でした。また、日本で行われた催しに向けてコロンビアの国宝である金細工を運び出す等の重要な仕事を頂いたのも今は懐かしい思い出です。

昨今この「旅行業界」は荒波に揉まれています。日本では来年航空券販売にかかるコミッションが「ゼロ化」し、旅行会社の淘汰が始まり、各社の対顧客満足度がそのまま経営に反映される筈です。コロンビアでもその流れは同様と見ています。旅行会社自体はもはやチケット販売だけでは成り立たなくなっていくでしょう。

そんな中、私が来年力を入れたいと思っているのが日本からの来訪者受け入れです。既にプランだけは膨らませており、この地に渡って以来11年の歳月を経てやっと・やっと日本からコロンビアへの渡航制限が緩和された事を最大限活かすつもりです。来年は個人・団体旅行の受け入れを本格化させ、テーマも「コロンビアらしいものを体験する」と銘打つ事にしています。

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世界的に見て、今年は秋口から「経済大恐慌」状態となっていますね。私が10月に日本へ一時帰国した際には、まだ直接目に見えるような不況は感じませんでしたが、その後あっという間に谷底を転げ落ちるような状況下になっているようで心配しています。私のこの一年は幸いにもポジティブな状態で過ぎて行きましたが、2009年一年間がどのようになっていくのか、決して楽観視せず日々気を引き締めていくつもりです。

画像ですが、キリスト教などの他宗教を信仰されている方々には申し訳ないのですが、決して熱心ではない私が時にはすがる「日本の神々」により、皆さんに等しく「幸」が訪れる事を、南米コロンビアより願っております。

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鶏肉怖い・・・

20081222_img_1011 以前、「コロンビアではチキンの丸焼きが美味しい」とご紹介した事があります。下味をつけた鶏を丸ごと下から炭火であおったものはジューシーな味がする美味しいものです。

それとは別に、最近"愛読"している無料新聞aDnに興味深い記事が掲載されていました。要は「鶏肉に気をつけろ」という趣旨です。私も以前昼食に"Arroz con Pollo"(チキンピラフ)を食べて数時間後、食中毒(Intoxicacion)の被害に遭った一人として、鶏肉による食中毒被害はいつも気になります。

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実際の所、鶏肉が原因と思われる集団食中毒(Intoxicacion Masivo)の被害がかなり多いのは事実です。私はニュースで食中毒事件が報じられるとすぐ敏感に反応するのですが、曰く「学校で配られた"鶏肉入りエンパナーダ"(餃子を大きくしたようなもの)を食べた生徒およそ200人が集団食中毒」とか、「Arroz con Polloを食べた50人が病院に運ばれた」などと、大抵の集団食中毒の事例で「鶏肉」が絡んでいるのです。

私がチキンピラフを食べた際には、実は「変な味がする」などという"味覚の異常"は感じなかったのです。にも関わらずその後2時間ほどしてから胃にキューッと刺すような痛みを感じ始め、すぐに下痢の兆候が始まってからはトイレに入ったまま出られなくなり、ついには高熱を発し始めました。最初は風邪かなとおもったのですが、それにしては猛烈な胃の痛みと下痢・高熱がひどく、やっとの事で家にたどり着いてからは腹を抱えて丸くなったまま動けなくなりました。

それからというもの、チキンピラフや鶏肉入りエンパナーダなどが怖くて食べられなくなりました。更には職場の"コロンビア人"の同僚数人が、昼食に食べた鶏肉によって食中毒の被害に遭い、数日間欠勤という羽目に陥りました。スーパーの魚売り場に漂う「腐った魚の匂い」を何とも思わない(のか?)コロンビア人ですら鶏肉により食中毒に陥るのですから結構問題です。

20081228_img_1013 食中毒被害の元凶となる食材はいくらでもありそうですが、特に鶏肉によるものが圧倒的なのが不思議です。以前のニュースでは、カリブ海に近い町の街道沿いで大量の鶏肉入りの袋(推定100kgほど)が道路脇に捨てられ、それを拾った沿道の貧困層の住民が喜んでいる画像が映っていました。鶏肉が入った袋にはよく知られた鶏肉加工会社のロゴマークがあり、これは恐らく鶏肉賞味期限が切れて処分に困ってトラックから投げ捨てたものと思われます。

そんな事情で、鶏は丸焼きの美味しさとは別に食中毒の被害に陥りやすい事をご紹介しておきます。ちなみに私は画像にある鶏肉加工大手の"Mac Pollo"のハムやソーセージなどを「安くて美味しい」という理由でよく買って食べています。ここではちゃんと冷蔵ケースに保管された状態で店頭販売していますが、ここMac Polloでさえ商品を買う時には「賞味期限」をチェックしないと"期限切れ"のものを堂々と売っていたりします。この二品を買った際にも左のソーセージが前日で期限切れである事が目に入り「ちょっと!これ昨日で賞味期限切れだよ!」とクレームをつけて交換してもらったほどです。ちなみに私はMac Polloの商品で食中毒被害に遭った事はありませんが・・・

コロンビアに今後長期滞在・居住される方々は、チキンピラフ等の鶏肉入りの食品にはくれぐれもお気をつけ下さい。一番恐ろしいのは調理してから一晩以上経過したものです。私が食べたチキンピラフは多分前日のうちに仕込んでおいた物でしょう。鶏肉入りエンパナーダなども作りたて以外は危険です。

また、食中毒だけでしたらまだましですが、最悪なのは"A型肝炎"を発病してしまう事です。これにかかると最低でも一ヶ月以上は床に伏せる羽目になりますので、長期滞在を予定される方はA型肝炎の予防接種を受けられる事を強くお勧めします。

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幻?の南米コロンビアワイン

毎年クリスマスが近づくとチリやアルゼンチンなどの「ワイン大国」からの輸入ワインがスーパーの店頭一杯に並びます。コロンビアでは昔からワインを常飲する習慣はなく、年末に贈答用やパーティーなどで飲む為に消費される程度でした。最も昨今ではチリとの間で"FTA"(当地ではTLC)が締結された事によりチリからの輸入農産品の店頭価格が下がった事で、我々もチリ産ワインがある程度気軽に楽しめるようになっています。

20081215_img_0996 以前から"自己申告"している通り、私は無類の酒好きです。とはいえ日本酒と同じ13%程度のアルコール度数で一度コルクを開けると酸化が進んで翌日まで持ち越せないワインは、私にとって晩酌の友にはちょっと厳しいので普段は殆ど飲まないのですが、この日"Carulla"という全国規模の大手スーパーで他のワインと比較して明らかに値段が安いワインを発見しました。価格は10,220コロンビアペソ(およそ425円)と、チリ産ワインの約半額です。それがこのラベルのワインです。ラベルには"Chile"とも"Argentina"とも書いておらず、アルコール度数が約10%と通常のワインよりも度数が低いのが気になりました。

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"ISABELLA"という銘柄のこのワイン、表をよく見ると"VALLE DEL ALTO CAUCA"と書いてあります。つまりこれはひょっとすると「コロンビアワイン?」と驚き、それなら試しに飲んでみようという事で買ってみました。実際の所、輸入品であれば産地国名が書いてある訳ですし、価格がやけに安い事からこれは「コロンビア国産ワイン」と見て間違いないでしょう。私自身11年間この地に住み続けて、コロンビア産ワインを目にしたのは初めてです。ワイン大国のように一年を通じて四季というものがないコロンビアで、ワインに適した葡萄が果たして育つのか疑問でしたが、"Valle"県は先日ご案内した「コカ茶」の生産も行っているほど山岳地帯が多い所ですので、雪こそ降らないものの寒暖の差が大きく、葡萄棚に適しているのかもしれません。

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さて試飲です。初めての「南米コロンビアワイン」という事で恐る恐る香りを確かめ、一口飲んでみました。結果は・・・「軽い!」という印象でした。

私は日本酒や焼酎・ウイスキー・ワイン等々の"美味しさ"は喉に引っ掛かったときにその余韻で感じていますが、このワインは"重さ"や"渋み"と言ったワイン独特の喉ごしを殆ど感じないままに胃へ到達してしまいます。決して不味いという事はないのですが、ワインというよりも"ぶどう酒"という呼び方がふさわしいようなライトな口あたりです。昔飲んだ「ボジョレーヌーヴォー」に似ています。私は正直な所ボジョレーヌーヴォーは赤ワイン独特の"重み"が足らない為に馴染めなかったのですが、それにとてもよく似た口あたりです。

前述の大手スーパーCarullaではこのISABELLAの白も店頭に並べています。私がずらっと並んだワインの数々を見た所では、コロンビア産ワインと思われるのはこのISABELLLAと、あとは「調理用ワイン」が1瓶あったのみでした。コーヒー大国・コロンビアで生産されたワインは一体どんな味がするのかとびくびくしましたが、とりあえずは飲める味です。ワインの渋みや重みが苦手な方には合うと思います。

実の所、コロンビアでどれだけワインが生産されているのか、はっきりしたデータを入手するには至っていません。その中で首都ボゴタの北およそ100kmほどの"Villa de Leyva"にワイナリーがある事を下記"YouTube"で知りました。

http://jp.youtube.com/watch?v=a7plBMDKHQY ←こちら

この軽い口あたりのコロンビアワインがワイン輸入大国・日本で通用するかは、ワイン通ではない私の印象でも「微妙」だと思います。とはいえ、試飲する価値はありますのでCarulla等でコロンビア産ワインを見かけたら一度試してみて下さい。私ですが、やはりワインは晩酌に1瓶は多すぎました。半分ほど飲んだ所でお仕舞です。

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年末商戦

早いものですね。もう年末・12月です。今年は年始から"暇"というものが殆どなく、毎日仕事に明け暮れていたような気がします。世界的には不況の大嵐が吹き荒れている中、有り難い事です。首都ボゴタの街を歩くと年末商戦真っ只中です。この雰囲気は不況の中でも毎年恒例のものですね。そんな中、日本の取引先からの手配依頼や当地での対日本人向けチケット販売等はここへ来て「終戦」ムードです。大晦日へ向けて一段落といった感じです。

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日本ではこれから「忘年会」シーズンとなるでしょうが、当地コロンビアでもやはり年末にはこの種のパーティーのようなものが職場などで行われます。そんな事でこの時期にはあちこちから「パーティーの際に行われる"福引"の賞品を提供して欲しい」との依頼が入ります。福引を当地では"Rifa"と言います。このRifaの提供依頼が来るようになると「ああ、年末なんだな」と感じます。

前述の話は私が直接の担当ではありませんが、コロンビアの会社はRifaについて「取引の対価」としてしっかりと要求するようです。私の元には全くと言ってよい程その種の依頼は入りませんが、今年は1ヵ所だけ提供する事にしました。それもここ数年依頼が途切れた為、こちらから頭を下げて提供するのも馬鹿げているのでそのままにしていたのですが。そんな事でRifaの賞品は「日本の商品券」です。"ANA"で調達したので航空券や機内販売でも使えますが、本来は"JCB"の商品券なので全国50万軒以上の有名デパート・レストラン・ブティックや書店などのJCB加盟店で使えるようです。"旅行会社だから航空券"というのは単純な発想なので"日本の商品券"です。有効期限がないので使い勝手も良い(*私の勝手な都合及び見解)ですし。当たった方は"日本"でご利用下さい。

他方、私の顧客で最近「気が抜けない」のが当地在住の韓国人の方々です。それも名の知れた大企業の方々とは縁はなく、殆どが中国から洋服や部品などの商品を仕入れて当地で売りさばいている個人企業や商店主の方々です。事業規模は決して大きくないのですが、一人一人が年に5~6回もコロンビアから中国や韓国へ仕入の為に行くのですから、航空会社のマイレージプログラム最上位の「プラチナ会員」になっている人がゴロゴロいます。今はその韓国人の方々への「年末商戦」真っ只中です。彼らにとって1月1日・新暦の正月はあまり関係なさそうで、暮れの30日や元日に「仕入出張」に行くのですから驚きです。中国や韓国では「旧正月」(2009年は1月26日)が重要なようで、旧正月休み前に仕入れておこうという事なのでしょう。ちなみに「今年」は元日明けの"2日"に携帯が鳴って「一体誰?」と思ったら韓国人の方々からで「チケット!チケット!」の大合唱にたまげました。

20081207_img_0983 旧市街(セントロ)に韓国人の方々が集中して店を開いているショッピングセンターがある事は以前ご紹介しました。たまたま昼時にチケットを持って行ったのですが、"やはり"キムチの匂いが「充満」していました。彼らはもしかするとキムチがないと死んでしまうのではないでしょうか。ちなみに"仕入出張"は「おかみさん連」が担当のようですが、「ちょっと、お茶飲んでいきなさいよ」「これ食べていきなさいよ」という気さくな応対にはとても感動します。日本では有り得なさそうな「庶民的茶飲み営業」ですね。

勿論、チケットの話は真剣ですが、「俺は◇◇◇の○○だ」と威張り腐っているヤツよりも"この人の為に努力しよう"という気が沸いて来ます。ちなみに画像は韓国人に敬意を表して某所で購入した「イカのキムチ」です。やはり"激辛・辛ムーチョ"でした。隣は日本から来訪された方から頂いた焼酎です。私は焼酎と言えば"福岡"の胡麻焼酎「紅乙女」が好きですが、薩摩の芋焼酎も美味しいですね。キムチ程の激辛ものにはどっしりとした焼酎が合います。ちなみに私は焼酎は「ストレート」で飲みます。

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コロンビア政府公認のコカ製品"コカ茶"

先日、日本から当地を訪れたお客様が滞在2日目にして「頭痛と吐き気がする」という事で、こちらは慌ててしまいました。「これってもしかすると"高山病"か!」と思い、最初は"アスピリン"(鎮痛剤)を買おうかと思いましたが、こちらの薬は例えば風邪薬に多用される"アセトアミノフェン"の量が日本の2倍はあったりするので場合によっては副作用を起こす危険もあるため、ハッ!と思い出したのが「コカ茶」でした。

20081201_img_0980 こちらは首都ボゴタ市内の自然食品店などで容易に手に入る「コカ茶」です。ティーバッグの中に刻んだコカの葉が入っています。20包入りで4,400コロンビアペソ(およそ200円)程度です。箱を開けるとコカの葉の匂いがとても生臭く、「芳香漂う」お茶とは言い難いです。このコカ茶ですが、国内南部の「カウカ県」に居住する"Nasa族?"という先住民族が生産しているものです。

箱にはこのコカ茶用の葉が「政府公認の畑」で生産されている事を説明しており、政府機関である"INVIMA"(大まかに言えば国立食品・医薬品管理研究所?)の承認も得ています。つまり政府公認の「コカ製品」という事になります。

カウカ地方は山岳地帯が多く、先住民族の時代からコカの葉を常用する習慣があります。付近に世界遺産である"サン・アグスティン遺跡"があるのですが、石造群の中に両方の頬っぺたがコカの葉を口一杯に含んで膨らんでいるものすらあるほどです。また、首都ボゴタの「金博物館」には、ひょうたんの形をした黄金の壷が多数展示されていますが、これはその昔、コカの葉とカルシウムを多く含む貝殻を混ぜる事で化学反応を起こし、「覚醒作用」を生む事を知っていた当時の部族が作ったものです。つまりコカの葉は1,000年もの昔から「別世界へ行ける儀式」の手段として使われてきました。

皆さん、「コカコーラ」って何でコカコーラって言うかご存知ですか?コカコーラが発明された初期には、何と!コカの葉の成分・つまり"コカイン"が含まれていたらしいのです!嘘だと思ったらこちらをクリックしてみて下さい。勿論現在ではコカの成分は全く入っていません!

http://www5a.biglobe.ne.jp/~g-cherry/cora.htm

近年では前述のカウカ先住民族がコカコーラに対抗して「コカ・セック」という炭酸飲料の生産を始めて世界的ニュースになりました。私も何度か黄金色のコカ・セックの缶を見かけた事がありますが買って飲む気にはならず、そのうち姿が見えなくなりました。

という事で、コカの「葉」を常用する習慣は先住民族の時代から伝わっているのでそれ自体は否定しませんが、昨今のように非合法薬物として精製してしまうのはいけませんね。ちなみに「コカ茶」は当地の中で飲む分には問題ありませんが、間違っても日本へ持ち帰ってはいけません!調べた所、コカ茶の葉も麻薬取締法違反対象になるらしいので、場合によっては到着空港で取調べを受ける事になります。私はその事を知った為に今まで一度たりとも「コロンビア産コカ茶」をお土産として持って行った事はありません。

ところで、「その後の調べ」で、この方は元々"貧血気味"という事で「虚弱体質」の気があったらしく、その為標高2,600mのボゴタをちょっと歩いただけで体調を崩されたようです。私のお客様で「高山病」にかかった方は今まで一人もいないのでおかしいとは思っていたのですが・・・その為、このコカ茶の効果があったのかどうかは定かではありません。

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